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極端な振れ幅

朝から都心へ。代官山蔦屋書店で開催された、ブータン写真家の関さんのトラベルコーヒートークに顔を出す。たくさんの人が来て盛り上がっていたので、よかった。終わった後、森本さんや関さんたちと近場でランチ。ひとしきり旅の話で盛り上がる。

みなさんと別れた後、雨がぱらつく中を渋谷のマメヒコへ。深煎りコーヒーをポットで、それと檸檬ケーキ。しばし本を読む。その後、夕方、早稲田に移動して取材。最先端のロボット技術や宇宙開発についての話などを伺う。

旅とブータン、ロボットと宇宙開発。一日のうちに同じ人間が理解するには、振れ幅が極端すぎる(笑)。

縁というもの

今日は一日家にいて、連絡業務に追われる。あちこちに電話をし、メールを送り、返事が来たらその返事を書き‥‥。気がつけば、あっという間に夜。しかし、晩飯にパスタを茹でている間も止まらない、メールの着信音。こんなばたばたした日もちょっと珍しい。

それでも、実現できるかどうか微妙だと思っていた取材企画に成立のメドが立ったのは、正直ほっとした。それもひとえに、先方のご好意があったからなのだが‥‥。その一方で、別件でこちらから詫びを入れなければならなかった取引先は、それを受け入れてくれた上でまた別の依頼をしてくれたり。どちらの場合も、縁というものはありがたいものだな、と改めて思った。

さて、明日から、取材、取材、また取材の日々。がんばらねば。

煙霧

昨日の午後は、友人の宮坂清さんが登壇する、ラダックのシャーマンについての講演へ。話自体も、初心者にもわかりやすく噛み砕いた内容で面白かったし、ひさしぶりに会って、お互いの近況を話せてよかった。ただ、打ち上げの席では、別の参加者の絡み酒に邪魔されて(苦笑)、あまりゆっくり話し込めなかったのは残念だった。

で、今日は午後から、チベット・ピースマーチへ。電車に乗って向かう途中、中野駅のあたりで、急に空が灰黄色にどろんと濁ってきた。渋谷駅から外に出ると、強い風に煽られた砂埃で、目も開けていられないほど。黄砂にしては異様だなと思ったら、煙霧という現象らしい。ピースマーチが始まる頃には、ある程度収まってくれてほっとしたが。

夕方になっても風は吹き止まず、昼頃の陽気が嘘のように冷え込んできた。

鎌倉・横浜日帰り旅

今朝はちょっと早起きして、電車に乗って鎌倉へ。小町通りで旅音さんとマンブリーズさんが開催中のスーベニア・ワンダーランドに顔を出す。チビオト君も元気そうで何より(笑)。並んでる商品もすごく魅力的なのだが、文字通り早い者勝ちなので、気になる人は早めに行った方がいいと思う。

おひるはひさびさにディモンシュで、ムケッカと深煎りマンデリン。夏葉社さんの「冬の本」をぱらぱらと読む。今日の店内は、四、五人連れの高校生のグループがやけに多くて、全員揃ってオムライスをぱくついていた。ブラックコーヒーのうまさがわかる年頃になったら、もう一度この店に来るといいんじゃないかな(笑)。

再び電車に乗って、今度は横浜へ。横浜美術館で開催中の写真展「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」を、たっぷり二時間近くかけて鑑賞。‥‥すごい。展示点数も構成内容も、まさに圧巻。横浜美術館の本気を見た。キャパについてはいろいろ思い入れがあるので、明日またあらためて書こうと思う。

あたりがすっかり暗くなった頃、電車でひと駅移動して、横浜中華街へ。どこかで晩飯を食べようと、まったくのノープランでぶらぶら歩き回る。結局、きらびやかすぎず、うらぶれすぎずという感じの店に入り、カニ肉あんかけチャーハンとエビ蒸し餃子、ビールを注文。ちゃんとおいしかった。というか、あれだけライバル店がひしめいてたら、中途半端な味だとやっていけないだろうし。

丸一日、ずいぶんな移動距離になったけど、いろんな人に会えたり、見たかったものを見たり、おいしいものを食べたりで、いい休日になった。満足。

節目の味

昨日の夜は、書籍校了後の恒例、李朝園での打ち上げ。DTP作業でお世話になった中村さんやたかしまさんを交えた、楽しい宴になった。

李朝園、あいかわらずの、飾らない、でも安心のうまさ。熱い七輪の上でジュワジュワ焼けた肉を頬張ると、「あー、また一冊、終わったなあ」としみじみ思う。そういう風に自ら習慣付けたからだけど(笑)、僕にとって李朝園の焼肉の味は、本づくりの仕事が一つ終えたことを示す、節目の味になった。

今年は、あと何回、この味を楽しめるかな。一回か、二回か‥‥。