そして二度寝

朝、七時頃に起きてテレビをつけ、ソファにもたれてぼーぜんとしつつ、ワールドカップの日本対ギリシャの試合を見る。

退場者を出しながらも守備の職人たちがゴール前を固めるギリシャを、なかなか崩し切れない日本。ボールは圧倒的に保持してるけど、点の入る匂いが全然しない。結局、スコアレスドローで試合終了。まあ、これもまたサッカー。

リモコンでスイッチを消し、そのままベッドに直行して、二度寝(笑)。だって眠かったんだもの。今日は一日、家にいられるし。

くやしくて寝つけないかと思いきや、思いのほか、ぐっすりと眠れた。

見習いガール

今日は朝から忙しかった。電話にメールに、返事をしたらそのまた返事が来て、何もかもが入り乱れて、わやくちゃ。自炊をする余裕もなかったので、夕方、サンダルをつっかけて、近所のココイチへ。

店の中には、高校生か、大学生になりたてくらいの、明らかにバイト始めたての初々しい見習いガールがいた。その見習いガール、初々しいというか、初々しすぎて、ほんとに立ち尽くしてるだけで、何もできない。客にお茶を運ぼうとして、お盆にお茶を載せ忘れるというミラクルとか(笑)。周囲の先輩店員さんたちも、はらはらしながら、手取り足取り指導中。それにしても、営業時間中の実戦投入には早すぎたんじゃあるまいか。

そんなココイチ内の人間模様を眺めつつ、インドチキンカレーを食べるのも、まあ、悪くない。

朝のサッカー

午前中から都心で打ち合わせの予定があったので、今朝は七時に起きた。

シャワーを浴びてから居間のテレビをつけると、ワールドカップのアメリカ対ガーナの試合が。先制しながらも劣勢のアメリカ、押し込みながらも追いつけないガーナ。昨日のうちにコンビニで買っておいたサンドイッチをかじりながら、寝ぼけた頭でぼんやりと試合を見る。

こんな朝早くの爽やかな時間に、地球の裏側では、屈強な男たちが汗と芝と泥にまみれながら一つのボールを追いかけ、それを世界中の人たちが固唾を呑んで見守っている。その一方、世界の別の場所‥‥ウクライナや、イラクや、シリアでは、無益な内戦に血を流し合う人たちがいて‥‥。

世界って、人間って、何なんだろ。どうにも答えが見つからない。

劣勢だったアメリカは、ガーナに追いつかれたものの、土壇場のセットプレーからの得点で突き放し、そのまま逃げ切った。

落胆か、後悔か

終日、部屋で仕事。本の再校チェックを進めつつ、メールへの対応など。

先週末の段階で、何人かのメディア関係の知人に、今度の本のプレスリリースを先行してメールでお送りしておいたのだが、その返信がぽんぽん届く。どの人もかなり好意的な反応で、正直とてもほっとする。いくつかの媒体で、本の情報を取り上げてもらえることになりそう。

本そのものがなかなか売れない今の時代、こういう小さな工夫を積み重ねたところで、徒労に終わる可能性も少なからずある。でも、打てる手をすべて打った後で落胆するより、打てる手を打たないまま後悔する方が僕は嫌だ。

考えてみたら、今までずっとこんな感じで、前のめりにずっこけながら生きてきたんだな(苦笑)。

父の日に

六月の第三日曜日は、父の日なのだという。

僕には、父の日に父の日らしいことをしてあげたという記憶がほとんどない。実家の家族は割とドライで、何かの日に合わせて何かをやるということはあまりしない方だった。父の日に至っては、僕がすっかり忘れてるのはもちろん、父もたぶん僕に対しては何も気にしてなかったと思う。

でも、ここ一、二週間、街を歩いていて「父の日ギフト」という貼り紙やポップを店先で見かけたりするたびに、胸のあたりがちくちくと痛かった。もう、何かをしてあげようにも、してあげる人はとっくにいなくなっているのだから。

世間に流されてようが何だろうが、もうちょっと、何かすればよかったのかもしれない。小振りな焼酎の一本でも送ってあげるとか。それで何か変わったとも思えないけど、今は後悔というより、もう何かしようにも何もできないという、うつろな気持しかない。毎年、この時期になるとそう感じる。

しようと思えば何かしてあげられる人が身近にいる人は、してあげた方がいい。できるうちに。

今は、そんな風に父のことをぼんやり思いながら、一人でビールを飲んでいる。