道しるべ

昨日はモンベル御徒町店で、写真家の関健作さんとのトークイベント。昼に会場入りして、椅子やプロジェクターの設営と、書籍販売の準備。会場はほぼ満席。いざ本番……となると、毎度のことながら緊張して、何をしゃべったかあまり覚えてない(苦笑)。関さんの軽妙なトークに助けてもらいながら、どうにかこうにか乗り切った。

終了後は希望者の型に本へのサインなどをさせていただいて、その後はあたふたと撤収作業をして、曙橋へ移動。チベットレストランタシデレでの懇親会。こちらも満席で、みなさん楽しそうに歓談されていて、良かった。しかしまあ、自分で企画しておいて何だが、イベントからサイン対応から懇親会まで、全部ひとつながりのイベントみたいなもので、気を抜く暇がまったくなかったから、さすがに、こてんぱんに疲れた。

お客さんにも、いろんな人がいる。気軽に足を運んでもらってワイワイ楽しんでもらうのも、もちろん嬉しい。自身も写真や文章に携わっていて、何かのヒントをつかみ取ろうとしている人も、もちろん歓迎。時には、何かで思い悩んでいて、心の深いところから取り出してきた質問を投げかけてくる人もいる。そういう質問には、こちらも真剣に応えなければいけない。

僕らが生きてきた中でたくわえてきたものが、誰かが生きていくための道しるべになるのかもしれないなら、喜んで差し出そうと思う。いつかまた、こういう機会があれば。

パン屋と和菓子屋

午前中に駅前の歯医者に行き、帰宅後、連絡業務などもこなしつつ、原稿を書く。今週前半の風邪の影響で進捗が遅れているので、まめに書き進めないといけない。

夕方、Twitterで流れてきたニュース。小学校の道徳の教科書に対する初の検定が行われたらしい。

小学1年生のある教科書では、申請段階では、物語に友達の家のパン屋を登場させていましたが、「国や郷土を愛する態度」などを学ぶという観点で不適切だと意見がつけられ、教科書会社は「パン屋」を「和菓子屋」に修正しました。

心の底から、げんなりした。和菓子屋は国や郷土を愛していて、パン屋は愛してないとでもいうのか。こんな偏屈なものの見方をする人間が、教科書の内容を取り仕切っているのか。国や郷土を愛する前に、人間として忘れてはならない大切なものがあることを、見落としてるんじゃないのか。

僕はパンも和菓子も好きだけど、今の日本という国を動かしている連中には、本当に、うんざりだ。

風邪っぴきの間に

ここ2、3日、風邪で微妙だった体調も、ほぼ回復。今日も取材のため、昼から出かける。

風邪の悪寒が消えたからか、大気が思いのほか暖かく感じる。マンションの玄関を出て、駅に向かう途中、あっ、と思わず立ち止まった。近所の木蓮の花が、いつのまにかすっかり咲き切って、大きな花弁がぼたぼたと散り始めていたのだ。

この木蓮の木が、毎年、ふわっと白い大きな花を咲かせるのを見るのが、この時期の楽しみの一つだった。今年はアラスカくんだりに出かけて、反動の疲れで風邪とかひいてぐずぐずしてるうちに、木蓮の咲き始めをすっかり見過ごしてしまっていた。それだけ余裕がなかったということなのだろう。

いかんな、こんなことでは。木蓮、また来年、きれいな咲き始めを見せておくれな。

隙あらば寝る

一昨日あたりにひいてしまった風邪。前に風邪をひいたのはいつだったか思い出せないくらいひさしぶりなのだが、とりあえず今週末は大事なトークイベントがあるので、それまでに何が何でも治さなければならない。とはいえ、最近の平日は毎日のように取材の仕事があるので、ずっと家で休んでるわけにもいかない。

なので、薬はとりあえず葛根湯と、熱っぽい時はバファリン。水分と栄養、特にビタミンCとクエン酸はドリンクなどで意図的に摂取。あとは、隙間の時間を見つけては、昼夜を分かたず、とにかく寝る。寝まくる。

そうしてるうちに、今日の取材が終わったあたりから、だいぶ身体がしゃんとして、感覚的に元通りに近くなった。まだ鼻づまりとのどの違和感はあるけど、明日明後日のうちには治ってくるだろう。たぶん。でないとイベントに間に合わないし。

つーわけで、今夜もひたすら寝る。おやすみなさい。

今さらの風邪

我ながらどうかと思うのだが、今頃になって、風邪をひいた。極寒のアラスカではなく、春間近の日本で。

風邪といっても今のところそんなにたいしたことはなく、鼻づまりと喉がいがらっぽいくらい。昨日の夜からちょっと怪しかったのだが、とりあえず昼の段階で薬局で買ってきた葛根湯を飲み、寝床にもぐり込んで3時間くらい昼寝した。食欲はあるし(さっきも菜の花とベーコンの炒め物をたっぷり作って食べた)、身体がしんどいという感じもない。このまますんなり治ってくれればいいのだが。

旅と取材の強行軍続きで、疲れがたまってたところにつけ込まれた。今夜もしっかり寝ておこう。明日からはまた取材、取材の日々だ。