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気が抜けて

午前中、荷物が届く。一昨日のイベントで売れ残った(幸いなことにほんのわずかの)本を箱詰めして、会場近くのコンビニから発送しておいたもの。寝床から起き上がり、ダンボール箱を受け取って、居間の床に置いた後、また寝床に戻って、布団に潜り込む。

眠い。際限なく眠い。今日は一日中家にいられる。特に急ぎの作業もない。直近に迫り来るプレッシャーもない。寝よう。横になっていられるだけ、とことん寝ていよう。

疲れももちろんあったのだと思うが、気が抜けてしまったのだと思う。2カ所での写真展の設営、一方の会場でのオープニング、今までになく大がかりなトークイベント。その合間には大小いろんな打ち合わせと大学案件の取材と原稿とが詰め込まれ、息つく暇もなかった。年甲斐もなく気負ってもいたのだろう。

これを書くのにキーボードを叩いてる今も、まだ眠い。そろそろ寝よう。明日はまた取材だ。

食うべき時に食わないと

午前中、本の色校一式が届く。午後は昨日取材した分の原稿を書き、夜から再校の赤字と色校の突き合わせ。夜中までかかって、とりあえず一通り目を通し終える。あと何回かは見直さなければならないけど。

二月は本当に忙しかった。現在進行中の新刊の編集作業はもちろん、大学案件の取材、来月のイベントや展示の準備、その他いろいろ……。確定申告の準備とかまで。何より、二月は、28日間しかない(苦笑)。実際、この短さのせいで、かなり追い込まれてしまっている。そしてたぶん、三月はさらに忙しくなる……。

こういう時の僕の悪い癖は、食事にまったく気が回らなくなることだ。うっかりすると、昼も夜もラーメンとか。人間、食うべき時にがっつり食っておかないと、力が出なくなるし、肝心な時に風邪とかひいてしまう。なので、今日はごはん鍋で米を炊き、豚バラ肉と根菜でカレーを作った。

熱くて辛くてうまいものを、はふはふ言いながら、たっぷり食べる。何だか、ふーっと、落ち着いた。普通に生き物なんだな、俺。

サラダチキンか、鶏の唐揚げか

自炊に必要な食材を買いに近所のスーパーに行ったら、精肉売り場の横に、サラダチキンが山のように積まれていた。

サラダチキンは確か鶏の胸肉から皮を取り去ったものを固めた商品で、高タンパク低脂肪のダイエット&筋トレ向け食品として、最近はすごい人気らしい。中には、サラダチキンの袋を開けてそのまま直喰いするほどストイックな人もいるのだとか。

僕も前に一度、コンビニで買って、ほぐしたのをゆでブロッコリーと一緒にあえてサラダにしたような記憶があるけど、マヨネーズをがっつり使ってたから、低脂肪でも何でもない食べ方だった(笑)。

……ていうか、個人的には、そこまで脂肪やカロリーを目の敵にするような食生活は、まったくもって望んでいないのである。サラダチキンか、鶏の唐揚げか、どっちか選べと言われたら、何の迷いもなく唐揚げを選ぶ。だって、うまいんだもん、唐揚げの方が。カロリーなんて、後で身体をちょこっと動かしとけば、まったく何の問題もない。

人生の中でごはんを食べられる回数なんて、たかが知れている。だったら食おうよ、唐揚げを。じゅわっと油のしみた、アツアツのやつを。

しなやかに動けるように

一年ちょっと前から始めた、毎晩の身体を動かす習慣。何かと飽きっぽい僕にしては珍しく、いまだに地味に続けているのだが、最近はちょっと意識の置きどころを変えている。むやみに負荷や回数を上げていくのではなく、各関節の可動範囲を意識したやり方を取り入れるようにしたのだ。

こういうアプローチは、去年の暮れに買った「プリズナートレーニング」という本(表紙のイラストは結構ギョッとするが、内容は至極まじめ)を読んでから意識するようになった。たとえば、肘にしろ、膝にしろ、浅く曲げて伸ばす時の筋肉の使われ方と、めいっぱい深く曲げてから伸ばす時の筋肉の使われ方は、かなり違う。いろんな種類の動きに対応できるようにするには、深く曲げた状態からでも無理なく力を出せるようなエクササイズを、段階を踏んで積み重ねる必要がある。

たとえば、僕は数年前に撮影中に膝を傷めてしまって、痛みがなくなってからも、結構恐る恐る脚を動かしていた。スクワットをする時も、浅めの角度で回数も抑えめ、といった具合に。でも、去年の暮れ頃からは、机などに手をかけて脚にかかる負荷を分散させながら、脚をゆっくり、じんわりと、深い角度まで曲げる形のスクワットに取り組むようになった。すると、膝周りの心もとない感触が消えてきて、深く曲げ伸ばしする動かし方でも不安がなくなったのだ。一種のリハビリに近い効果があったのだろう。今はノーマルなハーフスクワットに移行していて、この後はフルスクワットも無理なくできるようになればと思う。

腕立て伏せの方でも、両手を肩幅くらいに置いてやるノーマルのやり方から、両手の人差し指が触れるくらい幅を狭めた状態で、肘を深く曲げ伸ばしするやり方を取り入れてみた。今まであまり使っていなかった腕の筋肉を動かせるようになった感覚がある。これも真面目に続けていけば、いつかは片手腕立て伏せとかもできるようになるかもしれないが、まあ、二、三年後くらいかな(苦笑)。

僕はアスリートでもボディビルダーでもないけれど、ええ年こいたおっさんになっても、自分の身体はそれなりに思い通りに、しなやかに動けるようにしておきたいとは思う。なので、今後も地味に、続けていく所存。

カオニャオ太り

約2週間のラオスの旅で、とにかく毎日最高に楽しめたのは、食事だった。

ラオスのレストランでは、隣国タイの料理とよく似たメニューも結構あるのだが、タイは取材で毎年行ってるし(苦笑)、できるだけラオスらしい料理を食べようと思っていた。すると、しぜんとほぼ毎晩、ラープとカオニャオを選ぶようになった。

ラープというのは、肉や魚を粗みじんにして炒め、香草やライムと和えた料理だ。カオニャオはもち米のこと。食べる時は、カオニャオを適当な大きさで手に取り、ラープと一緒に指で挟み込むようにして口に入れる。これがもう、抜群にうまい。それと一緒に飲むビアラオ・ダークもたまらない。ラープ、カオニャオ、ビアラオ・ダーク。毎晩どころか、毎食この3つの組み合わせでもいいくらいだった。

そんなこんなでラオスの食をエンジョイして、日本に戻ってきてみたら、2キロ近くも太っていた(苦笑)。そりゃそうだ。毎日たらふくもち米を食らって、暑くなった旅の後半はビールもがばがば飲んでたんだから。

さすがにちょっとまずいので、この3日間ほど節制して、ほぼ元の体重まで戻した。でもまあ、幸せな太り方だったなあ。カオニャオ太り(笑)。