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初夏の丹沢


一昨日、約一年ぶりに、ヤビツ峠から丹沢表尾根を縦走してきた。本当はもう少し早く、梅雨入りする前にと思っていたのだが、5月6月はいろいろ忙しくて、結局この時期になってしまった。天気予報を見つつ、平日に晴れそうで仕事も入らなさそうな日に……ということで日程を決めたのだが、これが大当たり。この時期にしては珍しいくらい、すっきりとよく晴れた天気の山行になった。


梅雨のこの時期の山歩きなので、眺望にはまったく期待してなかったのだが、この日は本当によく晴れていて、海の向こうには房総半島や伊豆大島まで見えるほどだった。風も爽やかで、夏山を満喫できた。


三ノ塔を越えたところに佇んでいるお地蔵さん。今年もファッショナブルで、お元気そうで何より。


この日はとにかく暑かったので、特に登りでは飛ばしすぎないように用心しながら歩いていたのだが、塔ノ岳の手前で他の登山者を追い越した時(本当は追い越したくなかったのだが、道を譲られてしまったので)、ペースが乱れて、両腿の大腿四頭筋に軽く痙攣が来てしまった。まあ、塔ノ岳のこのポイントでは、毎回足がぴくぴくするので、想定内ではあったのだが。すぐに頂上に着いて、おひる(モンベルのカレーリゾッタとフリーズドライのスープ)を食べてるうちに、すっかり治ったけれど。

家に戻った後、途中でメモしていた今回の各ポイントでの通過時間を見てみると、一年前に歩いた時とほとんど同じ所要時間で歩いていたので、びっくりした。大倉から渋沢駅に戻るバスも同じ時刻の便だったし。面白いものだ。

ラダックに行く前に日本で一度、こういう山歩きをしてほどほどに足を慣らしておくと、向こうで山道などを歩く時も問題なく歩けることは、経験上わかっている。なので、今年も準備完了というところ。

大阪と京都へ

先週末は、大阪での「LADAKH LADAKH」刊行記念トークイベントだった。

金曜の朝に日野駅に集合し、レンタカーのハイエースに売り物の本を積み、東京組の関係者一同が同乗して、出発。途中、浜松のあたりのサービスエリアでおひるを食べ(桜海老のぶっかけうどんを食べたのだが、めっちゃうまかった)、夕方17時過ぎに大阪着。会場に本を搬入し、ホテルで他の関係者と合流。心斎橋からなんばまでぶらぶら歩き、そこから鶴橋に移動して、空という有名なホルモン焼肉屋さんで宴会。ホテルに戻ってからも遅い時間まで酒を飲みながら写真談義。大阪に来た本来の目的をうっかり忘れそうになるほど(笑)。

土曜は昼過ぎからトークイベント。おかげさまで大阪でも本当に大勢のお客さんにお越しいただいて、ありがたいかぎり。トーク自体もいい感じで盛り上げることができて、ほっとした。撤収完了後、関係者は現地解散。ハイエースですぐ東京に戻る組を見送り、僕は金曜と同じホテルで一人でもう一泊。金龍ラーメンでチャーシューメンを食べ、わなかでたこ焼きを買って、部屋でビールと一緒にいただいた。東京と大阪、どうにか無事に終えられたという、安堵感。

日曜は午前中に宿をチェックアウトして、京阪本線で京都へ。「LADAKH LADAKH」の取り扱いを打診しに何軒かの書店にご挨拶に伺い、その後はイノダコーヒー本店でビーフカツサンドのおひる。で、午後半ばの新幹線で東京に戻ってきた。

帰りの新幹線に乗ったあたりから、鼻がぐすぐすしはじめて、一晩明けてみると、のども何だか腫れぼったい。ひさしぶりに風邪をひいてしまったようだ。まあ、無理もないか。結構な強行軍だったし、土曜は司会役で3時間しゃべりっぱなしだったし。気合いで治して、仕事に復帰することにしよう。

10連休への違和感

日頃からフリーランスの立場で仕事をしている自分にはいまいちピンとこないのだが、世間では明日からゴールデンウイークが始まる。今年は、政府が何だかんだと休日を付け足して、10連休になっているのだそうだ。

休日が増えたと喜んでいる人もいれば、職種の都合でまったく休めないという人もいる。行楽地は混雑するだろうし、普段の生活圏で休む店が多いと不便なこともあるかもしれない。そんな中で、僕が以前から個人的に違和感を感じているのは、「そもそも、休日以外に休みたい時でも、それなりにまとまった期間の休暇が異様に取りにくい日本の風潮って、何なの?」ということ。休日だから休んでいい、そうでない時は休んじゃダメ、という全員右へ倣え的な慣習に囚われているのが、アホらしくて。

定時に帰ると、なぜか「真面目にやれ」と怒られたり。逆に建前上は残業禁止なのに、膨大な量の仕事を押し付けられて、家に持ち帰ってやらざるを得なかったり。有給休暇の権利をもらっても、それを行使するのがはばかられる雰囲気が職場にあったり。

こういうことに関する日本での「当たり前」は、他の国々ではまったく「当たり前」ではない。ほんと、バカバカしいな、と思う。

正義の在処

今の日本という国からは、正義というものが、刻々と失われつつある。

政治家たちは息を吐くように嘘をつき、バレても何の責任も取ろうとしない。警察も検察も司法も、首を傾げたくなるような所業を繰り返している。それらにマスメディアは目をつぶり、くだらないニュースしか流さない。以前は「これは間違いなく正しい」と当たり前のように思えていた社会の中の基準が、ことごとく揺らいでいる。

今は、誰かや何かを盲目的に「間違いなく正しい」と信じることが、危険な時代になってしまったのだと思う。真実はどこに、どんな形であるのか。それは、いくつもの客観的な事実を突き合わせて、自分たちで確かめるしかない。正義の在処は、本当の意味での真実を確かめたその先にある。

あと何回、桜の花を

帰国して、四週間ほど経った。気がつくと、桜の花も盛りを過ぎ、そろそろ散りはじめている。今年は天候やタイミングにも恵まれて、割とたっぷり、桜の花を堪能できたような気がする。あわただしい年には、一、二度、ちらっと桜を見るか見ないかで終わってしまったような時もあった。

人生の折り返し点を過ぎると、春が来るたびに、「自分が生きている間に、あと何回、桜の花を見られるだろうか」と考えるようになる。実際、その回数は、そんなには多くない。不測の事態でさらに少なくなる可能性もある。

だから、世の中の人々は、桜の花が好きなのかな、と思う。過ぎていく時間と、残された時間を、桜の花の気配で感じ取りながら、慈しむように。