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宇治金時

今日もじっとり蒸し暑い。午後、仕事関係で不要になった本を買い取ってもらいに水中書店さんに行き、駅前で小さな用事をいくつか。あまりにも暑いので、家に戻る前に「かき氷でも食べてくか」と思い立つ。

三鷹でかき氷といえば、やはり「たかね」しかない。店内は平日なのにかなりの混みようだったが、首尾よく坐れたので、宇治金時をオーダー。ほどなく運ばれてきたそれは、雪のようにふわふわとなめらかな氷に、濃い抹茶とつぶ餡が乗っかっている。急いで食べると頭がキーンと痛くなりそうだし、のろのろ食べてるとせっかくの氷が溶けないか心配だし、いろいろ気をもみながら(笑)、おいしくいただいた。

ここ数年、今頃の時期はほぼずっとラダックに行っていたので、今年は日本の夏の蒸し暑さが身体にこたえる。でも、暑ければ暑いなりに、今日みたいにかき氷を愉しむことだってできる。夏が終わる前に夏らしいことを一つできて、何だかよかった。

自宅で沈没

ここ数日、ほとんど何もしていない。ただただ、ぼんやりとしている。家にいても、パソコンをちょっといじっては、ソファにごろんと寝そべって、つかの間うとうとしたり。本も読まず、テレビも見ず、ひたすらぼんやり。

夏バテというわけではまったくなく、むしろ食欲旺盛で、自分でカレーをたっぷり作って食べたりしている。何というか‥‥「撮り・旅!」発売までの全力疾走と、その直後のイベントや書店回りなどが一段落して、すっかり気が抜けてしまったのだと思う。今週は特に取材や仕事の予定もないし、月末からの旅の準備も、まだそこまで焦らなくていい時期。だったらもう、自分で自分に飽きるまで、ひたすらぼんやりしていよう、と思ってしまう。

自分の家なのに、安宿のロビーで沈没してるだらけた旅行者みたいな気分になってる。

開き直りすぎ

昨日の落雷の影響でダウンしていた固定電話とネットの回線は、夜中の3時頃になって復活した。聞くと、マンションの共用部分(表門のオートロックとか、常夜灯とか、電話の集合装置とか)だけが落雷でダウンしてしまっていたらしい。ともあれ、大事にならなくてよかった。

それにしても、昨日の雷雨を思い出して、我ながらどうなんだろと思うのは、あの時に自分が取った行動だ。

ネットがダウンした後、当面は仕事にならないし、どうすっかなとソファに寝転んだ僕は、そのまま1時間くらい、ぐーすか寝てしまったのだ。あれだけドカンドカンとひっきりなしに雷が落ちまくり、市の防災放送が警報が出たとスピーカーで叫んでるような時に、である。剛胆というよりは、単に危機意識がなさすぎなのか。

まあ、人間、どうにもならない時はどうにもならないしね。

落雷と途絶

朝から矢継ぎ早に仕事関係のメールが来て、その返信に追われるうちに、はや夕方。晩飯に、キタアカリとキャベツとコンビーフをコンソメで煮たのを作って食べ終えた頃、パラパラと雨音が。降ってきたな、洗濯物を取り込んでおいてよかった‥‥とか思ってるうちに、猛烈な雷雨になった。

雨はともかく、雷がすごい。閃光と雷鳴がほとんど間を置かずに襲ってくる。一度、ピシャーン!とかなりの至近距離で炸裂音が轟き、その後は固定電話とネットの回線がつながらなくなってしまった。この界隈では、停電したところも多かったとか。

雷雲が去って静かになった後も、電話とネットの回線は復活せず。とりあえず、マンションの管理人さんに留守電を入れ、風呂に入り、明日の朝飲むアイスコーヒーを作って、ビールを飲みながら冷奴をつつく。日常の中にそこはかとなく漂う、非日常。iPhoneでテザリング接続という選択肢が残っていて、ほんと助かった。

ワイルドなエアコン

ガスの種火をつけてないのに、台所で蛇口をひねると、水ではなくぬるま湯が出てくるようになった。

それにしても、唐突に暑すぎる。今日はずっと部屋で原稿を書いていたのだが、昼過ぎには、どうにも蒸し暑くて集中できなくなってきたので、30分だけエアコンをつけて部屋の空気を冷やそう、と考えた。

うちのエアコンは引っ越してくる前からの備え付けで、夏も冬もあまり使わないので、リモコンの操作方法を未だによく把握していない。とりあえず運転モードを「冷房」にして、パワーの切替を‥‥どれにすればいいんだっけ。「パワフル」「ワイルド」「ソフト」「しずか」‥‥ん? ワイルド?

ワイルドなエアコンって、どんなエアコンなんだろう。しっちゃかめっちゃか、日本の家電にあるまじき破天荒な吹き荒れ方でもするんだろうか。そう思いながらもう一度よく見ると、「ワイルド」ではなく「マイルド」だった。何だ、がっかり。

しかし、それはそれで、マイルドとソフトの違いは何なのか、よくわからない‥‥。