ぽんこつ物書き

本を書いている時の物書きは、脳内が常時、文字で埋まってしまってるので、往々にして、日常生活でぽんこつな振る舞いをしでかす。

たとえば、僕自身がついさっきやらかしたのだが、風呂に入りに行って、洗い場でシャワーを使って身体を洗った後、風呂そのものに浸かるのをすっかり忘れたまま、タオルで身体を拭いて出てきてしまったり。居間に戻ってからハッと気付いて、風呂に浸かり直しに行ったけども。

執筆の方はまだまだ始まったばかりなので、これからもいろいろぽんこつなことをしでかしてしまいそうで、ちょっと怖い。まあ、ぽんこつなのは、今に始まったことじゃないけれど。

宇治白玉金時


台風10号が西日本の方に接近中ということで、東京も、日が射したと思ったら急にどしゃぶりという不安定な天気。都心とかに出かけるには微妙だなあと思ったので、スーパーでの買い物がてら、西荻界隈を少し散歩してみる。

乙女ロードをぶらぶら歩いて、前から気になっていた「甘いっ子」という甘味処に入ってみる。かき氷で有名なお店らしく、僕も宇治白玉金時を注文。抹茶の味がしっかり濃くて、氷はふわふわ、小豆はほっくり甘く、白玉は柔らかくてちゅるんとしている。ひさしぶりに超王道の、かき氷らしいかき氷を堪能させてもらった。

こういうのが、日本の夏、なんだろうなあ。ごちそうさまでした。

留守番終了

東京の自宅での留守番、三日目。

今朝もゆっくり寝て起きた。冷凍ごはんを温めて、無印のレトルトキーマカレーをかけて、朝昼兼用のごはんに。そしてアイスコーヒーをすすりながら、原稿の続き。

今日は先を書き進めるのではなく、昨日書いた部分の後半を読み返して、あらためて書き直してみる。大きく変えてはいないのだが、急いでた部分、もたついてた部分、それぞれの速度感を調整して、バランスを整えていく感じ。これから長い文章を書くことになるので、全体の基準となるような速度感をつかんでおきたい。半日かけて細かい調整を続けていくうちに、だいぶしっくりくるようになってきた。

夕飯は、スーパーで買ってきたオクラをゆでて辛子酢醤油で和えてよく混ぜ、ごはんの上に納豆とキムチと一緒に載せ、その上に目玉焼きものせた、我流のオクラ丼。夏場はこういうメシがいい。

あと2時間ほどしたら、相方が戻ってくるはず。あっという間の留守番三日間だった。

留守番二日目

東京の自宅での留守番、二日目。

昨日の夜は、ジントニックを3、4杯すすりながらネットを見てるうちに、結構夜更かししてしまった。それでも朝の10時には蒸し暑くて目が覚めてしまったけれど。今日も朝昼兼用にそうめんを作って食べ、アイスコーヒーで脳をしゃっきりさせてから、原稿に取り組む。長さ的には短いが、重要な序章。じりじり、じりじり、少しずつ、言葉の形を削り出していく。

夕方までにきりのいいところまで進めることができた。身支度をして、電車に乗って銀座へ。今は米国で暮らしている友人一家が、ヴィザの再取得のため一時帰国していて、彼らを囲んでの宴に呼んでいただいたのだ。ひさしぶりに会った彼らは、いい意味でまったく変わっていなくて、過ぎ去ったはずの時間さえまるで嘘だったかのように感じた。二人のお子さんもすくすく育っているようで、本当によかった。

そろそろ台風の影響が出始めるのかな。明日も原稿、がんばらねば。

留守番初日

相方は今日から二泊三日で、関西の実家方面に帰省。僕は新しい本の原稿に集中するため、東京に一人で残らせてもらうことになった。

考えてみると、僕が東京で一人で留守番をしてるという状況は、かなりレアだ。僕がどこかよその国に出かけて、相方が留守番をしてくれているという場合はよくあるのだが(というか1年のうち3、4カ月はそうなのだが)、逆のケースはほぼ初めてかもしれない。

原稿は原稿で粛々と取り組むとして、一人で過ごす二日半、何をして謳歌しよう……としばし考える。相方は「ちょっといい肉でも買ってきて、ステーキでも焼けばいいじゃない」と提案してくれて、僕も半分その気になってたのだが、中途半端に高い肉を買って焼いて「まあこんなものかな」と一人合点するより、確実にうまくてがっつり満足できる方がいいと思い直し、豚バラ肉を200グラム買って、たっぷり生姜焼きを作って、もりもり食べた。

ステーキ肉に投資するはずだった予算は、ちょっとお高いブルーチーズを買うのに回した。この後、風呂上がりにジントニックを飲む時のつまみにする。そんなこんなで、ささやかに留守番初日を謳歌していたりする。