Category: Diary

PayPalで不正利用トラブル

生まれて初めて、VISAデビットカードを不正利用されそうになった。正確には、僕が以前作ったPayPalのアカウントに、何者かが不正にアクセスして、勝手に買い物をしようとした、ということだが。

今日の夕方、PayPalから「○○へのお支払いは承認されました」という謎のメールが来て、その後VISAデビットカードの口座に1万5000円ほどの請求があったとの知らせ。どうやら、僕はフランスの化粧品メーカーからやたら高いクリームか何かを買って、それをドイツのハノーバーにいる誰かさんに送る手筈にしたらしい(苦笑)。

すぐにカード機能を一時停止にして、銀行の関連窓口に電話して相談し、カードを再発行してもらうことに決定。その後、PayPalのカスタマーセンターとも電話がつながり、すぐに不正アクセスによる事案と認定してもらえた。アカウントはPayPalの方でブロックしてもらって、一段落したらアカウント自体を削除する方向で調整。金銭的な実害はまったく出なかったので、ほっとした。自宅にいるタイミングですぐに対応できて、よかった。これがもし、海外取材中の出来事だったとしたら……想像するだに恐ろしい。

僕自身、PayPalのアカウントはまったく使っていなかった。今年初めにデリー空港のプラザプレミアムラウンジを予約する時、PayPalでの支払いが必要ということでアカウントを作ったのだが、それ以来アクセスもしていなかった。二段階認証の設定をちゃんとやっておけばよかった……油断していた。ちなみにデリー空港のプラザプレミアムラウンジ、操作画面がやたらまぎらわしいので気付かなかったのだが、よくよく見ると、PayPalのアカウントを作らなくても普通にカードで直接予約ができる仕様だったことが判明(苦笑)。何だったんだ、今回の苦労は……。

それにしても、PayPalのカスタマーセンターの担当者と電話で話した時、おそらく外国の人(会社のあるシンガポールの人かも)だと思うのだが、特有のイントネーションながらも完璧な日本語で、ものすごく丁寧かつフレンドリーに応対してくれたのが印象的だった。「同じようなご相談が、今日の午後だけで何件も来てます!」とか、そんなこと言っていいのかよ、とも思ったが(笑)。

「PayPal 不正」で検索したら、最近同じようなトラブルに遭遇している人のツイートが山ほど見つかった。中には、僕とまったく同じ「フランスの化粧品の高いクリームを買ってハノーバーに配送させられそうになった」人もいた(苦笑)。これだけやられまくってるってことは、たぶんPayPalのシステム自体の弱点を突かれてるのだろうと思う。カスタマーセンターに優秀な人材を置くことは大事だけど、その前にシステムのセキュリティをちゃんと改善してほしいものだ。まあ、僕のアカウントはまもなく削除するつもりだけど。

今現在、PayPalのアカウントを持っている方は、とりあえずログインして、変な痕跡がないかどうか確認した方がいい。二段階認証の設定をしていない人は、すぐに設定を。ほとんどPayPalを使っていないという人は、アカウント自体を削除しておいた方が無難だと思う。みなさんも、ハノーバーにバカっ高いクリームを送らされたりしないように(笑)、気をつけて。

静かな安曇野


ひさしぶりに、二泊三日で安曇野に行ってきた。東京からは僕と相方、実家の岡山からは母が一人で。珍しく、妹のところの小さい子供たちが一人もいない、静かな三日間になった。

滞在中はほとんど雨。雨の合間に2回ほど近場を散歩したくらいで、それ以外の時間はおみやげ中心の買い物と、蕎麦屋などでのランチ。夜は家で豚しゃぶやホットプレートでの焼肉。なんだかんだで子供たちに振り回されることがなかった分、静かな安曇野を楽しむことができた。

午後発の特急で東京に戻り、近所のバルでさくっと飲みつつ晩ごはん。これはこれで、とても落ち着くんだけど。

10連休への違和感

日頃からフリーランスの立場で仕事をしている自分にはいまいちピンとこないのだが、世間では明日からゴールデンウイークが始まる。今年は、政府が何だかんだと休日を付け足して、10連休になっているのだそうだ。

休日が増えたと喜んでいる人もいれば、職種の都合でまったく休めないという人もいる。行楽地は混雑するだろうし、普段の生活圏で休む店が多いと不便なこともあるかもしれない。そんな中で、僕が以前から個人的に違和感を感じているのは、「そもそも、休日以外に休みたい時でも、それなりにまとまった期間の休暇が異様に取りにくい日本の風潮って、何なの?」ということ。休日だから休んでいい、そうでない時は休んじゃダメ、という全員右へ倣え的な慣習に囚われているのが、アホらしくて。

定時に帰ると、なぜか「真面目にやれ」と怒られたり。逆に建前上は残業禁止なのに、膨大な量の仕事を押し付けられて、家に持ち帰ってやらざるを得なかったり。有給休暇の権利をもらっても、それを行使するのがはばかられる雰囲気が職場にあったり。

こういうことに関する日本での「当たり前」は、他の国々ではまったく「当たり前」ではない。ほんと、バカバカしいな、と思う。

春山を歩く


昨日は(日本国内では)ひさしぶりの山歩き。自分的にはおなじみの、陣馬山から高尾山までのお手軽縦走コース。朝、家を出た時は薄曇りでどうなるかなと思ったが、陣馬山を登っているうちにすっかり晴れて、ちょっと暑いくらいの陽気になった。春霞で景色はぼんやりしていたが、芽吹いたばかりの新緑が眩しくて、いろんな鳥の鳴き声を聞きながら、のんびりと尾根歩きを楽しむことができた。

平日なので登山客も少なく、おおむね快適だったのだが、高尾山周辺にさしかかると、小学生の遠足のグループにあちこちで遭遇。そこら中を自由に走り回るちびっこたちを追いかけながらカメラを構える、プロのカメラマンさんたちが本当に大変そうだった。ご苦労様です。

一山越えて

先週土曜は、モンベル御徒町店での「LADAKH LADAKH」刊行記念トークイベント。司会進行役を務めさせてもらったのだが、はたしてうまくいったのだろうか……その判断はお客さんに委ねるしかないけれど。個人的には、イベントの最後におまけで流させてもらった、自分の写真のスライド動画(この間、冬のラダックで撮ってきた写真)の時が、一番緊張した。最後の最後で、場がしらけてしまわないかと心配で心配で(苦笑)。

終了後、神田の居酒屋で関係者だけでの打ち上げ。そこでIPAビールをしこたま飲み、二次会は角田明子さんのスタジオで、朝までコース(苦笑)。ひさびさにやらかしてしまった……二日酔いにならなかったのが奇跡なくらい。まあでも、愉しかったなあ。出演者と関係者の方々にも喜んでもらえて、よかったと思う。

……と、いつもの年なら、ここでめでたしめでたしというところなのだが、今年は違う。5月は中旬に大阪でまたイベントがあるし、その後は吉祥寺で写真展もある。一山、越えはしたけれど、まだまだ先がある。がんばらねば。