自分が読みたいことを書く

昼、国立で取材。自分自身で人選した取材を日本国内でするのは、ひさしぶりな気がする。

今日の取材で聞いた話の中で、印象に残ったこと。ターゲットや何やらを気にして、「こういうことを書けば好きになってもらえるだろう」と思って書いても、たいてい、思ったような結果は出せない。それよりも、自分が好きなこと、自分が読みたいと思えることを素直に書けば、それに共感してくれる人は必ずどこかいる。すべての人に好感を持ってもらうのは無理なんだから、限られた数の共感を持ってくれる人をまず大切にすべき、と。

ほんと、そうだな。僕のラダック絡みのプロジェクトとか、ある意味、その最たるものだ。あまりにマニアックすぎて、結果が伴ってるかどうかも未だによくわからないけど(苦笑)。

極端な振れ幅

朝から都心へ。代官山蔦屋書店で開催された、ブータン写真家の関さんのトラベルコーヒートークに顔を出す。たくさんの人が来て盛り上がっていたので、よかった。終わった後、森本さんや関さんたちと近場でランチ。ひとしきり旅の話で盛り上がる。

みなさんと別れた後、雨がぱらつく中を渋谷のマメヒコへ。深煎りコーヒーをポットで、それと檸檬ケーキ。しばし本を読む。その後、夕方、早稲田に移動して取材。最先端のロボット技術や宇宙開発についての話などを伺う。

旅とブータン、ロボットと宇宙開発。一日のうちに同じ人間が理解するには、振れ幅が極端すぎる(笑)。

「好き」か「そうでもない」か

昼、取材先に行く前に、新宿でちょっと寄り道。コニカミノルタプラザで開催中の須藤明子さんの写真展「白く静かな空の下」を見る。冬の青森の景色を淡々と切り取った作品たちは、とても静謐で、でもどこか、心をざわつかせる。全然かけ離れてるかもしれないけれど、クーデルカの写真をちょっと思い出した。

写真にしろ、文章にしろ、修練を積んだ人によって一定以上のレベルに達した作品は、「いい」か「悪い」かで判断すべきものではないし、判断できないものだと個人的には思う。ある人にはどうということのない一枚の写真が、別の人の心に深く深く突き刺さることだってある。人それぞれに、「好き」か「そうでもない」かで見ていくことしかできないのではないかと思う。作品や作者に対してランク付けをしても、何の意味もない。

今日見た写真展は、僕としてはとても「好き」なものだった。会期は今週の金曜まで。

いろいろせわしなく

昼、取材に出かける途中で、吉祥寺の印刷屋で名刺の追加発注。最近、すごい勢いで名刺を使ってるので、あっという間になくなってしまう。

井の頭線で渋谷に出て乗り換えようとしたら、東横線の駅の移転であちこち様変わりしているのもあって、しばし右往左往。どうにか待ち合わせには間に合ったが、油断してた‥‥。危ない危ない。取材自体は滞りなく終わり、電車を乗り継いで家路につく。

家に帰ってからも、電話やらメールやら、原稿書きやら、いろいろせわしない。ようやく一段落したところで、豆を挽いてコーヒーをいれ、帰り道に買ったラスクをぽりぽり。さて、明日も取材だ。

縁というもの

今日は一日家にいて、連絡業務に追われる。あちこちに電話をし、メールを送り、返事が来たらその返事を書き‥‥。気がつけば、あっという間に夜。しかし、晩飯にパスタを茹でている間も止まらない、メールの着信音。こんなばたばたした日もちょっと珍しい。

それでも、実現できるかどうか微妙だと思っていた取材企画に成立のメドが立ったのは、正直ほっとした。それもひとえに、先方のご好意があったからなのだが‥‥。その一方で、別件でこちらから詫びを入れなければならなかった取引先は、それを受け入れてくれた上でまた別の依頼をしてくれたり。どちらの場合も、縁というものはありがたいものだな、と改めて思った。

さて、明日から、取材、取材、また取材の日々。がんばらねば。