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近所徘徊

7年間ほど使い続けてきたデスクライトが壊れてしまい、修理代も異様に高くついてしまうとわかったので、名残惜しいが廃棄することにした。捨てるにはかなり大きめの有料ゴミ袋が必要だ。ひと袋ずつバラ売りしてる店で調達しようと、夕刻、晩ごはんついでに出かける。

ネットで調べると、大きめの有料ゴミ袋をバラ売りしている店は、近所に3軒。どれもスーパーなどではなく、小さな個人経営の店のようだ。1軒目に訪ねた薬局は、日曜だからかお休み。そこからiPhoneの地図を見ながらてくてく歩き、今まで通ったこともないような細い路地を抜け、2軒目の酒屋へ。しかしそこもお休み。3軒目はさらにぐるっと回ったところにある文具店らしい。

再びiPhoneの地図を見ながらてくてく歩いてると、頭上の電線に、何百羽というムクドリが。この辺にあるNTTの電波塔周辺が、彼らの溜まり場となっているようだ。電磁波に惹かれてるのか、それとも他に理由があるのか。「こわいねー、こわいねー」と、おばちゃんが飼い犬のポメラニアンに語りかけながら空を見上げている。

ようやく辿り着いた3軒目は、文具店なのかタバコ屋さんなのか判然としない物件で、ものすごく狭い店内に老夫婦がひっそり座っていた。ゴミ袋を所望すると、机の引き出しから無造作に一枚引き出して、ほいと渡してくれた。

ほんの小さな旅のような、近所徘徊だった。

カビとの戦い

海外取材で家をしばらく留守にする時、一番神経を使うのが、カビ対策。

今住んでいるのはマンションの一階なので、普通に暮らしていても革製品などをやられることがあるのだが、海外に出かけると、場合によっては数カ月も部屋を閉め切ったままにするので、何の対策もしないでいると、本当に恐ろしいことになる(汗)。なので、出発前にはベッドシーツなどをすべて洗濯し、除湿剤を各所にセットし、クローゼットは閉め切らず、靴や革製品はなるべく湿気の少なそうな広めの場所に置く。そうしたカビ防止策の準備にも、それなりに慣れてきたと思っていた。

しかし、今年の夏は手強かった。猛烈に暑い日々が続いた後、僕が帰国する頃から毎日のように雨。部屋に戻ってみるとむわっとした湿気がたまりにたまっていて、革ベルトが2本、枕カバーが1枚、それから今年初めまで使っていた古いカメラバッグの外側がカビにやられていた。ベルトはカビを落とした後にエタノールで除菌し、枕カバーもしっかり洗濯したが、カメラやレンズにはカビが大敵なので、カメラバッグはどうにもならない。廃棄するしかなさそうだ。

嗚呼、湿気の少ない部屋に引っ越したい(苦笑)。

不安な前夜

昼のうちに荷造りをすませ、夕方から少し外へ。リトスタは貸切宴会だし、婆娑羅は珍しく予約で満席だしで、パスタとビールで最後の晩餐。まあ仕方ない。うまかったからオッケー。

それにしても、明日からの取材の日々、特に序盤戦に不安が残る。僕以外の先方の関係者のビザが出たの、今日の夕方とかだし(苦笑)。いろいろぎりぎりすぎて、現時点で無理が出てる部分もあるので、道中でトラブルがあるんじゃないかと気が気でならない。とりあえず、30日にスピティに着くまでは、まったく安心できない。

まあ、ここまで来たら、もうなるようにしかならないか‥‥。観念するしかないな。

そんなわけで、しばらくブログの更新をお休みします。帰国は8月26日(水)の予定です。では。

直に響く

しばらく前から続けられている、うちのマンションの屋上の防水工事。いよいよ佳境にさしかかったらしく、今日は朝から夕方まで、かなり大きな音がしていた。

電動のドリルかネジ回しの、ガガガガガ、ゴゴゴゴゴ、という音が、振動とともに響いてくる。壁や天井のコンクリを伝って部屋まで直に響いてくるので、単にやかましいというレベル以上に気になって、どうにも落ち着かない。いつぞやの近所の道路工事以来の困った事態になった。明日も音がするらしいので、日中はどこかに避難するかな‥‥。

それでも、工事そのものに対して嫌な気分にならないのは、施工業者さんが作業の予定をチラシや貼り紙でこまめに伝えてくれるから。最初に工事開始のチラシを一枚放り込んだだけで、その後何カ月もの間、たいして必要でもない道路工事をえんえん続けさせた武蔵野市に比べれば、全然ましだ。

新規会員

僕は普段からスーツを着るような職業ではないので、クリーニング店を利用するのは、年に一度、今くらいの時期に冬物のコートやセーターを持っていく時くらいだ。近所には何軒かクリーニング店があるけど、持っていく店はここ数年決まっている。

その店では新規会員になると、一年間有効の会員証をくれて、特典としてその初回のクリーニングを半額にしてくれる。で、一年後に会員証の有効期限が過ぎると、また一年間有効の会員証をくれて、特典の半額サービスをしてくれる。つまり僕の場合、年に一度、会員証の有効期限が過ぎた直後に冬物をクリーニングに出すようにすると、毎年常に半額で利用できる。これは僕が気付いたわけではなく、お店の人がわざわざ「そうした方がいいですよ」と入れ知恵してくれたのだが。

このシステム、ありがたいといえばありがたいけど、油断してると冬物をクリーニングに出すのがどんどん後にずれていくので、うっかり夏にならないように(苦笑)、気をつけねば。