ゆで卵の秘訣

普段、自分の家で朝昼兼用の食事を作る時、かまたま納豆うどんを作ったり、ラーメンに卵を落としたりするので、冷蔵庫には卵がほぼ常にある。海外取材が入るタイミングでは冷蔵庫に残らないように計算して買っているのだが、来週からのブータン取材を前に、妙に取材や打ち合わせがたくさん入って、おひる用だけでは使い切れなくなってきた。だから今夜は、晩ごはんのおかずに、ゆで卵を2つほど作った。

ゆで卵というやつは、雑に作ると意外とうまくいかない。まず、ゆでるより少し前に冷蔵庫から出して、ある程度常温に戻しておく。鍋で湯を沸騰させたら、ごとんと放り込まず、おたまとかでそろっと卵を入れる。時々菜箸で転がしながら、10分ちょい。ゆで終わったら冷水で冷やし、殻をむく。

今日のゆで卵は、半熟よりちょい固ゆでくらいの、好みの加減にできた。たまに作って食べるとうまいな。

綱渡りの日々

昼、天王洲で打ち合わせ。事前に仕込んでおいた材料とプレゼン時の説明がうまくいって、今日決めておきたかったことは、とりあえず全部確定させることができた。この時点でつまずくと後のスケジュールが大変な事態になりそうだったので、ほっとした。まずは第一関門クリアというところか。

午後はリトスタで在廊。午後は写真展を見に来たお客さんもそんなにいなかったので、先週収録したロングインタビューの原稿の続きをひたすら書く。夜、家に帰ってからはその推敲と、昨日の取材の分の作業も。6月中旬に掲載するWeb連載の原稿も今週中には仕上げなきゃだし。ほいでもって、1週間後にはブータン取材なのである。

綱渡りの日々。今年に入ってから、ずっとこんな調子だな……。

取材で水戸へ

日帰り取材で、水戸へ。去年のGW前に行ったのと同じ大学だ。東京駅から特急に乗って、水戸まで1時間以上かかる。水戸駅からはバスで20分。乗り継ぎ時間も半端ないし、やれやれという感じの遠さである。

こういうしんどい遠距離取材の時は、せいいっぱいおいしいものを食べてないとやってらんないので、往路は去年と同様、東京駅地下でイベリコ豚重弁当を調達。取材を終え、ヘロヘロになって東京駅に戻ってきた時は、八重洲地下のエリックサウスで、サバと焼きネギのアチャーリーフィッシュ。おかげでだいぶ癒された。食べ物の力はすごい。

しかしまあ、少しは平和になるかと思ってた5月、全然その兆しが見えない……6月も厳しいことになってきてるし……早くラダックに逃げたい……。

海賊王

今日は暑くなった。もうすっかり、初夏といっていいくらい。午後からの写真展会場の在廊には、夏っぽい服装で出かけることにした。

足元はビルケンのサンダル。紺色のクロップドパンツ。えんじ色のTシャツ。頭には最近よくかぶっている、円いつばのついたデニムの帽子。

いい天気だなー、とうかれ気分で家を出て、しばらく歩いて、通りがかった建物のガラスの壁面に映った自分の姿を見て、はっと気付く。

……ほぼルフィじゃん、この格好。帽子が麦わらでないだけで。

海賊王きどりの、ええ歳こいた、イタイおっさんであった。

想定外の露出

今週の水曜、リトスタで今やっている写真展について、ケーブルテレビ局から取材を受けた。その話をもらった時は「まあ、家でケーブルテレビのローカルニュース番組を見てからこの写真展に来る人なんて、ほとんどいないだろうし」と、軽い気持ちで引き受けたのだった。

ところが、在廊していた昨日、「歩いてたらこの写真展の情報をテレビで見たので」という人が来た。「歩いてたら? どゆこと?」とちょっと訝しく思っていたのだが、今日来られた人も「ニュースでやってたのを見ました」と言う。しかも「駅のモニタで見ました」と。聞くと、駅の構内や近辺に設置されているデジタルサイネージの大型モニタ画面には、ケーブルテレビ局などによるローカルニュースの情報も配信されているのだという。

……なんてこった。完全に想定外だ。恐ろしいほど不特定多数の人が行き来する駅で、僕のしけたツラがでかでかと表示されているなんて……(汗)。

駅に近づくのが、すっかり怖くなってしまった。やれやれである。