Category: Diary

2018年の抱負

去年の今頃、「1日1回、運動をして、身体を作り直す」という目標を何となく決めたのだが、それを自分でも思いがけないほど継続することができて、身体もそれなりに軽く、動かしやすくなった。僕という人間は、何かしら目標を公言しておいた方が、そのまま遵守できるたちなのかもしれない。

というわけで、2018年の抱負も、決めた。「1日1回、少なくとも1時間、本を読む」。

ここしばらく、本を読む時間が、なかなか作れなくなってきていた。今も家には、まだ読めていない本が10冊以上はある。言い訳めいたことを書くと、日々の仕事自体が執筆や編集で四六時中文字と向き合う作業なので、忙しくて疲れ切っている時に他人の書いた文章を脳に詰め込むのは、なかなかしんどいのである。でも、その一方で、仕事を終えた後も夜更けまでネットをだらだら眺めてたりもするわけで、その時間を1日1時間でも紙の本に振り分ければ、もっと読めるだろうに、と。

というわけで、今読んでいるのは、ずっと前からなかなか読了できないでいた、ソローの「森の生活」。難解な本だからといって放棄するのもちと悔しいので、とりあえず最後まで読み切る所存。

年末年始

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末年始は去年と同様、安曇野で過ごしてきた。岡山から来た実家方面の人間たちと合流して、二泊三日。相手をするのが大変な子供が一番下の甥っ子に絞られてきたので、危惧していたほどには大変でもなかった。まあ、いろんな意味で疲れたのは疲れたけど(苦笑)。

それでも、安曇野のそばを二回食べられたし、村営の温泉の露天風呂にも二日間、ゆっくり浸かることができたので、メンタルのガス抜きにはなったような気もする。冷え冷えと澄み切った安曇野の空気は、散歩をしていても、本当に心地よかった。

そんなわけで、今年もぼちぼち、がんばります。

本屋がなければ

昼のうちに今年最後の原稿を推敲して、写真データとともに納品。午後は部屋で音楽を聴きながら、ぱらぱらと本を読む。こういうの、ひさしぶりな気がする。

晩飯に作るカレーの材料と、明日の朝に食べる食パンを買うため、夕方、三鷹駅まで出かける。そういえば、と思って、駅ビルにある文教堂書店へ。年明けに閉店することになったと、Twitter経由で知ったので。行ってみると、店自体の雰囲気はさほど変わらないものの、あちこちに閉店を知らせる貼り紙がしてあって、何だかせつなくなった。

僕が三鷹で暮らすようになって、途中ラダック関係でブランクはあったものの、かれこれ十数年になる。その間に閉店が決まった本屋は、たしかこれで3軒目だ。この界隈に残る新刊書店は、南口のコラル内にある啓文堂書店と、北口から徒歩5分の場所にあるTSUTAYAくらいではないだろうか。

本が、雑誌が売れない。本屋が持ちこたえられずに閉店する。本の流通が減る。この悪循環は、もう止めようがないのかもしれない。それでも、街に本屋がなければ、やっぱり困る。僕らの暮らしの中から、何か決定的なものが欠けてしまうような気がする。だからといって、どうすればいいのか、僕にはわからないのだが。

本づくりを生業にする人間として、いろいろ考えさせられる、年の末。

唐突に仕事納め

昨日、今日と、家に籠って仕事。ゴリゴリ作業を進めたおかげで、直近に終わらせなければいけない仕事は、どうにかほぼ片付いた。少し前に依頼されたエッセイの原稿がまだ手付かずなのだが、依頼元の掲載媒体の進行自体が大幅に遅れているようなので、そのエッセイに関しては脳内でプロットを練りつつ、もう少し様子を見た方がよさそうだ。

というわけで、気がつくと、唐突に仕事納めという状況になった。まあ、たぶん明日も、メールを介しての連絡業務はちょこちょこあるだろうから、仕事机には向かうけれども。

週の後半には何本か映画を観に行くつもりだから、明日はとりあえず、そうだな、ソファに寝転んで、本でも読もう。夜はカレーでも作ろうかな。

サンタクロースは実在するのか問題

同年代の友人に子持ちの人が増えてきて、クリスマスの季節になるとみんな異口同音に、「子供にサンタのことをどう説明するか悩んでいる」という書き込みをFacebookやTwitterでつぶやいている。幸か不幸か、僕にはそういう悩みはないのだが。

先日、吉祥寺の古書店book obscuraで開催された写真家の角田明子さんのトークイベントにお邪魔した。何年も前から日本や北欧のサンタクロースの撮影を続けている角田さん自身も、かつてお子さんから「サンタは本当にいるの?」と訊かれて答えに窮したことが、このテーマでの撮影を始めたきっかけだったという。

北欧諸国では、グリーンランド国際サンタクロース協会が認定したサンタクロース約120人が、福祉施設や小児病棟への訪問など、サンタとしての活動を行っている(フィンランドはちょっと事情が別らしい)。角田さん曰く、サンタクロースとしての志、サンタ・スピリットを胸に抱いて日々活動している彼らのような人たちがいるのだから、サンタが実在するかどうかを話題にすること自体、ある意味ナンセンスなのだ、という。公認サンタクロースだけではない。親であれ、誰であれ、サンタ・スピリットを持っている人なら、その人はサンタクロースなのだと。

「サンタはいるの?」と訊かれたら、僕も「いるよ、もちろん」と答えよう。自信を持って。