本場の味

夜、吉祥寺へ。駅の近くのラオス料理店で、食事をしながらの打ち合わせ。ビアラオを飲みつつ、黒米入りのカオニャオと一緒にラープやガイヤーンをいただく。

その味が悪かったというわけではまったくないのだけれど、食べながら思い出していたのは、この間のタイ取材の時に、行く先々の安食堂や屋台で食べていた料理の味だった。ガイヤーン、パッタイ、ソムタム、カオマンガイ、センレックナーム‥‥安くて、さりげなく、それでいて鮮烈で、何とも言えずうまい。気候などにもかなり影響されていたとは思うが、あれらは文字通り、本場ならではの味だったのだろう。

そう考えると、僕はとてもぜいたくな経験をさせてもらえていたのだと思う。まあ、取材はほんとにきつかったけどね(苦笑)。

思い出して、笑って

午後、編集さんと待ち合わせて、代官山蔦屋書店へ。九月に森本さんが亡くなった後、タイ取材のためにずっとお店に行けないでいたのだが、ようやく今日、書店員の方に時間を取っていただいて、おくやみのご挨拶に。

二階のラウンジで一時間ほど、来月上旬に予定されているお別れの会の話や、森本さんや本やお店のよもやま話をしたのだけれど、不思議としめっぽい感じにはならなくて、あれやこれやを思い出しては結構笑っていたような気がする。きっとそれは、森本さんのお人柄もあるのだろう。

僕も、この世から立ち去った後、誰かに笑って思い出してもらえるような人になれたら、と思う。まあ、どっちかというと「あいつ、つくづく無茶ばっかやってたよね」と、あきれ笑いで思い出される方だと思うけど。

巻き戻るもの

終日、部屋で仕事。ここ最近、ずっとかかりきりだったタイ取材のデータチェックの取りまとめや写真のセレクトがようやく終了。明日の打ち合わせにも間に合いそうだ。

帰国して以来、何かといろいろ気忙しかったけれど、それも四週間以上休みなしで駆けずり回っていたタイでの日々に比べれば、だいぶマイルドな状態だったと思う。気候も穏やかで、ごはんはおいしいし、たっぷり寝られるし。家で自炊したり、コーヒーをいれたりしてると、いろんなものが本来の位置に巻き戻っていくような気がする。

まあ、すっかり日本時間に巻き戻ったら巻き戻ったで、そのうちまたそわそわしてきて、どこそこに行きたいなどという妄想が頭をもたげてくるのだろうな。困った病だ(苦笑)。

Beats by Dr. Dre Tour v.2

Beats by Dr. Dre Tour v.2 iPhone用のイヤフォンは、ここ数年、アップル純正のIn-ear Headphonesを使っていたのだが、長い間の酷使でかなりくたびれていて、この間のタイ取材で断線寸前の状態になってしまった。ちょうどiPhone 6に機種変するタイミングだし、ついでに買い替えよう、と思って次に選んだのが、Beats by Dr. Dre Tour v.2。ホワイト&レッドのモデルは一番人気でずっと品薄のようだが、アップルストアで注文したら、意外と早く届いた。

イヤフォンで聴く音の良し悪しは、そもそもイヤフォン自体が耳にフィットするかどうかという点だけで、かなりの部分を左右されるのではないかと思う。アップルのIn-ear Headphonesもけっして悪くはなかったが、僕の耳にはフィット感が今ひとつ完璧ではなく、つけているうちに微妙に浮いてきたり、頭を動かしたはずみにずれてしまったりすることがあった。そうなると当然、音の聴こえ方も違ってくる。

Beats by Dr. Dre Tour v.2には、イヤーチップが4種類も用意されているし、耳たぶで安定させるためのウイングチップも3種類ある。これだけ選択肢があれば、ほとんどの人の耳にフィットする組み合わせを見つけられるだろう。僕は標準的なMサイズのイヤーチップとウイングチップにしているが、つけた時の安定感は申し分ないし、遮音性も素晴らしい。装着が安定しているので、低音の豊かなふくらみも、スコンと気持ちよく響く高音も、存分に堪能できる。おかげで、もうすでに何度か電車を乗り過ごしそうになった(笑)。

イヤフォンの微妙なフィット感に悩んでいる人には、個人的にかなりおすすめできる製品だと思う。店頭で試聴してみたら、「‥‥こんな風に聴こえるんだ!」と、結構びっくりするんじゃないかな。

ラムパーンの象

この間のタイ取材で、ラムパーン近郊の象保護センターに行った時、ショーに出ていた一頭の象の様子をたまたま連写で撮っていたので、それをたわむれにアニメーションGIFにしてみた(笑)。なにせGIFなので画質が荒くて申し訳ないんだけど、畳んだ先に貼っておくので、よかったらどうぞ。