Tag: Editing

あくせくと

昼、赤坂でガイドブックの編集者さんと打ち合わせ。週末に突貫工事でチェックした初校のゲラを渡し、細かい打ち合わせ。カバーのデザインとか、帯の文章とか、今後の段取りとか、発売前後のプロモーションとか‥‥。いよいよ大詰め、といった感じがしてきた。

近場でハンバーガーを頬張り、高田馬場へ。大学関連の案件の取材に臨む。これもまずまずうまくいった。しかし、この案件、今週の金曜と、来週の火、水曜にも取材の予定が入っている。今週末の土日月曜はガイドブックの再校チェックに充てなければならないし、ほんと、息つく間もない‥‥。あくせくしながら、一日々々を乗り切るのが精一杯。

来月は一転して、ぱったりヒマになったりするのかな。ヒマになりすぎても、それはそれで困るけど(苦笑)。

脳にガソリン

終日、部屋で仕事。ガイドブックの初校のゲラチェックに没頭する。

この間やった、ラフ段階での修正指示に比べるとずっとましだけど、それでも、ゲラチェックという作業は、恐ろしく神経が疲れる。首や肩の筋肉は硬直してバッキバキになるし、何時間も続けてると、頭がふわーっとして回らなくなってくる。MAXの集中力が持続するのは、せいぜい三時間くらいか。

そこで今日は、休憩時間に脳に補給するガソリンを用意しておいた。コンビニで買ってきた、200円くらいのマカダミアナッツチョコ。これを一箱、イッキ食い。‥‥いやー、効く効く。食べ終わったとたん、頭がすーっと回転するようになった。人間の身体って、面白いなあ。

そんなこんなで、どうにか初校のゲラチェックも一段落。もう少しだ。発売日も予告されちゃったし、がんばらねば。

冷静に、淡々と

午後、新小岩の方に出かける。ジュレーラダックの事務局で働いていた知人が関西に引っ越すので、その送別会。ゆっくり別れを惜しみたいところだが、目の前の仕事量を考えると、そうもいかない。夕方には離脱して、夜は自宅で仕事の続き。

客観的に見ても、今月、僕のところに殺到してる仕事の量は、ちょっとありえないくらい多い。でも、そのことに動揺して、焦って作業を進めたあげく、うっかりミスをしてしまったら、今までコツコツ積み重ねてきた苦労が無駄になってしまう。こういう時こそ、冷静に、淡々と、目の前の作業を進めていく必要がある。

物書きや編集の仕事に、楽な近道はないのだ。冷静に、淡々と。

期待という名の賭け金

昼、印刷会社から連絡。ガイドブックの第一次修正作業が終わって、データを用意してくれたとのこと。さっそくPDFをダウンロードしてチェックする。

この修正作業、先週末までに僕と編集者さんが用意した、修正指示で真っ赤になったゲラを基に、今週いっぱいかけて印刷会社のオペレーターさんが取り組んでくれていたものだった。途中聞いていた話では「とても手に負えない部分もあるので、かなりの部分をまたデザイナーさんにお願いするかもしれない」という雲行きだったのだが、PDFを見て、びっくり。「ここまで直ってるとは」とちょっと驚いてしまうほど、綺麗に手を入れてくれていた。これなら、この後の作業は格段に楽になる。

一冊の本は、一人の力だけではできない。たくさんの人たちが力を貸してくれて、初めて作り上げることができる。単なる仕事や人付き合いの枠を越えて、みんなは言い出しっぺの僕に、期待という名の賭け金を賭けてくれているのだ。それは、時にとてつもなく重く感じるけど、同時に自分を支えてくれてもいる。

あともう少し、がんばらねば。

日々勉強

ガイドブックのゲラチェック作業も、どうにかこうにか一区切り。週明けには編集者さんに戻せる状態になった。少なくともあと2回は、これと同じような苦労をしなければならないのだが‥‥(汗)。

編集者として、ライターとして、それなりに長い年月を過ごしてきたけれど、新しい本に取り組むたびに、勉強になることがたくさん見つかるなあ、と思う。今回のガイドブックでも、編集者さんと会って打ち合わせをするたびに、ガイドブックならではの手法に基づいた指摘をしてもらって、「なるほど〜」と納得させられることがある。

結局、想像力なんだな。どういった読者がその本を買って、どんなシチュエーションで、何を求めてその本を読むか。読者の身になってシミュレートしてみると、思いがけない弱点が見つかったりする。自分はまだまだ、そういうところが甘い。日々勉強だな。