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ドタキャン

ここしばらく、原稿書きやら打ち合わせやら連絡業務やらに振り回されつつ、その合間に明日からのインド取材の荷造りや、家を留守にする準備をしていた。それらもようやくメドがついたので、夕方からリトスタで、ビールを飲みつつ、うまいもんを食いだめ。

と、そこへiPhoneに電話がかかってきた。依頼元から。話を聞いて、文字通り、耳を疑った。明日からの取材、今になって急にキャンセルするという。インドに同行する予定だったスタッフの中心人物の方が、今日になって事故で足を負傷し、取材に行けない状態になってしまったのだとか。

まさに、我が人生最大のドタキャン。事故なので、誰が悪いというわけでもないのだが、それにしても‥‥。取材にあてるはずだった明日から約2週間、スケジュールがまっしろなんだけど。

まあいいや。とりあえず今夜は、目覚ましを気にせず、ゆっくり寝よう。

迂闊な在庫

旅に出る前になると、留守にする家の後始末で、何かとあたふたする。短い旅ならどうということはないが、半月以上留守にするとなると、いろいろやっておかなければならない。生ゴミを捨てるタイミングを確認し、洗濯物ができるだけ残らないように計算し、冷蔵庫の中身をチェックして‥‥。

あ。しまった。

夜になって冷蔵庫を開けてみると、なぜか一番下に、6本入りのソーセージがひと袋残っていたのだ。賞味期限は‥‥今日まで。捨てるにはもったいないけど、キープしておいても日本に戻ってくる頃には食えなくなってる。さて、どうするか‥‥。

ええい、ままよ。今宵の酒の肴は、ゆでソーセージ6本だ(苦笑)。

長蛇の列からの解放

昼過ぎ、最寄りの税務署へ。ここまでさんざん苦労して準備した、初の青色での確定申告。

税務署の建物の前には、すでに長蛇の列。うららかな小春日和で、並んで待っていても寒くはなかったが、それにしても待たされる。建物の入口まで来たと思ったら、そこからさらに長い列が。結局、受付に辿り着いたのは、並びはじめて1時間以上も経ってからだった。とはいえ、僕はまだ運が良かった方で、背後の列はさらに長く長く伸びていた。

青色申告の相談コーナーであれこれ指南してもらいつつ、どうにか決算書類の体裁を整え、パソコンでの申告書作成コーナーへ。一時、ケアレスミスで金額が合わなくなりかけてちょっと焦ったが、すぐに気づいて事なきを得た。やれやれ。

すべての書類を提出して、税務署の建物を出たのは、すでに夕方。あと30分もすれば税務署が閉まってしまうような時間だった。あー、なんて清々しい解放感。これでやっと、自分が本来やるべきことに集中できる。

駅の反対側の理髪店で散髪し、まほろば珈琲店でコーヒー豆を補充し、たかねで今季初の道明寺を買う。いろんなことが、ようやく自分本来のペースに巻き戻った気がした。

抜け出すには

午前中、三鷹駅前の喫茶店で打ち合わせ。ありがたいご提案をいただいて、今年の夏のプランがようやく少しずつ固まってきた気配。他にも絡めなければいけない仕事があるので、細かい部分を詰めていく必要はあるのだが。

去年の秋にタイ取材を終えて帰国してから今年初めにかけて、大小いくつかの仕事のオファーをいただいたり、自分からも新しい企画を提案したりしていて、それなりにいろいろせわしない。それでも自分的には、何かもう一つ物足りないというか、こんなんじゃ抜け出せないんじゃないか、という気がしている。

「抜け出す」というのは、経済的なこととか自身に対する評価とかではなく、何というか‥‥自分で「これだ」と確信できるような、突き抜ける手応えを感じられる仕事ができていないのでは、ということ。目の前にぶらさがった任務に一生懸命取り組んで、自分なりに結果を出そうと努力してはいるけれど、そこからぐっと抜け出すまでには至っていないというか。

目の前の仕事はもちろん大切で、おろそかにするなんてもってのほかだ。でも、その先にあるかもしれないものを見据えて考えてみることも、同時にやらなきゃいけないな、と思う。じっと手を見る、だけで終わってしまわないように。

インドノミゾシル

朝起きると、外は一面の白い雪。昼過ぎには止んできたが、東京でも、降る時には降るものだ。

幸い今日は外に出る用事もなく、食料の買い置きもあったので、完全に引きこもる。とはいえ、抱えてる仕事はいろいろあって、夜が更けるまで、電話やメールであちこちと連絡業務。一歩も家の外に出なかったのに、何だろう、この疲労感は(苦笑)。

気疲れの一番の原因は、現時点での懸案事項が、こちらがあーだこーだとじたばたしてもまったくどうにもならない、まさに神のみぞ知る状態にあるということ。いや、神というか、インド人というか‥‥(苦笑)。

あの国に振り回されるのは今に始まったことじゃないけど、ほんと、早くどうにかなってくれ、と祈るしかない。