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うなぎの夏

午後、東西線に乗って早稲田へ。太田亨さんのザンスカール写真展を観に行く。たぶん二十年くらい前の、夏のザンスカールの写真を中心にした構成。今はなかなか見られない風景や人々の様子が記録されていて、興味深かった。ご挨拶していこうかな‥‥と思ってはいたのだが、パネルの調整でかなりお忙しくされていたようだったので、結局そのまま退出。ヘタレだな、僕は(苦笑)。

どこかで晩飯を食べようと思って、ぶらぶらと高田馬場まで歩いていく。しかしこの界隈は‥‥何でこんなに、インド料理屋が多いのか。これから二カ月もインドに行くというのに、インドカレーを食ってる場合じゃない(笑)。今の季節にふさわしい和食を‥‥ということで、早稲田通りからちょっと脇に入ったところにある、一軒のうなぎ屋さんに入る。老夫婦が切り盛りしている、地味だけど落ち着けるお店。うな重に肝吸いとお新香がついて、二千円もしなかったのだが、すばらしくうまかった。こんな風にちゃんとしたうなぎを食べたのは、本当にひさしぶりだ。

ニッポンの夏、うなぎの夏。ごちそうさまでした。

冷やし中華

昨日ほどじゃないけど、蒸し暑い。午後には、スコールのような雨が降っていたし。

こんな天気の日には、さっぱりと冷やし中華でも食べたいと思って、近所の中華料理屋へ。辛味冷やしというのを頼むと、挽肉と刻んだタマネギを炒めた辛い肉餡が載っていて、なかなかうまかった。これが、今季初の冷やし中華。

そういえば、去年はあんまり冷やし中華を食べた記憶がない‥‥と思ったら、夏の間はラダックに行ってたんだった。さすがに、ラダックに冷やし中華はない(笑)。今年ももうすぐ行くことだし、出発前までにもう一、二回、冷やし中華を食いだめしておこうかな。

緑の木陰

今日は朝から、マンションの生け垣の剪定作業が行われていた。僕の部屋は一階なので、植木職人のおじさんたちに窓の外を行き来されたり、電動草刈り機を使われたりすると、とてもじゃないが部屋にいられない。別に急ぎの仕事もないし、昼間は家で作業するのをあきらめて、外に出かけることにした。

暑い。夏が戻ってきた感じ。

リトスタに行き、ひさしぶりにランチ。ゆで豚の玉ねぎしょうゆ定食をたいらげる。盆を下げにきたホールスタッフの伊藤ちゃんから「きれいに召し上がりましたね‥‥」とお褒めの言葉をいただいた(笑)。

その後、風の散歩道を歩いて、これまたひさしぶりに井の頭公園へ。頭上高くそびえる木々の梢は、すっかり豊かな緑に覆われていて、気持のいい木陰を作ってくれていた。のんびりとベンチにもたれていると、サーッと涼しい風が吹き抜けていく。いい気持。

こんな蒸し暑い日は、外に出かけて正解。家にいなくてよかった。

ごはんを食べる

終日、部屋で仕事。週明けの書籍の入稿までは、気の抜けない状態が続く。今日もあれこれバタバタしたが、とりあえずずっと家にいられたので、落ちついて対処できた。

今日のおひるは、例の謎のパン屋でクリームパンやあんぱんを買って、昨日の夜に仕込んでおいたアイスコーヒーと一緒に。夜はひさびさのまともな自炊で、カレーを作って食べた。どちらもうまかった。

ここのところ、仕事の合間にテキトーに食べ物をかっ込むような状態が続いていて、前の日に何を食べたかもろくに覚えていない時もあった。でもやっぱり、食事はしっかり、落ちついてとらなきゃダメだな。それだけで、すーっと気分が鎮まって、性根が据わるような気がする。

困ったことが起こったら、まずは落ちついて、ごはんを食べる。昔観た「サマーウォーズ」という映画で、そんな場面があったことを思い出した。まさにその通り。

名曲喫茶

昼、新宿へ。知人のライターさんと、今作っている本の打ち合わせ。

打ち合わせ場所は、新宿東口にある名曲喫茶らんぶる。店の前は何度となく通っていたので場所は知っていたが、中に入ったのは初めて。地下に降りると、入口からは想像もできない広々とした空間。特に何かがスペシャルというわけではないけれど、どこか昔懐かしい、落ちつける雰囲気。つまり、打ち合わせをするにはちょうどいい(笑)。

どうも僕は、カフェと名のつく店よりも、普通のオーソドックスな喫茶店の方が性に合うようだ。でも東京では、こういう昔ながらの喫茶店が、次々に閉店しているという残念な話も聞く。ブルータスやHanakoとかの雑誌で、レトロ喫茶店特集をやって盛り上げてくれたらいいのに。