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底の見えない国

昨日の夜は、友人の森川さん夫妻のお宅で開催された新年会に伺ってきた。デリー在住歴七年というお二人主催の宴だけあって、料理はびっくりするほど本格的なインド料理。おうちごはんでタンドーリチキンが出てくるとは思わなかった(笑)。参加者も旅やインドにゆかりのある方々ばかりで、たいそうマニアックな話で盛り上がった。

話していて思ったのは、インドという国は、日本人の感覚からすると本当にどうしようもないテキトーでいい加減な面があったりするのに、それでもどこか憎めないというか、それすらも魅力のようになってしまうということ。その一方で、度肝を抜かれるような美しさや崇高さを持ち合わせてる面もあったりして、つくづく底の見えない国だなあ、と。

何だかんだと言いながら、結局、そのうちまた行ってしまうんだろうな、インド。

旅人の宴

昨日の夜は、綱島のPointweatherでの新年会に参加してきた。酒と料理は各自持ち寄りのポトラック形式。僕はワインを持って行ったのだが、思いのほかみんなワインを持ってきていて、最初から最後まで、いろんなワインを飲んで過ごした。

集まった人たちは、筋金入りの旅人たちばかり。全員分の旅した距離を合わせたら、いったい世界何周分になるんだろう?(笑) みなさんすごく感じのいい方々で、ほかの場所では絶対通じないようなマニアックな旅の話に花を咲かせながら、終電間際まで、ひたすらだらだらと飲んでいた。愉しかったなあ。

参加者のみなさん、どうもありがとうございました。またの機会があれば、ぜひ。

縮まらない距離

午後、自転車で小金井方面へ。チェックを終えた書籍の再校ゲラを、DTP担当の中村さんに引き渡しに行く。

中村さんちの玄関の引き戸が開くと、びっくりしたことに、奥の部屋から、ナロがターッと駆けて出てきた。ここ何回かの訪問で馴染んでくれたのか、それとも単なる何かの勘違いか、わからないけど。

ところが、駆けて出てきたのはいいものの、ナロ的には、思いのほか僕に近寄りすぎてしまったらしい。後ろにぴんと伸びたシッポの毛をぷくっと膨らませ、じりじり、じりじり、と後ずさり(笑)。

ナロとの距離は、まだまだ簡単には縮まらないようだ。

名古屋での再会

一昨日、岡山から東京に戻る途中、名古屋に立ち寄った。ラダックのティクセで旅行会社とゲストハウスを営む、ツェワン・チンレイさんと妻の裕子さん、娘のミラちゃんとお会いするために。

三人とは去年の夏のラダック以来、半年ぶりだったのだが、お元気そうで何より。「タカさん、日本にいるのが似合わないですね〜」と思いっきり言われてしまった(笑)。やっぱ似合わないんだろうな。

栄の地下街で味噌カツ定食を食べた後、裕子さんの提案で、熱田神宮に参拝に行く。古くからの立派なお社で、人出もすごくてびっくり。おみくじを引いてみたら、大吉。元旦に岡山の吉備津神社で引いたのは凶だったのだが‥‥。いい方を信じよう(笑)。

ツェワンさんたちは僕が新幹線に乗る直前まで付き合ってくれて、コメダ珈琲店でお茶を飲みながら、積もるよもやま話をした。裕子さんが「私たちは、ぼちぼちやっていこうと思ってます」と言っていたのが印象に残った。結果を求めて一足飛びに焦って取り組むのではなく、できる範囲で着実に歩を進めていく。僕も「ぼちぼち」を心がけなきゃな、と思った。

また、夏か冬に、ラダックで再会できるといいな。

思いを背負う

昨日は夕方に都心で打ち合わせをした後、綱島にあるPOINTWEATHERへ。旅音の林さんと落ち合い、ごはんを食べつつ打ち合わせをする。来年の今頃くらいに出せたらいいな、という本の話。まだ、予算も何もついていない、まっさらな企画なのだが。

打ち合わせのような旅のような話は、お店のオーナーの寺本さんも巻き込んで大いに盛り上がり、気がつけば、あっという間に夜の11時。楽しかったな。何の気兼ねもなく、話したいことを話せたような気がする。

一冊の本の企画を思いついて作りはじめると、いつも、次から次へといろんな人の期待や思いを巻き込んでいく。それを受け止め、背負っていくのは、時にとても重たく感じられるのだが、それでもしっかり前を向いて進んでいかなければ、と思う。何も背負わないで作った本は、少なくとも僕にとっては意味がないから。