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ライザップとリバウンド

仕事の取引先の担当者さんの一人が、今年に入って、急にやせた。別の担当の人からのまた聞きによると、一念発起してライザップに申し込み、20キロかそこら減量したのだそうだ。

さすがに20キロともなると、見た目にも明らかに体型が変わっていて、取材先では、以前よりハキハキと快活にふるまっていた。合コンなどにも、自分から進んで参加するようになったとか。自分に自信が持てるようになったのは、いいことだなあと思う。

「しかし、それだけ一気に減らすと、リバウンドが怖いですよねー」と、また聞きさせてもらった別の担当者さんに言うと、「いや、逆に、ライザップに何十万円も突っ込んじゃったから、リバウンドしたらその金が水の泡になっちゃうって、ものすごく気をつけてるそうですよ」と教えてくれた。

そうか。ライザップには、「リバウンドしたら突っ込んだ金が水の泡」という、精神的なブレーキがかかる利点があるのか。なるほどなあ。

でも、そこまでの状況で突っ張れる鋼の意志の力があるなら、最初から体重計を1つだけ買って、毎日体重を測りつつ、家で地味にエクササイズをして、食事をちょっと気をつけさえすれば、びた一文かからず減量できるのに、とも思う。それがわかってても、できないのが、人間なのかな。

ゴールデンキウイ

去年くらいからだと思うが、家でキウイフルーツを割とよく食べるようになった。年がら年中というわけではなく、ちゃんと熟したものが出回っていると思われる、春から秋にかけての時期だけど。

キウイフルーツは、果肉が緑色のグリーンキウイと、やや黄色がかっているゴールデンキウイの2種類にだいたい分かれている。昔から馴染みのあるのはグリーンの方だが、最近個人的に気に入っているのは、ゴールデンの方だ。果肉がより柔らかくて、甘みが強い気がする。含まれている栄養価も、ゴールデンキウイの方がやや高めらしい。その分値段も高めだけど。

比較的まめに自炊をしてるとはいえ、おっさんの一人暮らしだとどうしても栄養バランスが偏りがちなので、キウイフルーツとかを食べるのを習慣づけた方が、ビタミンやら食物繊維やらポリフェノールやらを手っ取り早く摂取できる。おかげで最近、体はだいぶ調子がいい。

ちなみにキウイフルーツについてネットで調べてみると、もともとは中国原産のマタタビの一種だそうで、百年ほど前にニュージーランドで品種改良されて栽培されるようになった果物なのだそうだ。まさかのマタタビの仲間。ある意味ものすごくどうでもいいトリビアを取得してしまった。

お高いビールをあえて選ぶ

僕は一昨年まで、家で毎晩ビールを飲んでいたのだが、去年の初め頃から、基本的に2日に1度、350mlを1缶というルールに変えた。間隔が長くなったことでアルコールの分解作業で肝臓にかかる負担が減ったからか、ぜい肉もすっかり落ちたし、体調もいい。まあ、ストイックにルールを守るだけだとストレスもたまるので、たまに参加する飲み会の時は、好きなだけ飲んでいいという恩赦を与えてはいるが(笑)。

ただ、通常の家で飲んでいい設定の日まで欲望に負けて飲み過ぎてしまうと元も子もない。この解決策として、家飲み用にあえてちょっと値段の張るビールを選ぶのはどうだろうか。安い発泡酒のストックが家にずらりと揃ってたりすると、どうしてもぐびぐび飲みすぎてしまいがちだが、お高めのビールだと、ある程度は心理的なブレーキがかかるはず。トータルコストで考えても、発泡酒を飲みすぎてしまう方がむしろ高くついたりするし。

昨日のエントリーの続きみたいな感じだが、僕は酒を飲むなら、おいしく味わって飲みたいのである。2日に1度しか飲めないルールなら、ちゃんとおいしい酒を、しみじみ味わって飲みたい。

酔うために飲むのではなく

世間では最近、「安くてすぐ酔える酒」が人気らしい。アルコール度数がかなり高めのチューハイなどがそれだ。そういえば海外、たとえばブータンにも、アルコール度数がやたら高いビールがあって、地元のガイドさんに聞いたら「安くてすぐ酔えるから人気がある」と言われた。

僕自身はそういう「安くてすぐ酔える酒」を自分で買って飲んだことがないから、味とかの評価はできないのだが、たぶんこれからも「安くてすぐ酔えるから」という理由で酒を選ぶことはないだろうな、とは思う。

僕は基本的に、酔うために酒を飲んだりはしない。そもそも、結構な量を飲んでも酔っ払ったり性格が変わったりしないというのもあるが、僕は酒が「おいしい」と思うから飲む。完全に酔っ払ったら、酒の味がわからなくなってもったいないし。

なので、せっかく飲むなら、何よりもまず「おいしい」と思える酒を選びたい。その選択肢の中にハードリカーが入っていれば、無茶でない範囲で飲む。それでいいんじゃないかと思う。最初から「酔うために飲む」というのは、やっぱりもったいない。酒は、味を楽しまなきゃ。

効かない無理

週明けからの3日間、やたら忙しかった。月曜は新刊の件で都内の書店へのご挨拶回り。火曜と水曜は大学案件の取材。特に昨日は、早朝から群馬まで出かけて、1人につき1時間、休憩なしで3人連続でインタビューするという苦行のような取材。帰りの新幹線に乗る頃には気分が悪くなってしまった。

何だかんだで、40代後半のおっさんである。20代や30代の頃みたいな無理は効かない。そもそも、そこまでの無理を自分に強いる理由があるのか、というのもある。金を稼げるなら何でもかんでも引き受けるというのではなく、限られた知恵と体力を、自分が本来やりたいこと、誰かに少しでも貢献できることに、より分厚く振り分けていくべきなのかな、と。

とりあえず、効かない無理をしすぎると、身体がもたないので、ちょっと慎重にならねば。

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芦澤一洋「アーバン・アウトドア・ライフ」読了。前に読んだ「遊歩大全」の訳者の方の著作ということで読んでみた。良書だと思うが、どうも僕は、ある種の「マガハっぽさ」がやや苦手なのかもしれない。