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ゆで塩豚

終日、部屋で原稿を書く。今日は午前中からかなりはかどって、一気に2500字ほど書けたのだが、午後3時頃にはすっかり目と脳が疲れ果て、画面で文字を追うのもしんどくなってしまった。

気分転換にラジオ体操をして、いつもの自重トレーニングのメニューをこなす。スパイダープランク、腕立て伏せ2種、腹筋、スクワット。これで身体の方もまあまあ疲れた。で、そのまま晩飯の支度に突入。

今日作るのは、相方の持っていた高山なおみさんの料理本に載っていた、ゆで塩豚。昨日のうちに塩をすり込んで冷蔵庫で寝かせておいた豚バラ肉のブロックを、酒と昆布、ネギの青いとこ、生姜、ニンニクと一緒に鍋に入れ、ひたひたになるまで水を足し、一度沸騰させてアクを取ってから、弱火でコトコト40分。火を止めて豚肉以外のものを取り出し、粗熱が取れるまで放置。あとはスライスして、パクチーや大葉など好みの香草と一緒に盛りつければ、できあがり。

調味料には、肉と一緒にゆでたニンニクをつぶして味噌などと一緒にあえたニンニク味噌と、南国っぽくスイートチリソースを添えてみた。いやー、うまい。肉、堪能。500グラムはあった豚バラ肉が、二人がかりとはいえ、またたく間になくなってしまった。

何か特別なことをしたわけではないけれど、それでも何と言うか、ささやかな達成感のある一日だった。

微熱壮年

昨日から、いまいち体調がぱっとしない。昨日の夜、相方が「体温測ってみたら」と体温計を渡してくれたので、測ってみたら、37℃少々という、微妙な数値。微熱といえば微熱だが、頭痛はないし、のどが腫れぼったくて鼻が少し詰まり気味なくらい。とりあえず寝れば治るだろ、と、さっさと寝てしまうことにした。

今朝起きて、もう一度体温を測ってみたら、38℃を優に超えている。ちょっとびっくりしたが、その割には依然として頭痛はないし、身体も特に変調はない。そのうち冷めてくるだろ、と、日中は普通にゴリゴリと仕事をしていた。むしろ、いつもよりはかどったくらい。

夕方、再び体温を測ってみると、37℃を切るくらいにまで下がっていた。何だったんだろ。まあ、いずれにせよ、たいしたことはなさそうだ。明日には全快してるといいなあ。

人並みに戻る

帰国して、3週間が経過。インドにいる間に4キロ減った体重は、2キロほど回復した。

食事の方は、帰国直後のようにやたらめったら肉を食いまくる(笑)という状況よりはだいぶ落ち着いて、普通の飲み食いで十分足りるようになった。家での自重筋トレも以前より少し軽めの負荷で再開して、無理のない範囲で続けている。各部の筋力はもうひと息、以前の水準にまで近づけたいが、体重や脂肪のつき方は、「動ける」状態を維持しつつ普通に過ごすなら、今くらいがベストなのだろうとも思う。筋肉だけ、あと500グラムほど上乗せしたい感じ。

帰国直後に一度会った知人と先週また会ったのだが、「この間よりもだいぶ元に戻りましたね!」と言われた。「帰国された直後は、頰から首筋のあたりとか、肉が削げ落ちちゃってた感じで、正直かなり引きました」とも言われた(苦笑)。4キロ減という数値以上に、身体の維持に本来必要な分の脂肪や筋肉もごっそり持って行かれてた、ということなのだろう。

ともあれ、身体はだいぶ人並みに戻ってきた。来週か再来週あたり、焼肉とか食べに行きたいな。

失われた季節感覚

インドから戻ってきて以来、周囲の他の人から「最近暖かくなってきましたね〜」とか「今日は冬に逆戻りしたみたいに寒いですね!」とか話しかけられても、うまく答えられずにいる。暖かいんだか寒いんだか、自分でも正直よくわからないのだ。

1月中旬から2月中旬までは、厳寒期のラダック。最低気温はマイナス20℃、最高気温でも氷点下。そこからデリーに移動すると、一年で一番寒い時期とはいえ、最高気温が26℃。そこからさらに暑いアムリトサルを経由してダラムサラに移動すると、まさかの吹雪に見舞われ(苦笑)、シムラーでもみぞれ混じりの冷たい雨。で、またデリーに戻ってくると、上はTシャツ1枚で過ごせるほどの陽気。行く先々の天気や気温が乱高下すぎて、季節感覚が結構ポンコツになってしまっているのだと思う。

まあ、風邪とか引いてるわけではないので問題ないといえばそれまでだが、いろいろまともな状態に戻れるのは、いつになることやら。

脇腹が寒い

インドに2カ月行っている間に、体重が約4キロ減った。

今回の旅、特に前半は極寒の冬のラダックでの滞在だし、体力的にかなりきついことをくりかえす日々が続くのも以前からわかっていた。なので、2年くらい前から時間をかけて、いったん体重を減らしてから自重筋トレで筋肉の増量を図るという身体づくりをしてきた。そのトレーニング自体は、割とうまくいったと思う。現地でも重い撮影機材を背負いながら深い雪の中を歩き続けることができたし、長時間歩き続けても体幹がへばってきつくなったりせず、以前傷めたことのある両膝もまったく大丈夫だった。

ただ、いかんせん、冬のラダックは寒い。1日の最高気温は氷点下、最低気温はマイナス15〜20℃という世界。外界とを結ぶ陸路が雪で塞がっているので、日々の食べ物の選択肢も限られる。食事では、肉や野菜、そして寒さをしのいで身体の筋肉も維持するだけのカロリー自体が足りなかった。きつい取材を毎日くりかえすうち、内臓脂肪も皮下脂肪もすっかり落ち、両方のあばら骨の下はごそっとえぐれてしまった。寒い場所に行くと、両脇腹がぞくぞく冷えて、落ち着かない。やせると脇腹が寒くなるのだということを僕は学んだ(苦笑)。

日本に戻ってきてからは、朝昼晩と規則正しく、そして意識的に多めに食事を摂るようにしている。まずはカロリー。そしてタンパク質。自宅での自重筋トレも再開しているが、自分でも笑ってしまうくらい、筋力が落ちている。身体の各関節はしっかり動かせるものの、筋肉が細まってしまっていて、去年までのようなパワーや持久力が出せない。また、じっくり、じわじわ、怪我をしないように身体を作り直していくしかないのだろうな、と思う。