総選挙

終日、部屋で仕事。地道に、少しずつ、コツコツと。

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昨日、TwitterのTLがやけに「選挙、選挙」と騒がしかったので、何の選挙だったかなと思ったら、AKBの選抜総選挙だった(笑)。投票券入りのCDを買った人が、自分が推す女の子に投票できるらしい。あざとい商売といえばそれまでだけど、そういう芸能界の魑魅魍魎な部分を差し引いても、当の女の子たちはそれぞれのプライドと人生を賭け金にしているわけだし、あれはあれで別にいいんじゃないかと思う。140万枚(だっけ?)もCDが売れたんだから、それなりに経済波及効果もあっただろうし。

でも、Twitterで「前田敦子13万9892票、菅直人16万3446票、総理大臣まであと2万3554票!」というのを見た時は、ちょっと笑ってしまった。もうすぐ政権交代だな、これは(笑)。

バタバタ

今日は何だか、妙に慌ただしい日だった。

さて、仕事を始めようかと思ったら、あっちこっちから問い合わせが殺到していて、メールやら電話やらで、ひたすら応対に追われる。やっと片付いた‥‥と思ったとたん、別のところからメールが来て、そのやりとりに追われ‥‥という感じで、まったく落ちつかず。結局、自分の作業を始められたのは、夜が更けてからになってしまった。

で、作業に集中していたら、急に、外で激しい雨音が。え〜! 天気予報を信じて、ベッドシーツを洗って干しておいたのに‥‥。またしてもあたふたしながら、シーツを部屋に取り込んで、風呂場に緊急避難させる。あーもう。

これだけ徹底的にバタバタな日ってのも、あるんだなあ‥‥。

「料理人」としての編集者

ここのところ寝不足な日が続いていたので、昨日の夜は、10時間以上も寝た。でも、いまだに頭がしゃっきりしない。脳が、乾いたスポンジみたいにぱさぱさしている感じ。

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編集という仕事は、料理人の仕事に近いところがあるような気がする。自分の目利きで選びとった食材を、腕によりをかけ、心を込めて調理して、おいしい料理を読者の方にお出しする。自分で執筆や撮影までするなら、それこそ水田に稲を植えるレベルから手がけることになるが、基本的に編集の仕事は、目利きと調理に相当するのではないかと思う。編集者がそうして腕を振るうことができるのは、いい食材を丹精込めて育ててくれる、各分野のスタッフがいてくれてこそだ。

「これでおいしい料理を作ってください!」と、野菜や肉や魚を提供してもらえるなら、そりゃあ燃える。別に高級食材とかでなくても、持てる力を振り絞って、全力でおいしい料理を作る。でも、たまに‥‥まったく食材の目利きをさせてもらえないまま、「これ、とりあえず食べられるようにしてよ」と、生ゴミが詰まった袋をいきなり手渡されるような目にも遭うのだ。用意すべきものも、目指すべき目標も、根本的に間違っている。そういう依頼をしてくる人はたいてい、それが間違っているとは露ほども思っていない。

「とりあえず食べられればいいもの」を作るような仕事は、僕はやりたくない。

階上のキリン

昨日の夜、外での仕事を終え、駅からの暗い夜道を歩いて、マンションの近くまで戻ってきた時のこと。

ふと見上げると、僕が住んでいる一階の部屋の真上、三階の部屋の窓に、何やら奇妙なものが見えている。

あれは‥‥キリンだ。キリンだな。どう見ても、キリンだ。

もちろん、うちのマンションはペット禁止なので(そーゆー問題じゃないか)、本物の生きているキリンではないと思うのだが、それでも、窓の高さいっぱいに届くほど、二メートル近くはある大きなキリンだ。いったい、あれは‥‥。バリ島とかでお土産に売ってる、キリンの人形なのだろうか。

僕の家の階上に、キリンがいる‥‥。何だか変な気分だ(笑)。

バナナの重鎮

午前中から、原宿にある知人の事務所へ。暑い。もうすっかり夏だ。言うまでもなくアウェイな竹下通りを、ホットパンツに生足の女の子たちが、ガシガシと闊歩している。

事務所で仕事をしていると、スタッフの女性の一人が、取材を申し込むための電話をかけはじめた。聞くところによると、とある仕事でバナナの歴史について調べているそうで、バナナの歴史に詳しい人にインタビューするのだという。

「はい、それで今、バナナの‥‥重鎮の方々に、お話を伺えればと‥‥」

重鎮かー(笑)。キーボードを叩きながら、思わず笑ってしまったが、もし、実際にバナナ界における重鎮というポジションの方々がいるのなら、何かすごいというか、楽しいというか。いいなあ、バナナの重鎮。