Tag: Mitaka

本棚の整理

ほんのちょっとだけ、一念発起。スライド書棚の整理に取りかかる。

仕事机の左隣にあるこの書棚、いろいろ詰め込みすぎて長らくカオスな状態となっていて、本棚なのか物置なのかもよくわからなくなっていた。とりあえず容量に比して本と雑誌が多すぎるので、もう読むことはないだろう古雑誌をごっそり取り出し、小分けにして紐で縛り、古紙回収に出す。あふれかえっていた本を空いたスペースに並べ直し、書類や細かいガラクタを整理すると、どうにか真っ当な本棚の見た目を取り戻すことができた。まあ、奥の方にはまだカオスな部分が多少残っているのだが(苦笑)。

去年からこのかた、日本と海外と行ったり来たりの日々がずっと続いて、年末も相当忙しかったので、いつのまにか、東京の家での日々の暮らしが結構おざなりというかテキトーになっていた気がする。掃除とか整理整頓とか、地味だけど毎日の生活をちょっとずつメンテナンスすることも忘れちゃいけないな、と思う。

本棚の整理一つで、思いのほか、すっきりといい気分になれた。

気前のいい理由

終日、部屋で仕事。夕方、近所のココイチまで行って晩飯を食べていると、背後のカウンター席に、小学校高学年くらいの男の子と、そのお父さんらしき人が座った。お父さんの声が結構大きいので、いろいろ漏れ聞こえてくる。

「さあ、どれにする? ……これか? 他に何をつける? 何がほしい? 飲み物は?」

普通の夕食にしては、やけに気前がいいのだ。カレーはトッピングもたっぷりつけて、サラダにポテトに、飲み物も。そのお父さんの妙に弾んだ調子の声を聞きながら、もやもやといろいろ想像してしまった。

・単純にいつもとても気前のいい、懐にも余裕のあるお父さんである。
・お父さんにすごくうれしいことがあった(宝くじに当たった、大きな目標を達成した)ので気前がいい。
・息子くんがすごくがんばった(成績が上がった、試合に勝った、何か賞を取った)ので気前がいい。
・逆に息子くんが落ち込むこと(試合か何かに負けたとか)があったので、励まそうとしている。
・お父さんが息子くんに対して何か負い目を感じるところがあって、それを埋めようとしている。

……本当の理由は知る由もないけれど、そんなお父さんと息子くんにも、一人でカキフライカレーを食べてる僕にも、時間は同じように巡っていく。2015年も、そろそろ終わりか。

ムーディーな浴室

朝起きて、シャワーを浴びようとして浴室の電気をつけたら、妙に暗いことに気づいた。電球が一個、切れてしまったらしい。

今の部屋に住むようになって7年くらい(もうそんなに!)経つが、浴室にある3つの電球のうち、天井の1つは数年前に切れた。で、今朝切れたのは壁面に2つあるうちの1つ。残りは壁面の1つだけ。どうしようかなと思ったが、天井も壁面も、交換するのは部屋の他の場所と違ってだいぶ面倒臭そうだし、浴室なんて1灯あれば十分、電気代も節約できるし、という気もしてきたので、しばらくこのまま放っておくことにした。

というわけで、今のうちの部屋の浴室は、結構ムーディーなことになっている。だいぶビンボーくさいムーディーさだけど。

あぶく

窓の外は、冷たい風が吹き荒れている。

終日、部屋で仕事。制作中の本のゲラチェック。土日は電話やメールで邪魔が入らないので作業に集中できる……と考えてる段階で、何か間違ってるような気がしないでもない(苦笑)。

コーヒーとショートブレッドで休憩し、再び作業に没頭。晩飯はパスタを茹でてさっさとすませる。パスタパンを洗っている時、洗剤をつけたスポンジから、ぽぽっ、と泡が立ち、いくつかの小さなあぶくが宙に浮いた。すぐに消えるかと思ったあぶくたちは、意外としぶとく、ぷわぷわと流し台の上を漂い続けた。

僕も、このあぶくみたいなものだな。どのみちすぐ消えてしまうのだろうが、なるべくしぶとく、あがいてみよう。

カレーにソースをかける

終日、部屋で仕事。先々週に収録したロングインタビューの草稿は、とりあえず完成。推敲のためにいったん寝かせて、年明けから始まるWeb連載の構成決めと写真のセレクトに取りかかる。

今年の年末は、本当にのっぴきならないほど忙しい。晩御飯をゆっくり自炊をする心理的余裕もない。なので今夜は外食。ひさしぶりに近所のココイチで、カキフライカレーを食べる。

いつからだったか忘れたが、僕はカツカレーなど揚げ物トッピング系カレーを食べる時、揚げ物の部分にウスターソースをちょろっとかけて食べるのが好きになった。カレーにソースをかけるのは、カレーの味の濃度にもよるし、好き嫌いが分かれそうだけど、オーソドックスなカレーと揚げ物にソースをちょろがけするのは、個人的にはアリだと思っている。

生卵をのせるとか、ソースをかけるとか、カレーの食べ方に関して僕はかなりマイノリティなのかもしれないけど、食ってる本人がうまいと思うなら、いいじゃんそれで、と開き直ってみる。