Tag: Editing

スタートライン

午後、出版社の編集者さんからメール。今日開催された新刊会議で、僕が企画・編集する、新しい本の出版が承認されたとのこと。

この企画、一年前に打診して以来、長い時間を経て、去年12月にようやく実務者レベルの会議にかけられたものの、コンセプトがうまく伝わらずに再提出というがけっぷちの状態に。年末の会議で二度目の提出をしてどうにか踏みとどまり、今日の新刊会議で正式なゴーサインが出たという次第。

知らせを聞いた時、うれしかったというより、ただただ、ほっとした。この一年、ずっと胸の中につかえていた重苦しいものが、ようやく半分だけすとんと抜け落ちたというか。

僕の仕事は、本を出すこと自体が目標なのではない。書店でその本を手に取って買ってくれた人が「買ってよかった」と少しでも思ってくれるように、細かいところまで徹底的に心を砕いて、いいと思える本を作り、それを届ける。その最後の最後に行き着くところまでをイメージして、それを実現しなければ意味がないと思っている。

今はまだ、スタートラインに立っただけだ。

弱点の把握

昨日までに書き上げた原稿を、今日は一日かけて、じっくり推敲。少し時間を空けながら何度も読み返して、ちょっとずつ手を入れていく。

文章を書く時、きちんと推敲をして細部を見直すのは、大事な作業だ。推敲を端折ると、たいていろくでもない結果になる。でも、ただ漠然と読み返すだけだと、あまり効果的な推敲にはならない。自分の書きぐせや弱点をあらかじめ把握しているかどうかで、仕上がりにはかなり差が出ると思う。

今回の原稿は、どうだったかな。さっき納品してみたものの、まだそわそわする。ゲラの段階でもう一回、ちゃんと見直さねば。

越えていくハードル

昨日と今日は、ほぼ完全に部屋に閉じこもって、先週の取材の原稿執筆に集中。今年最初のハードルは、テープ起こしに手間取ったのでどうなることやらと思ったが、まずまず順調にクリアできそう。

今年はこれからも、結構な頻度でいろんなハードルが待ち構えている。その大半は自分自身で設置してしまったものだが(苦笑)、必ず越えなければならないハードルもあれば、越えられるかどうか、自分でも半信半疑の高いハードルもある。越えてみたはいいけれど、誰にも振り向いてもらえないハードルもあるかもしれない(苦笑)。

まあでも、やるしかないのだ。自分がどこに辿り着くのか自分でもわからないけど、目の前に現れるハードルを一つひとつ越えていかなければ、どこかに辿り着くことすらできないのだから。

がけっぷちからの脱出

夕方、某社の編集者さんよりメール。去年から預かってもらっている新しい書籍の企画が、実務者レベルの会議で承認を得られたとのこと。

この企画、実は今月初旬に一度差し戻しになったのを再提出したもので、今回もダメならその出版社との交渉はあきらめざるを得ない、いわばがけっぷちの状況だった。だから、本っっ当にほっとした。ここしばらく、ずっとこの企画のことが心にひっかかっていて、重苦しい気分から抜け出せないでいたから。

とはいえ、状況はまだ半歩前進といったところ。来月中旬の新刊会議で最終的な承認を得られなければ、大手を振って制作を始められない。企画を通し切るべく、最後の一押しの作業をがんばらねば。

過程と結果

昨日から降り続く冷たい氷雨は、しばらく止みそうもない。

コーヒーをいれて仕事机に運び、パソコンを開いたら、何人かの人が「誕生日おめでとう」というメッセージを送ってくれていた。ありがとう。自分としては、また一つ年を取っておっさんになったというだけで(苦笑)、さして感慨もないのだが、この一年、特に病気にもならずに健康に過ごせたことは、ありがたいなと思っている。

次の一年は‥‥結果にこだわっていきたい、と思っている。今年もあれこれ努力はしていたけれど、いろんな事情が重なって、ずっと足踏み状態を続けることになった。過程としては、けっして手を抜いたりはしていない。むしろ、今まで以上に必死に努力をしてきたつもりだ。でも、その努力も、結果に繋げられなければ、誰にも何も伝わらない。努力してきた過程を言い訳や慰めにして、結果を残すことを途中であきらめたくはない。

どれだけ苦しい過程でも、必要な努力を一つずつ積み重ねていけば、どんな形であれ、いつかはその過程にふさわしい結果に繋がると信じている。そうして結果を残していくことが、僕の仕事であり、役割でもあると思う。