Category: Diary

階上のキリン

昨日の夜、外での仕事を終え、駅からの暗い夜道を歩いて、マンションの近くまで戻ってきた時のこと。

ふと見上げると、僕が住んでいる一階の部屋の真上、三階の部屋の窓に、何やら奇妙なものが見えている。

あれは‥‥キリンだ。キリンだな。どう見ても、キリンだ。

もちろん、うちのマンションはペット禁止なので(そーゆー問題じゃないか)、本物の生きているキリンではないと思うのだが、それでも、窓の高さいっぱいに届くほど、二メートル近くはある大きなキリンだ。いったい、あれは‥‥。バリ島とかでお土産に売ってる、キリンの人形なのだろうか。

僕の家の階上に、キリンがいる‥‥。何だか変な気分だ(笑)。

バナナの重鎮

午前中から、原宿にある知人の事務所へ。暑い。もうすっかり夏だ。言うまでもなくアウェイな竹下通りを、ホットパンツに生足の女の子たちが、ガシガシと闊歩している。

事務所で仕事をしていると、スタッフの女性の一人が、取材を申し込むための電話をかけはじめた。聞くところによると、とある仕事でバナナの歴史について調べているそうで、バナナの歴史に詳しい人にインタビューするのだという。

「はい、それで今、バナナの‥‥重鎮の方々に、お話を伺えればと‥‥」

重鎮かー(笑)。キーボードを叩きながら、思わず笑ってしまったが、もし、実際にバナナ界における重鎮というポジションの方々がいるのなら、何かすごいというか、楽しいというか。いいなあ、バナナの重鎮。

幻のチャーシュー

終日、部屋で仕事。いつ終わるとも知れなかった膨大な量の原稿整理作業に、ようやくメドがつく。いろいろあった案件だが、とりあえずホッとする。

晩飯を自炊する余裕がなかったので、夕方、近所のラーメン屋へ。月に一度行くか行かないかの店なのだが、ひさしぶりに入ってみると、いつもの初老の店員さんとは別の人が厨房にいる。いつも食べている、一番安い味噌ラーメンの食券を買い、その人に手渡す。数分後、カウンターから差し出された味噌ラーメンを受け取ると‥‥。

ん? 何か足りない?

「おじさん、これ、チャーシューが入ってないですよ?」
「え? うちの普通のラーメンには、チャーシューは入りませんけど?」

そ、そんなはずはない。この店で、かれこれ10回くらい同じ普通の味噌ラーメンを食べてるけど、毎回、チャーシューが一枚入っていたのだ。そのことをもう一度伝えたものの、「うちでは前から、そういう出し方はしてないんですけどねえ‥‥おかしいなあ‥‥」と言われてしまった。

どーゆーことだ。幻のチャーシューだったのか。謎。

扇風機

午前中から外出。書籍のゲラをDTPスタッフさんの事務所に届けに行く。何も考えずにTシャツにジージャンを羽織って出かけたら、今日はやたらと暑い。すぐにジージャンを脱いでしまった。

移動中の電車内もあまり冷房が効いてなくて、むわんとした空気が立ち込めている。今のところ、窓を開けたりしてしのいでいるようだが、これからさらに暑くなったら、ラッシュアワーとか、冷房なしでやっていけるのだろうか‥‥。やっていくしかないんだけど。

帰りに新宿のヨドバシカメラに寄って、ちょこっと買い物。季節家電フロアを覗いてみたら、人、人、人の大賑わい。しかも、みんなエアコンには目もくれず、扇風機コーナーに群がっている。時節柄というか‥‥。雑誌に載って有名になったバルミューダデザインのGreenFan 2は、生産が追いつかなくて、八月中旬まで入荷しないそうだ。やれやれ。

なんか、夏にラダックに行くのが、ちょっと申し訳なくなってきた。

コーヒー・ブレイク

今日も朝から、書籍の編集作業にかかりきり。確認事項を赤字に反映させ、目次と索引をゲラと再度照合する。どうにかこうにか、明日にはDTPスタッフさんにゲラ一式を渡せるメドがついて、ほっとする。

夕方、スーパーに買い出しに行くついでに、ふらっと近所のフレッシュネスへ。なんだか、無性にコーヒーが飲みたくなったのだ。自分の部屋で淹れるコーヒーではなく、どこか他の場所でのコーヒーを。

店員さんが運んできてくれたコーヒーは、なぜだかわからないけど、いつもの数倍、おいしく感じた。ここしばらく、集中力を要求される作業で張り詰めていた神経が、するすると解きほぐれていく。ふーっ、とひと息。たまには、外でのコーヒー・ブレイクも悪くない。