修羅場を越えて

昨日は都内と厚木で取材。今日は朝から千葉で取材。今週、何だかんだで八件の取材が入った。三週間で計19件の取材をこなしたことになる。

それでも普段ならまだどうにかなるが、今月はラダックガイドブックの校正作業がもろに重なっていたので、本当にきつかった。取材をしている間は気を張っていたけれど、そうでない時にちょっとでも気を抜くと、疲労がどろっと噴き出して、文字通りぐったりしてしまっていた。

今日も家に帰り着くなり、ばったり寝床に倒れて、そのまま三時間くらい寝てしまった。今、やっと人間らしい心地になってきたところ。まあ、取材をしたらしたで、原稿を書かねばならないのだが‥‥。やるさ。それが仕事だもの。

取材に慣れない

昨日に引き続き、今日も取材が二件。収録現場は小金井にある大学で、家から近いので移動は楽だったが、終わってみれば、やっぱり、ぐったり、疲労困憊。

この仕事を始めてから、取材の場数はそれなりに踏んできたけれど、未だに慣れない部分があって、一本やるたびに、ごっそり神経を消耗する。ほとんどの場合で初対面の相手に、根掘り葉掘り質問して、原稿にできる言葉を必死に引き出そうとするわけだから、消耗するのは当たり前なのかもしれない。

もちろん、場数を踏んできた中で自然に会得した技術——ちょっとした言葉で相手との距離感を縮めたり、話の流れをさりげなく軌道修正したり、実のあるコメントをうまく導き出したり——というものもあるが、本当の意味で取材に求められるのは、そういう技術ではない。必要なのは、質問項目など事前に必要な準備を怠らないことと、相手の話を真摯に聞く姿勢だと思う。

だから取材というやつは、変に慣れてしまうより、毎回々々、準備段階からオロオロするくらいでちょうどいいのかもしれない。さて、明日もオロオロするか。

Gジャン羽織って

暑いくらいの、春の陽気。TシャツにGジャンを羽織って出かける。ぬるんだ風が気持いい。

午前中は赤坂へ。週末にチェックしたガイドブックの再校ゲラを編集者さんに渡し、今後の段取りを打ち合わせる。この後、来週出る色校をチェックして連休明けに戻せば、すべての行程が終わる。まだまだ気は抜けないが、やっとここまで来たか‥‥。

午後は上野に移動して、大学案件の取材を二件。だいぶ勝手がわかってきて、どうにか首尾よくやり遂げる。帰りは時間があったので、アメ横を抜け、秋葉原まで歩いて行って、総武線各駅停車でのんびり帰った。

家に着く頃、にわかに空がかき曇って、部屋に入るとぽたぽた雨が降ってきた。ぎりぎりセーフ。

「ラダック ザンスカール トラベルガイド インドの中の小さなチベット」

ラダック ザンスカール トラベルガイド インドの中の小さなチベット
文・写真:山本高樹
価格:本体1700円+税
発行:ダイヤモンド・ビッグ社
A5変型判144ページ(オールカラー、折込地図付)
ISBN978-4478042670

一年半前から準備を続けてきた書籍が、まもなく発売になります。ラダック全域とザンスカールなどを網羅したガイドブックです。豊富な写真と詳細な地図で各地の見どころを紹介するとともに、歴史やチベット仏教、人々の暮らしにまつわるコラムも。ありのままの姿のラダックを知り、かの地を旅する時の手がかりとなる一冊です。

日曜日なのに

今日は朝から、ガイドブックの再校のチェック。赤ボールペンを握りしめ、1ページ1ページ、慎重に見直していく。そんなに危険な部分はなかったけど、それでもちょこちょこ小さなミスがある。明日、もう一度見直しをかけねば‥‥。

昨日に引き続き、今日もガイドブックの編集者さんやデザイナーさんから、ぽんぽんメールが着信する。まったくもって、平日のようだ(苦笑)。それだけ時間と体力を削って取り組んでくれてるんだものな‥‥ほんと、頭が下がる。

戦いもいよいよ終盤戦。最後の追い込み、がんばらねば。