Tag: Cooking

野菜の恵み

終日、部屋で仕事。「撮り・旅!」の色校正の修正指示の取りまとめと、一昨日の取材の原稿執筆。夕方までに、どうにかメドがつく。

午後、実家から荷物が届いた。畑で穫れた夏野菜が詰まっている。太陽の光をめいっぱい浴びて育った野菜たちは、手に取ると何だか福々としていて、これでうまくないわけがない、と思えてしまう。夕食にはさっそく、ナスとズッキーニとピーマンを使ったラタトゥイユと、刻んでゆでたモロヘイヤと納豆の和え物を作った。熱々のラタトゥイユを頬張っていると、じわっ、と汗が出てくる。

以前、大学の取材の仕事で聞いた話だが、植物が行っている光合成の仕組みをすべて人工的に再現することは、あまりにも複雑すぎて無理だろうと考えられているそうだ。今の人類の叡智を結集しても、その辺に生えてる草一本と同じ仕組みさえ再現できないのだという。

そう考えると、野菜ってのはすごい恵みなんだな、と思う。ありがたくいただきます。

オカヒジキの処遇

この季節になると、実家から季節の野菜の一つとして、オカヒジキが送られてくる。

初めてこの野菜を見た時は、「‥‥草じゃん!」という印象。どうやって食えばいいのかわからなくて、実家に電話した記憶がある。おひたしやサラダにして食べてみると、それ自体に味らしい味があるわけではないが、歯ごたえはシャキシャキとして心地いい。ただ、ひたすらシャキシャキ食べ続けてると、やっぱりそのうち飽きてくる。

だったら、その生命線である食感に変化をつければいいのでは、と、最近はエリンギと組み合わせることが多くなった。フライパンでオリーブオイルをニンニクとともに熱し、ベーコンとエリンギを炒め、刻んだオカヒジキを投入してさっと炒めて、最後に醤油と塩こしょう。オカヒジキのシャキシャキと、エリンギのコリコリした食感が交互に味わえるので、食べていても結構楽しい。オカヒジキの処遇としては、個人的には一番おすすめ。

それ自体の味に特徴はないけど、他の食材と組み合わせることで初めて存在価値が出る野菜。何だか、自分に似てるなあ、と思った。

再校出稿

昼、デザイナーさんから、今作っている本の再校のPDFが届く。きれいに仕上げていただけて、本当に感謝。そこからさらに詰めていく作業に、これから没頭するわけだが。

その後は、関係各所へのメールや電話での連絡や、本に使う用紙についての最終打ち合わせなどに追われる。夕方はちょっと外に出て、まほろばさんでコーヒー豆を補充し、晩飯の食材の買い足し。今日はラタトゥイユと、キュウリと刻みショウガとゴマ油で浅漬けのようなものを作ってみた。夏野菜を食べると、身体の血の巡りがよくなって、じめじめした気分を吹き飛ばしてくれる気がする。

さて、ここからだ。

火がつかない

やたらに暑い日が続いて、もう梅雨なんて来ないんじゃないかと思ってたら、関東は今日から梅雨入り。じめじめした日々のはじまり。

雨が降りはじめる前にスーパーで食材の調達をして、その後は大学案件の原稿に取り組む。かなり苦労したが、とりあえず、形にはなった。ほっとしつつ、晩飯はカレーを作ることに。

大量のタマネギをよーく炒めて、肉とジャガイモを投入してさらに炒め、1カップ半の水を注いで煮はじめる。できあがりのタイミングから逆算して、ごはん鍋で米を炊こうとすると‥‥あれ? 火がつかない? 二口コンロの片方だけ、なぜか火がつかなくなってしまった。

何でかな、コンロの電池はこの間変えたばかりだし、もう片方はちゃんと使えるし‥‥と、悩んでいても仕方ないので、カレー鍋の方をいったん止め、ごはん鍋をそっちのコンロにかけて先に炊く。炊き終わって蒸らしに入ると同時に、カレー鍋の煮込みを再開。何だこのめんどくささは。

それにしても、なぜ片方だけ火がつかなかったのか‥‥。とりあえず、後片付けが終わった後にコンロの周囲をクッキングペーパーで一通りぬぐって掃除してみたら、あっさり復活、また火がつくようになった。汚れがたまってただけだったのか‥‥ほっ。もうちょっとまめに掃除せねば。

タマネギづくし

終日、部屋で仕事。むしっとした天気で身体もしゃんとしないので、晩飯にはスタミナがつきそうなものをと思って、豚肉とタマネギのしょうが焼を作る。おいしくできた。

そういえば、昨日の晩飯は、オニオンスープにタマネギとツナのサラダだった。二日連続で、主食がほぼタマネギ。これだけ毎日食べ続けてても、先月実家から送られてきたタマネギ、まだたくさんある。素性の良い、うまいタマネギだし、日陰に置いとけば日保ちするから、まあ大丈夫なんだけど。

硫化アリルに涙を流しながら包丁でタマネギを刻み続ける日々は、もうしばらく続きそうだ。