執筆と編集の違い

この一週間、ほとんど自宅にカンヅメ状態。え、今って連休なの? てな感じ。

起きてる間はずっと机に向かって作業をしているので、目はショボショボに疲れるし、肩や腰の筋肉はバッキバキに凝り固まってくる。でも、考えてみると、こうした肉体的な疲労を感じるのは、他の人の本や記事を編集する作業の時だけ。自分で原稿を執筆する時は、こんな風には疲れない。ただ、うまく書けないとひたすら悶々として、心がすり減ってく感じにはなるけど。

ここしばらく、他の人の原稿を触る仕事をしてなかったので、こういう疲労感もある意味新鮮。この仕事が終わったら近場の温泉にでも行きたいな。

音楽と牡蠣の夕べ

昨日は日中バリバリ働いて、夕方から外出。品川のグローリア・チャペルで開催される畠山美由紀さんのライブへ。

この日のライブは、先日発売されたばかりの「Coffee & Music –Drip for Smile-」に収録されているカヴァー曲がメイン。畠山さんの歌は言うに及ばす、ギターの小池龍平さん、フレットレス・ベースの織原良次さん、ピアノのジェイコブ・コーラーさんによる演奏が素晴らしかった。それぞれ途轍もない技量を持っている人たちが、さりげなく、こともなげに、心地よいメロディとリズムを紡いでいく。休日の午後、鎌倉散歩の途中にディモンシュでコーヒーを飲んでるような気分になった。

ライブの後は、近場で遅い時間にも開いてる店ということで、品川のグランドセントラル・オイスターバー&レストランへ。思い返すと、オイスターバーに来たの、二年ぶりかも‥‥。ヱビスビールを飲みながら、つるつるっと立て続けに生牡蠣を口に放り込み、バジルやオランデーズソースを載せた焼き牡蠣をハフハフ頬張り‥‥あー、幸せ。帰り道で身体がポカポカ火照るほど、牡蠣の滋養をがっつり吸収した感じ。

音楽と牡蠣に恵まれた、よい夕べだった。

日々のノルマ

終日、部屋で仕事。編集を受け持っている書籍の原稿整理。深夜まで粘って、一日で30ページほど進めた。集中力の持続時間を考えると、これくらいが限界か。

フリーランスの立場で仕事をしていると、「一人でやってるのに、よくサボらずに自分に厳しくできますね!」と言われることがある。実際のところ、僕はそんなに真面目ではない(笑)。朝は決まった時間に起きなくてすむならできるだけ寝てたいし、Macで作業していても、しょっちゅうTwitterやFacebookの誘惑にかられる。どちらかというと、自分には甘い方だと思う。

ただ、自分で了承した仕事の〆切は意地でも守るし、それを達成するために必要な日々のノルマは、必ずクリアするようにしている。というのも、ノルマを達成できずに先送りしてしまうと、「まだ余計に残ってる」と脳裏にチラついてしまって、何だか気持が悪いのだ。それこそ、寝つきが悪くなるくらいに(笑)。それ以前に、〆切に対してルーズなフリーランサーは、よっぽど秀でたものがないかぎり、遅かれ早かれ干されてしまうというのもあるが。

とりあえず、今夜はぐっすり眠れそうだ。

フリーランスの休日

夕方、出版社からメール。今手がけている書籍の今後の進行スケジュールについて。

このスケジュール、正直、ちょっとありえないくらい厳しい設定‥‥。クリスマスの連休も関係なく、年末年始もゲラチェックなどをするのが前提になってしまっている。僕一人ならまだしも、今回は初めて組むDTPスタッフの方もいるので、あまりにも苛酷な設定は受け入れられない。最低でも、校了を一週間から十日ほど先送りすることを要請した。

去年の五月の連休の時。当初、僕は安曇野で実家の人間たちと会う予定だったが、その数カ月前に発生するはずだった仕事がクライアントのルーズな進行管理のせいでずれにずれ、結局、僕は連休中も東京で作業せざるを得なくなった。もし休めていれば、父がその三カ月後に死ぬ前に、もう一度会えていたはずだったのに。

フリーランスだって、休日は堂々と休んでいいのだと思う。だって、休日なんだから。

やっぱり向いてない

終日、部屋で仕事。書籍の原稿整理の続き。ようやく感じがつかめてきて、徐々にペースが上がってきた。

しかし‥‥やっぱり僕は、編集者には向いてないのかな。単に仕事としてできる、できないということとは別に、根本的に適性がないんじゃないか、と思えてきた。今になって!(苦笑)

自分勝手でいーかげんで、いつもふらふら旅してたい人間なのだ、やっぱり。阿呆は死ななきゃ治らない。