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今さらの風邪

我ながらどうかと思うのだが、今頃になって、風邪をひいた。極寒のアラスカではなく、春間近の日本で。

風邪といっても今のところそんなにたいしたことはなく、鼻づまりと喉がいがらっぽいくらい。昨日の夜からちょっと怪しかったのだが、とりあえず昼の段階で薬局で買ってきた葛根湯を飲み、寝床にもぐり込んで3時間くらい昼寝した。食欲はあるし(さっきも菜の花とベーコンの炒め物をたっぷり作って食べた)、身体がしんどいという感じもない。このまますんなり治ってくれればいいのだが。

旅と取材の強行軍続きで、疲れがたまってたところにつけ込まれた。今夜もしっかり寝ておこう。明日からはまた取材、取材の日々だ。

老いに思う

僕もまあ、なんだかんだで、ええ歳こいたおっさんである。白髪は増えたし、肌もくすんできた。身体も昔ほど無理が効かない。長めの海外取材の後など、疲労が抜けるのに時間がかかるようになった。

とはいえ、別に、歳を取っていくことを毛嫌いしたり、恐れたりはしていない。まあ、それはそれで人間のあるべき姿だと、従容と受け入れている。だから、老いを隠そうとか、無理に若づくりをしようとかは、まったく思わない。いいじゃん、別に、年相応で、と。

ただ、同じ老いるのでも、自分自身の操縦桿を手放してしまうような老い方はしたくないな、とは思う。それは、身体の自己管理だけでなく、周囲の人との付き合い方とか、仕事への姿勢とか、もっと言えば心のありようとか。それが許される状況であるかぎり、なるべく操縦桿は自分自身の手で握っていたい。

そうでなくても、人間はしばしば困難にぶち当たって、自分ではどうにもならない理由で制御を失ってしまうのだ。単なる怠惰や妥協に身を任せてしまうのはもったいない。

冬の陣馬山から高尾山へ


ほぼ2年ぶりくらいに、陣馬山から高尾山までの道を歩きに行った。これだけ間が空いたのは、一昨年の夏に左膝をちょっと傷めていたのと、去年がいろいろ忙しすぎて、都内近郊の山歩きとかをしてる余裕がまるでなかったから。

このコースは何度も歩いているが、2月の寒い時期に歩いたことはない。平日ということもあって、登山者やトレイルランナーもまばら。朝の淡い光が射し込む木立の中を、ゆっくりと歩いて登る。靴底の下で、時折、霜柱がサクッと音を立てる。


陣馬山の山頂から、白い冠を戴いた富士山が、くっきりと見えた。冬晴れの青い空。息を吸い込むと、ピリッ、と音がしそうに思えるほど、空気は冷えて、澄み切っている。


二つの山の尾根伝いに歩く道は、あいかわらず快適。とはいえ、季節が季節なので、油断していると、吹き上げてくる風にあっという間に体温を奪われてしまう。遮風性のあるジャケットと、耳まで覆う帽子、手袋などは用意しておくべきだと思う。

ひさしぶりに、気分転換にも、体力維持にも、いい一日になった。

目標に到達

今朝、体重計に乗ると、標準体重(男性の場合は身長から110、女性は105を引いた数字)ちょうどになっていた。年始から目標にしていた体重に、とりあえず到達。1カ月程度かかるかなというのも予想通りだった。

この1カ月間でやっていたことをあらためて整理すると、こんな感じ。

・食事はほぼ今まで通り。間食は基本的にしない。毎晩1缶飲んでいたビールを1日おきに。
・毎晩、腕立て伏せ20回、腹筋100回、スクワット50回を1セット。

食事については、当たり前だが外食での暴飲暴食を避けたり、自炊の時は具沢山の野菜スープをよく作ったりはしていた。とはいえ、変にストレスを溜める気はまったくなかったので、外で飲む時は普通にビールをジョッキ3杯くらい飲んでたし、自炊の時もおかずをたっぷり食べるようにしていた。

ここまでの減量の主な要因は、ほぼ1日1回行っていたエクササイズの方だと思う。手足と体幹に軽めの負荷のトレーニングを継続的に行ったことで、各部の筋肉がある程度増量し(それで減量がいったん停滞したが)、筋肉の割合が増えた分、基礎代謝と新陳代謝が高まって、内臓脂肪と皮下脂肪の燃焼につながったのだろう。体重自体は年始の段階から3キロ減だが、自分の感覚的には、筋肉が1キロくらい増えて、脂肪が4キロほど減った感触でいる。実際、身体や手足を動かす時も軽い感じがして、体調もとてもいい。

これ以上シャカリキに体重を減らすことにはまったく興味が湧かないし、まだ寒いのにこれ以上やせると風邪をひきそうなので、今後の当面の目標は、現状維持。それぞれのエクササイズの回数を今週から2割くらい増やしたので、加齢で減りつつある筋肉量の維持に努めたいと思う。とりあえず、重いカメラバッグを背負って、アラスカの雪原を歩き回れるくらいには。

ジンジャーシロップ

子供の頃に苦手だったのに大人になると好きになる食べ物や飲み物はいろいろあるが、僕の場合、生姜もその中に入ると思う。小さい頃は「辛いだけじゃん」とか思ってた(でも豚肉の生姜焼きはご多分にもれず好きだった)けど、今は自炊する時も炒め物から煮物やスープまで結構何にでも生姜を入れてしまうし、コーヒーが期待できなさそうな喫茶店(煮詰まりきったコーヒーの臭いが漂ってる店とか)ではジンジャーエールを頼むことも多い。

実際、適量であれば、生姜は身体にも良いと思うのだ。生姜をコンスタントに摂取するうちに花粉症の症状が改善されたという人の話も聞くし。というわけで、前にデイリーズで見かけてちょっと気になっていた、ジンジャーシロップを買って使ってみることにした。

ポットにミルクティーを作って、ジンジャーシロップを大さじ2杯くらい。飲むと、生姜の香りとともに、ちょっとだけ舌にぴりっとくる感触。今、飲みながらこれを書いているのだが、明らかに身体がぽかぽかと温まってきている。すごいなこれ……。これはいい買い物だったかもしれない。