つかのまの日常

一昨日の夜、デリーから香港経由で、東京の自宅に戻ってきた。

到着後、旅装をほどいて洗濯を片付け、たまったメールを整理し、カオスと化した郵便ポストの中身を仕分け‥‥。またラジオへの出演依頼が届いたり、仕事の打ち合わせの打診をされたり、何だかんだでばたばたしていた。

今日は、昼に赤坂で仕事の打ち合わせ。終わった後、新宿に移動して、本を二冊買い、映画を観て、ラーメンを食って帰ってきた。日本でのつかのまの日常。というのも、来週後半からは、今度は母への付き添いでアラスカに行くことになっているのだ。正直、僕は団体行動がとことん苦手なたちなので、はたしてどうなることやら‥‥。

とりあえず、日本にいる間は、のんびりするつもりでいる。

出発前夜

明日からしばらくラダックに行くので、朝からその準備に追われる。ベッドシーツやら何やらを洗濯して乾かしたり、荷造りの仕上げをしたり。夕方までにどうにか終わったが、レーまで抱えていくガイドブックの見本誌10冊の重さに、早くも心が折れそうになる(笑)。

夜はリトスタで、恒例の最後の晩餐。冷やしナスの胡麻醤油だれ、アジフライ、レタスと塩豚の酢蒸し。しばらくはこういうものも食えなくなるなあ。まあ、仕方ない。メギで我慢しよう(笑)。

というわけで、こちらのブログは更新をしばらくお休みします。帰国は8月20日(月)の予定です。では。

再びラジオ収録

午後、六本木のJ-WAVEけやき坂スタジオへ。J-WAVEの番組に出演して、ラダックの話をすることになったので、その収録に。毎度のことながら、ラジオの収録はほんとに緊張する。いつまで経っても慣れない。

今回の話を持ちかけてくださった構成作家さんやDJの方をはじめ、番組スタッフのみなさんはほんとに感じのいい方々で、こぢんまりとしたスタジオの中も、とてもアットホームでいい雰囲気だった。マイクテストを兼ねての雑談の時から、すごく自然にリラックスした空気を作ってくださっていたのも、さすがだなあと思った。‥‥それでも緊張したけど(苦笑)。

本番中は、「‥‥あ、俺、緊張してる」と思ったら本当に固まってしまうので、無心の状態で、昨夜から考えておいた自分が今日話すべきことを、DJの方のフリに合わせて、あわてず話すように心がけた。うまく話せたのかな‥‥。終了後、「めっちゃ緊張しました‥‥」と言うと、「嘘でしょ? すごくゆったりと話してましたよ」と言われたので、それなりにはうまくいったのかもしれない。あとは、類まれなる編集術で何とかしてもらえれば‥‥。

そんなこんなで、どうにかおつとめ終了。さて、ぼちぼち荷造りを始めなければ。

高水三山縦走

梅雨の合間をぬって、奥多摩の高水三山を歩いてきた。山の高さは一番高い岩茸石山でも793メートルとやや物足りないが、JR青梅線の軍畑駅からすぐに登れるし、帰りも御嶽駅から電車に乗れるので、ラクでいいかな〜、と思って選んだ(笑)。

空模様はあいにくの曇天で、雨こそ降らないものの、湿った雲が空にぺったりと貼り付いている。今日は山上からの眺望はあきらめて、ラダックでのトレッキングのための足慣らしと割り切ることにした。

作り手に愛されない本

夕方、三鷹で打ち合わせ。秋から年末にかけて制作する書籍について。僕は編集者として関わることになりそう。

版元の担当者の方は、先日問題になった書籍の編集者の上司でもあったのだが、会ってすぐに、誠意を持って謝罪していただいた。当の本人からは、いまだに釈明も謝罪も何もされていないのだが(苦笑)。まあ、そのために時間を割くのも煩わしいので、むしろ、もう何もしてもらいたくない。

たぶん彼は、心理面で何かトラブルを抱えているか、僕に対して悪感情を持っているか、どちらかなのだろう。そのどちらでもなく、健常な状態で普通に仕事した結果があの有様(僕に関する部分以外でも、多数のトラブルがあったらしい)だったとすれば、彼はもう、本づくりの仕事を止めた方がいい。編集者の手抜きは、それ以外に関わったスタッフ全員の努力を台無しにしかねない。そしてその汚点は、「いいかげんな本」という形で、ずっと残ってしまう。

作り手たち自身に愛されない本ほど、不幸な本はない。