細かい性格

終日、部屋で仕事。スピティとラダックについての雑誌記事は、原稿素材一式をまとめてチェックに回した。今日は九月下旬からのタイ取材の下準備に着手。

この取材では、四週間のうちに、結構びっくりするくらいたくさんの場所を調べて回る。下準備では、まずは旅程全体を通じて、街から街へとどうやって移動して、どこに泊まって、どんな風に取材を進めるかを、できるだけ細かく確認していく。特に、大きな街では、調べなければならない宿や店舗の数が膨大なので、地図を見て場所を確認しながら、どういう順番で回っていけば無駄なく効率よく回れるかをシミュレートする。

いやー、細かいなあ。なんて細かい性格。我ながらちょっと嫌になる(苦笑)。出たとこ勝負でがつーんと行けばいいじゃん、と正直思わなくもないのだが、何しろ取材項目が本当に途方もない数なので、少しでも効率化を図ってリスクを減らすしかないのだ。準備不足でくだらないミスをしたら、それこそ依頼元に申し訳ないし。

そんなわけで、これからしばらくの間、ちまちまと細かい作業を続ける。

目的はうろうろ

昼から都心に出かける。ひさしぶりに神保町界隈のアウトドアショップを回って、夏物セールで何かめぼしいものが見つかったら買っておこうかと思ったのだ。

‥‥が、何軒か回ってみたものの、よさそうなものは値下げされてなかったり、サイズや色が売り切れてたりして、なかなか見つからず。それから本屋も何軒か回ってみたが、こちらもピンとくる本が見つからず。結局、都心まで出かけておきながら、帰りに新宿でラーメンを食っただけに終わった。

まあでも、今日の目的は、単にうろうろしたかっただけなのかもしれないな。ここ最近、原稿執筆でカンヅメ状態だったから、かなりいい気分転換になったし‥‥。と、夏物セールに出遅れた自分を慰めることにする。

トマトとツナのそうめん

終日、部屋で仕事。一昨日くらいからめっきり涼しくなって、秋の気配を感じる。夏が終わってしまわないうちにと、今日はトマトとツナのそうめんを作ることにした。

トマトは湯剥きして、さいの目にざくざく切る。切ったトマトとツナを和え、ごま油を少々入れて香り付け。そうめんを普通に茹で、冷水で締め、氷でしっかり冷やす。そうめんを皿に移し、トマトとツナを上に載せ、市販のそうめんつゆを適量回しがけ、ネギなどの薬味を散らせば完成。

ものすごく簡単なメニューだが、和風の冷製パスタみたいな感じで、さっぱりしてて食べやすい。インドに行ってぶらぶらしてた分、人よりだいぶズレてるかもしれないが、こんな風にして今さらながら夏の気分を味わっている。

大事なものは面倒くさい

今日もずいぶん涼しくて、過ごしやすい。終日、部屋で原稿を書く。

今回の原稿も、全体の形はだいぶ整ってきた。とはいえ、細かい部分の煮詰め具合はまだまだ。耳ざわりのいいきれいな言葉より、シンプルで端的な描写。文字数の制約もあるのでなかなか難しいけれど、それでも少し間を空けては見直して、修正をくりかえしていく。

夜、「プロフェッショナル 仕事の流儀」の宮崎駿監督特集を見る。絵コンテで壁にぶち当たって苦しむ監督が、「大事なものは、たいてい面倒くさい」と呟いていたのが、心に刺さる。そう、面倒くさいのだ。ものづくりにしろ、他の仕事にしろ、面倒くさい部分を避けていたら、何の意味もないし、もちろんいい結果も出ない。

今の自分も、思うようにならずに苦しんでいるうちは、まだ恵まれているのかもしれないな。

半歩後退、半歩前進

終日、部屋で仕事。今日は昼からずいぶん涼しい。さほどクーラーで部屋を冷やす必要もなく、少しほっとする。

スピティとラダックの雑誌記事の原稿に着手。午後から夕方にかけて、それなりに書き進めたのだが、どうもいまいちしっくりこない。もやもやするので、いったん全部ナシにして、晩飯を食べてシャワーを浴びて、あらためて仕切り直し。自分が書き慣れているパターンに頼りすぎないように、細かく見直しつつ書いていく。今度はうまくいった‥‥かな? 半歩後退、半歩前進。

でも、明日起きてから見直してみたら、また書き直したくなってるかもしれない。一進一退。そんな風にして、原稿はできあがっていく。