Tag: Japan

Aside

東北関東大震災の被災者を支援するため、日本赤十字社が義援金の受付を開始している。現時点では、一般の方が被災者の方々を支援するのに一番確実な方法なので、ご協力をお願いします。

義援金窓口1 郵便局・ゆうちょ銀行
口座記号番号 00140-8-507
口座加入者名 日本赤十字社 東北関東大震災義援金
取扱期間 平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※郵便局窓口での取り扱いの場合、振替手数料は免除されます。
※郵便窓口でお受取りいただきました半券(受領証)は、大切に保管してください。
※通信欄にお名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

義援金窓口2 クレジットカード・コンビニエンスストア・Pay-easy
詳細はこちら
※「寄付目的」の選択項目で、義援金名を指定してください。
※寄付金額は、2,000円以上から受け付けています。

担当窓口
日本赤十字社 東北関東大震災義援金担当
Tel: 03-3437-7081  E-mail: info@jrc.or.jp

日本人の底力

余震に何度か起こされつつも、四時間ほど眠ることができた。雲一つない、穏やかな小春日和。様子を見がてら、近所のコンビニに食糧を買いに行く。サンドイッチやおにぎり、弁当の類はきれいさっぱり在庫なし。パンとカップ焼きそばを買う。家に備蓄食糧は十分あるので、必要以上の買いだめはしない。

TwitterとFacebookをメインに、知人たちと互いの安否確認。みんな、おおむね無事に自宅に戻ったようだ。テレビでは、夜明けを迎えた被災地の惨状が次々と映し出されている。瓦礫の山と化した一帯に残った建物の屋上から、ヘリコプターで救助されている人々。どれだけ不安な一夜を過ごしたのかと思うと、胸が苦しくなる。

僕たちは今、第二次世界大戦以来、かつて経験したことのないほどの困難に直面している。日本という国の本当の底力が、これから試されようとしている。今の段階では、被災者の支援は災害救助のプロフェッショナルにお任せするより他にないけれど、今回の被災地が復興するまでには、長い長い時間がかかるはず。その間、同じ日本人の僕たちが、被災者の方々をしっかりと支えていかなければならない。

普段は冷たくてよそよそしくて、他人のことなんて気にしていないと思われがちな日本人。でも、昨日からネットで流れてくる情報を見ていてつくづく感じたのは、本当に多くの人々が、不自由に耐えながら秩序を守り、互いを気遣い、いたわりあっていたことだった。たぶん、僕たち日本人は、思っていたよりもずっと強い国民なのだと思う。

僕たちは、僕たちにできることを、がんばろう。

地震と津波

午後、仕事机でコーヒーを飲みながらメールを書いていると、急に部屋が揺れはじめた。ゆっさゆっさという横揺れ。液晶テレビや本棚も、今にも倒れそうなくらいガタガタ揺れる。これはやばい。いつもと違う。こんな激しい揺れは、今まで体験したことがない。

僕の自宅は一階だし、かなりごつい造りの低層マンションなので、特に壊れたりしたものもなかった。飲みかけのコーヒーがちょっとこぼれたくらい。だが、その後、テレビに次から次へと映し出される悪夢のような光景に、血の気が引いた。燃え上がる石油コンビナート。平野を呑み込んでいく津波。あっという間に瓦礫と化していく家々‥‥。被害の全容はまだはっきりわからないが、日本が今までに直面したことがない規模の災厄に見舞われているのは間違いない。

今感じているのが、自分の身体の震えなのか、それとも余震なのか、それすら時々わからなくなる。

被害に遭われた方々、本当に、くれぐれもお気をつけて。

恫喝外交

沖縄の尖閣諸島沖で中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件で、公務執行妨害容疑で逮捕されていた中国人船長が、処分保留のまま釈放されることになったらしい。

この船長が有罪か無罪かは司法が判断すべきことなので、ここでは言及しない。また仮に日本政府が中国との関係を考慮して超法規的措置を発動したのだとしたら、いいか悪いかは別として、そういう決定を下すこと自体は否定しない。だが、今回の釈放に至った経緯は、あまりにも不可解だ。

那覇地検は、拘留期間を延長してまで取り調べを続けていたのに、今日になって突然、方針を変えた。その理由の一つは、「我が国国民への影響や今後の日中関係を考慮すると、身柄拘束を継続して捜査を続けることは相当でないと判断した」というもの。地方の一捜査機関が、法律の枠を越える形でこんな政治的判断を勝手に下していいのだろうか?

一方、日本政府は「那覇地検の判断を尊重したい。政府からは何も指示していない」というスタンス。それが本当だとしたら、国の重要な外交問題の責任を那覇地検だけに押し付けてしまっているわけだから、大問題だ。また、裏でこっそり指示していながら、表面上は「何も指示していない」と取り繕っているとしたら、姑息としか言いようがない。超法規的措置を発動するならするで、堂々とやればいいのだ。その判断の是非は、次の選挙で国民が下すわけだから。

中国のヤクザまがいの恫喝に屈した、へっぴり腰の日本。情けないことこの上ない。