Category: Diary

完成間近

昨日のエントリーでも書いた書籍の仕事は、今がまさに佳境というか、追い込み時。再校のチェックをしている真っ最中で、今週末に念校をチェックして、来週明けに戻せば、無事に校了ということになる‥‥はず。

デザイナーさんから送られてきたカバーデザインの画像を眺めたりしていると、いよいよだな〜、と気分が高揚してくる。思えば長い道程だった‥‥(遠い目)。いわゆるコテコテの実用書なのだが、本の前半部分は自分で原稿を書いてもいるので、思い入れもひとしおだ。

校了後に見本誌が手元に届けば、完成したという喜びをより一層実感できるはず‥‥なのだが、たぶん、その頃にはもう、僕は日本にいない(苦笑)。去年とまったく同じパターンだなあ‥‥。ま、仕方ないか。

楽しみを見つける

僕は今、主に二つの仕事を同時進行で進めている。一つは、今年の初めからずっと取り組んでいる書籍の編集作業。もう一つは、あるお役所からいくつかの会社を経て依頼された、文書の整理作業。

どちらもかなり手間のかかる作業なのだが、書籍の仕事の方は取り組んでいても楽しくて、作業していると、時間が過ぎるのを忘れる。一方、お役所仕事の方は、どうにもこうにもしんどくて、なかなか集中力が湧いてこない。

二つの仕事の差は、僕がその中に楽しみを見つけられているかどうか、なのだと思う。ほんのちょっとしたことでも楽しめる要素を見出せたら、ぐっと気持が楽になるのだが‥‥。なかなか難しい(苦笑)。

早く解脱して、ゆっくり本を読んだり、Apple TVで映画を観たりしたいと思う、今日この頃。

総選挙

終日、部屋で仕事。地道に、少しずつ、コツコツと。

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昨日、TwitterのTLがやけに「選挙、選挙」と騒がしかったので、何の選挙だったかなと思ったら、AKBの選抜総選挙だった(笑)。投票券入りのCDを買った人が、自分が推す女の子に投票できるらしい。あざとい商売といえばそれまでだけど、そういう芸能界の魑魅魍魎な部分を差し引いても、当の女の子たちはそれぞれのプライドと人生を賭け金にしているわけだし、あれはあれで別にいいんじゃないかと思う。140万枚(だっけ?)もCDが売れたんだから、それなりに経済波及効果もあっただろうし。

でも、Twitterで「前田敦子13万9892票、菅直人16万3446票、総理大臣まであと2万3554票!」というのを見た時は、ちょっと笑ってしまった。もうすぐ政権交代だな、これは(笑)。

バタバタ

今日は何だか、妙に慌ただしい日だった。

さて、仕事を始めようかと思ったら、あっちこっちから問い合わせが殺到していて、メールやら電話やらで、ひたすら応対に追われる。やっと片付いた‥‥と思ったとたん、別のところからメールが来て、そのやりとりに追われ‥‥という感じで、まったく落ちつかず。結局、自分の作業を始められたのは、夜が更けてからになってしまった。

で、作業に集中していたら、急に、外で激しい雨音が。え〜! 天気予報を信じて、ベッドシーツを洗って干しておいたのに‥‥。またしてもあたふたしながら、シーツを部屋に取り込んで、風呂場に緊急避難させる。あーもう。

これだけ徹底的にバタバタな日ってのも、あるんだなあ‥‥。

「料理人」としての編集者

ここのところ寝不足な日が続いていたので、昨日の夜は、10時間以上も寝た。でも、いまだに頭がしゃっきりしない。脳が、乾いたスポンジみたいにぱさぱさしている感じ。

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編集という仕事は、料理人の仕事に近いところがあるような気がする。自分の目利きで選びとった食材を、腕によりをかけ、心を込めて調理して、おいしい料理を読者の方にお出しする。自分で執筆や撮影までするなら、それこそ水田に稲を植えるレベルから手がけることになるが、基本的に編集の仕事は、目利きと調理に相当するのではないかと思う。編集者がそうして腕を振るうことができるのは、いい食材を丹精込めて育ててくれる、各分野のスタッフがいてくれてこそだ。

「これでおいしい料理を作ってください!」と、野菜や肉や魚を提供してもらえるなら、そりゃあ燃える。別に高級食材とかでなくても、持てる力を振り絞って、全力でおいしい料理を作る。でも、たまに‥‥まったく食材の目利きをさせてもらえないまま、「これ、とりあえず食べられるようにしてよ」と、生ゴミが詰まった袋をいきなり手渡されるような目にも遭うのだ。用意すべきものも、目指すべき目標も、根本的に間違っている。そういう依頼をしてくる人はたいてい、それが間違っているとは露ほども思っていない。

「とりあえず食べられればいいもの」を作るような仕事は、僕はやりたくない。