季節の境界線

午後、八王子で取材。今日は撮影も担当するので、小さめのカメラバッグを担いで行く。

無事に取材を終え、建物の外に出ると、ひんやりと肌寒い。都心に比べると八王子は若干気温が低めなのだろうが、この秋、明らかに「寒さ」を意識したのは、これが初めてかもしれない。

今は、家の近所ならスウェットの上下にサンダルをつっかけてるけど、それもそのうち、ソックスに靴を履き、上着を着て、やがては外に出るのも、布団から出るのも億劫になる。そうなる時期は、案外近い。仕事にかまけてばたばたしてると、あっという間に冬だ。やれやれ。

明日は、この間買ったセーターを着て出かけようかな。

フダンソウの酒蒸し

終日、部屋で仕事。明日の取材の準備や、先週末に取材した原稿の執筆など。来月はかなり忙しくなりそうなので、やれることは早めにやっておかなければ、追いつかなくなる。

昨日、実家から野菜が届いたので、それを使って晩飯を作ることにする。フダンソウという耳慣れない野菜がたくさん入っていた。ホウレンソウに似ているが、割と季節に関係なく手に入るので「不断草」と呼ばれているらしい。見たところ、まだ若々しくて新鮮だったので、いつも白菜でやるのと同じ要領で、豚バラと一緒に酒蒸しにしてみる。葉と茎を大ざっばに分け、茎を寸胴の下の方に、葉を上の方にして、間に豚バラを適当に挟み、料理酒を適量注いで、蓋をして弱火でコトコト30分。思ってた以上にいい感じに柔らかく煮えて、ポン酢に浸して食べるととてもうまかった。

それにしても、この豚バラを使った酒蒸しって、簡単な割になかなか使える調理法だなあ。ズボラな単身者の自炊では大変助かる(笑)。

旅人バザール

昨日は、鎌倉・材木座の古民家ゲストハウス「亀時間」で開催された、旅人バザールへ。今回は出店する側なので、グレゴリーのデイアンドハーフパックがぱんぱんになるほど商品を詰め込んで行く。特に本がかなりの重量で、それを背負っての道中(結構歩く距離が長い)は、ちょっと心が折れそうだった(苦笑)。

亀時間を訪れたのは初めてだったのだが、築八十年以上経つ立派なお屋敷で、すごく雰囲気がいい。商品を並べ終え、正午に開場。とたんに、お客さんがどっと押し寄せて、あれよあれよと売れていく。たぶん売れないだろうと思っていた不要品が、数十分のうちにほとんど売り切れてしまった。その後は多少落ち着いたものの、やっぱりお客さんはものすごく多い。ほんと、トイレに行く時間を見つけるのも難しいほどだった。あんなフリマ、見たことない(笑)。

他の出店者さんも感じのいい方々ばかりだったし、鎌倉在住の友人の宮坂さんご夫妻や、リトスタの元スタッフのアッキーさんも訪ねてきてくれて、嬉しかった。ああいう旅好きの人たちばかりが集まる気持のいい時間と空間を共有できたのは、得難い体験だったと思う。あまりに大盛況過ぎて、自分が買い物をする時間がまったくなかったので、次回は客として参加したい(笑)。

主催の亀時間さんと旅音の林さん、どうもありがとうございました。

行ったり来たり

今日は夕方から、駒場東大前で取材。吉祥寺まで歩いて、井の頭線に乗ることにした。

渋谷方面から来て折り返し運転をする列車に乗ると、向かいの席に、爆睡してるサラリーマン風の男性が残っていた。渋谷にある家電量販店の紙袋を抱えていたので、渋谷から来たのだろう。起きて降りないのかな‥‥と思ってるうちにドアが閉まり、出発。彼は熟睡したまま。

列車が永福町に着いた時、ハッ!と彼は目を覚まし、キョロキョロあたりを見回す。永福町という駅名を確認し、ほっとした顔をして、また坐り直した。あー。違うのに。もう折り返してるのに。

彼があわてて降りていったのは、明大前に着いてからだった。おつかれさま。

朝の茶話会

朝、代官山蔦屋書店へ。今日は「トラベルコーヒートーク」というトークイベントへの出演。平日の午前中の開催で、告知期間もほんの一週間くらいだったのだが、最終的に二十人以上の申し込みがあったらしい。ありがたいことだ。

会場は店内のカフェスペースで、テーブルを差し挟んで気楽に話をする、まさに茶話会という感じ。今までにない近い距離感でのトークイベントだったのだが、みなさんとても感じのいい方々で、質疑応答でも熱心に質問してくれる方が多かった。こういうちょっとしたきっかけで、ラダックに興味を持ち、好きになってもらえたら、これほどうれしいことはない。

終了後、コンシェルジュの森本さんとおひるをご一緒してから、原宿に移動。来週あたりから始まる地方取材案件の打ち合わせ。それを終えて家に戻り、メールの連絡業務をあれこれやってるうちに、どうにもこうにも眠くなってきた。さすがに疲れてたらしい。一時間ほど仮眠して、現在に至る。

ホッとひと息つきたいところだが、これからまだまだイベントや仕事が目白押し。がんばらねば。