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春キャベツのスープ

最近、晴れたり降ったり、蒸し暑かったり急に冷えたり、イマイチ定まらない天気が続いている。その変化に身体もついていけないのか、昨日の朝は、起きたら軽い頭痛がして、少し横になっていた。たいしたことはなかったけど、イマイチしゃんとしないことは確か。

こういう日は、身体が暖まって、しっかり野菜を摂れる料理にしようと思って、冷蔵庫にあった春キャベツとソーセージでスープを作ることにした。鍋でオリーブオイルを熱し、刻んだニンニクとショウガを投入し、ソーセージを炒め、ざっくり切ったキャベツを放り込み、ひたひたに水とコンソメキューブを足して、軽く煮る。塩こしょうで味を調整して完成。簡単。

はふはふとスープをすすっていると、ほんとに身体の内側からぽかぽかしてくる。こういう天気だからって、冷たくてさっぱりしたものばかり食べてるといけないな。うまくバランスを取らねば。

冷凍ごはんの解凍

自炊をする時、うちではごはん鍋で米を炊いている。一度に二合炊けるので、それを三回くらいに分けて食べる。その日食べる分を差し引いた二食分は冷凍して保存。これまではラップにくるんだり、電子レンジで使える適当な容器に入れたりしていたのだが、これがどうにも具合が悪かった。ラップだと解凍した後にしょっちゅうアチチッとなるし、適当な容器だと解凍の具合にムラができたりして、あまりおいしくならなかったのだ。

で、先日、ふとスーパーで見かけて買ってみたのが、ごはんを冷凍保存する専用容器。これが何気にすごい。同じように電子レンジで解凍したごはんなのに、めっちゃうまいのだ。底が内側に凹んでいることで加熱ムラを防いだり、フタの蒸気弁から蒸気を適度に逃がしたりする構造がその理由のようなのだが、1個あたり100円かそこらの商品でこれだけの恩恵を受けられるのだから、こういう分野での人間の創意工夫というのは素晴らしいなあと思う。もちろんくりかえし使えるから、毎回ラップを消費するよりエコだし。

‥‥なんかまた、ものすごくどうでもいいことをつらつら書いてしまったような‥‥いや、どうでもよくない。おいしいごはん、大事。

菜の花炒めのっけ丼

今日は一日中、自宅作業。書かなければいけない原稿は、文字通り山のようにあるけれど、こういう時に焦ってバタバタしても仕方ない。やるべきことを一つずつ、淡々と進めていくだけだ。

まずはゆっくり寝て起きて、おひるを食べてコーヒーを淹れ、昨日届いた亡命チベット人の歌のCDを聴きながら、明日の取材の準備をする。夕方、近所のスーパーに行って、当面必要な食材をまとめ買い。野菜売場に三鷹産の菜の花があったので、晩飯はそれをソーセージとニンニクと一緒にオリーブオイルで炒め、塩こしょうとゆずぽん少々で味付けして、ごはんの上にのっけてどんぶりに。単純だけど、うまい。毎年この時期になるとよく作る、春ならではの味。

ここしばらく、なかなか料理する時間も取れなくて、ありあわせのものや適当な外食ですませていたけれど、簡単でもちゃんと自炊した料理を食べると、身体がしゃんとする気がする。食べるのは大事だな、ほんとに。

おでんの終焉

昨日あたりから、またえらく冷え込む。今夜はおでんを作ろう。そう思って、午後、近所のスーパーに買い出しに行くと、ちょっとした異変が。

おでん種売場に行くと、いつも買っている手作りおでん種セットが姿を消し、その半額くらいの大手メーカーのセットだけが残っていた。売り切れたのかな? でも、少し離れた別のスーパーに行ってみても、あるのは大手メーカのものだけ。これはあれか、スーパーがはやばやとおでんの季節の幕引きを図ろうとしているのか?

思い起こしてみると、スーパーは結構季節の幕引きをするのが早い。以前、まだ残暑が厳しい九月中旬頃、そうめんを食べようと思ってスーパーに行ったら、そうめんつゆが忽然と姿を消していてびっくりしたことがある。もうちょっと粘ってもいいんじゃないかと思うのだが。

大手メーカーのもので作ったおでんは、おいしいけど、ちょっと物足りなかった。

「南極料理人」

「南極料理人」たぶん三年くらい前に公開されてたのだが、見たいと思いつつ見逃してしまっていた映画「南極料理人」を、Apple TVで借りて観た。

南極観測越冬隊の調理担当として、南極のドームふじ観測拠点に赴任していた方の実話を基にした映画。この基地、南極の中でも標高3800メートルのひときわ寒冷な場所にあり、平均気温はマイナス50度、寒い時はマイナス70度まで下がるという。あまりに寒すぎて、生物もウイルスも生存していないそうだ。この極限の地を舞台に、八人のむさ苦しい男たちが、なんてことない日々を過ごすという物語(笑)。そのギャップが面白いのだけど。

この映画のテーマはとてもシンプルで、「みんなで食べるごはんはおいしい」ということに尽きる。長く単調な観測生活でささくれた心も、一緒にごはんを食べていると、少しずつときほぐれていく。一つのおにぎり、一杯のラーメン。それが与えてくれる力は、ものすごく大きい。東京で暮らしていると、ちょっとコンビニに走ればいつでも何でも食べられるけれど、時として、食べ物のありがたみを忘れてしまいがちになる。そういえば、今くらいの季節にラダックで暮らしていた時、手に入らない新鮮な青い野菜が食べたくて食べたくて、野菜の夢を見たもんなあ(笑)。

ごはんを食べるのは、大事だ、ほんと。