アンラッキーパンチ

昨日は、昼間のうちに仕事を進めておいて、夕方から綱島のPOINTWEATHERへ。旅音の林さんご一家にお誘いいただいた、旅人たちの飲み会に参加してきた。林さんの息子さんのチビオト君(もうすぐ一歳)も来ていて、ぷくぷくした笑顔でみんなに愛嬌を振りまいていた。

飲み会に集まったのは、みなさん一風変わった経歴の持ち主ばかりだったのだが、特にすごいなあと思ったのは、今も現役で活動中のキックボクサーの方。数年前に二年間ほどタイでムエタイの修業をしていたそうなのだが、現地でムエタイの試合に出た時、試合の賭博に絡んでいるらしいマフィアっぽい男が、試合前の彼の背中に銃を突きつけて、「わかってるな? 負けろよ!」と脅してきたのだという。何だそれは‥‥(怖)。

そんな風に脅された彼は、言われた通り負けようかどうしようかと考えながらリングに上がったところ、うっかりいいパンチが相手にヒット。で、「このまま倒しちゃっていいのかな‥‥」と躊躇しつつも、そのまま相手を倒してしまった。その後も、マフィアからは結局、何もされなかったそうなのだが。

世の中、いろんな人がいるものだ。ほんとに。

がっつりと

午前中のうちに、今作っている書籍の後半部分のゲラが届く。100ページ以上もあるデータを、ものの一週間ほどで仕立ててくれたDTPスタッフの方に感謝。午後、さっそくゲラチェックに取り組む。

夕方くらいまでに40ページほど見終わったところで、今日は打ち止め。吉祥寺までぶらぶら歩いていって、李朝園へ。前に来たのは去年の秋にラダックから帰ってきた時だったから、ずいぶんひさしぶりだ。今日はお店が大混雑で、一時間以上も待つはめになったのだが、肉はやっぱり、間違いなく、うまかった。思うぞんぶん、栄養補給。

ハバナムーンでワインクーラーを飲んでさっぱりした後、ホロ酔い加減で中道通り商店街を歩いて、家まで帰る。がっつり働いて、がっつり食べた。満足。

達成感と徒労感

午前中から、原宿にある知人の編集プロダクションへ。彼らから依頼されている案件のデータを最終段階で調整するのにWindows環境が必要なため、マシンを借りにきたのだ。おひるを食べるヒマもないまま、夜までぶっ通しで作業したが、それでも終わらないので、来週また借りに来ることに。

好きな文章と写真だけ追いかけて生きていけるなら何の苦労もないけれど、僕はまだまだ小者なので(苦笑)、いろんな種類の仕事をこなしながら暮らしている。やり遂げた時にスコーンと突き抜けるような達成感を感じられる仕事もあれば、どんよりとした徒労感しか残らない仕事もある。

達成感と徒労感、分かれ目になるのは何か。たぶんそれは、やり遂げたその先に、誰かの喜ぶ顔を想像できるような仕事かどうか、なのだと思う。誰のための仕事なのかがうまく想像できない案件は、ただひたすら、徒労感がつのる。だからといって、手を抜いたりはしないけど。

電話口の向こうで

昨日の夜、寝床の中でうとうとしていると、突然、電話が鳴りはじめた。

誰だろう? まあ、ほっとけば切れるか‥‥と思ったものの、ベルはいっこうに鳴り止まない。しかたなく起き上がって、暗闇の中を居間まで歩いていき、ランプが発光している子機を手に取って「もしもし?」と言うと‥‥すかさず、ぶちっ、と切れた。番号は、もちろん非通知。時計を見ると、午前四時過ぎ‥‥。

この手の電話、実は、初めてではない。何カ月かに一度、忘れた頃にかかってくる。こんな嫌がらせをされるような恨みを持たれる覚えは‥‥なくはない、か。敵を作りやすい性格だからなあ(苦笑)。

午前四時、電話口の向こうで、息をひそめて電話を切るタイミングを窺っていた誰かのことを思うと、何だか気の毒になってきた。

筋トレ開始

五月雨にしては、ずっと降り続いていた雨。終日、部屋で仕事。電話で打ち合わせをしたり、原稿整理をしたり。

そんなこんなでずっと運動不足の状態が続いているので、しばらく前から、毎晩自宅で筋トレをするようになった。というのも、去年の夏、なまりきった身体のままラダックに行った時、最初のトレッキングの序盤でかなりトホホな状態になってしまったので、今年はできるだけ身体を慣らしておこうと思ったのだ。

筋トレはスクワットと腹筋が中心。初めのうちはヨレヨレだったが、最近は、スクワットなら70回くらいは余裕でできるようになった。少しずつ回数を増やして、100回くらいは楽にこなせるような状態にしておきたい。

本当は、東京近郊の山登りにでも日帰りで出かけられたら、それが一番いいのだが‥‥仕事の都合がつくかどうか、微妙なところだ‥‥。