Category: Diary

夢のような夢

昨日の夜、素晴らしい夢を見た。夢のような夢。

新しいカメラを手に入れたのだ。なんと、ニコンのD4。フルサイズセンサー搭載の最新モデル。それが自分の手の中にある。ボディだけで60万円以上するのに、思い切ったな、俺。しかし、プロ用のフラッグシップモデルだけあって、さすがにでかくて重いな。バシャッ、というシャッター音が小気味いい。そして当たり前だけど、あきれるくらいよく写る‥‥と思ってたら、目が覚めた。

夢の中でも重いカメラをぶら下げていたせいか、今日は首から左肩にかけての筋がゴリゴリに凝っていて、痛くて仕方ない(苦笑)。

淡々とした日々

ここしばらく、判で押したように同じリズムでの生活が続いている。

朝の遅い時間に起きて、シャワーを浴び、おひるを適当に作って食べる。ラジオを聴きながらメールとニュースをひと通りチェックして、ラジオを切り、執筆開始。夕方、きりのいいところまで進んだら、晩飯を作るか外に食べに行くかする。その後、再び執筆開始。ノルマに設定しているページまで到達したら、もう一度原稿を見直して、終了。ビールを飲みながらネットをチェックして、ほどほどの時間に寝る。

こんな風に淡々とした日々が続いているのは、実はいい傾向なのかな、と思う。ものすごくトラブっているわけでもなく、調子に乗って書き急いでいるわけでもない。細部にこだわりつつ、全体も見渡しながら、同じペースで書き進めていく。何カ月にも及ぶ長丁場を乗り切るには、こういう持久力も必要なのだろう。

仕事が終わってこのブログを書いている時間帯は、正直、毎日ヘトヘトなんだけど(苦笑)。

ジュンク堂書店新宿店

新宿界隈に出た時、僕が立ち寄る本屋といえばたいてい、ジュンク堂書店新宿店だった。

エスカレーターを上がっていくと、ゆったりと通路が取られた広いフロアに、ものすごい量の在庫を揃えた本棚がずらりと並んでいる。探している本がある時はもちろん、そうでない時も、ただ通路をぶらぶらと歩いているだけで、知らない本に出会えて楽しかった。僕が書いた本も、特に「ラダックの風息」はかなり贔屓にしていただいていて、発売から三年経った今も、面出しして置いてもらっている。

その新宿のジュンク堂書店が、三月末で閉店してしまうのだという。同店が入っている新宿三越アルコットが閉店するのに伴って、ビル全体が一括賃貸されるからだとか。一時は別の場所に移転するのか、とも言われたが、結局いい場所が見つからず、閉店ということになったらしい。

で、三越やジュンク堂が入っていたビルが何になるのかというと‥‥ビックカメラ。あとユニクロ。どっちの店にも恨みはないけど、ぶっちゃけ‥‥どっちもいらないよな(苦笑)。だって、もうあるじゃん。ビックカメラも、ユニクロも、新宿界隈にうんざりするくらい。

必要とされる店がなくなって、もういらないよという店が世にはばかる。世知辛い世の中だな。

二十歳の頃

終日、部屋で仕事。‥‥そうか、今日は成人の日か。

自分が二十歳の頃は‥‥もう本当に何もできない、何の役にも立たないデクノボーで、どれくらいダメかというと、自分のダメさ加減を自分でわかってないくらいにダメなやつだった(苦笑)。それに比べれば、僕が今知ってる二十歳くらいの人たちは、性格もものの考え方もすごくしっかりしてるなあと思う。ちゃんとしてる、本当に。

一方、二十歳から長い年月を経た今の自分はというと‥‥あいかわらず、ミンナニデクノボートヨバレ、ホメラレモセズ、クニモサレズ、という感じ。とりあえず、人様に迷惑だけはかけないようにしなきゃ。仕事、がんばろ。

自分で選んだ道

終日、部屋で仕事。斜光が射し込む無音の部屋の中で、あれこれ資料をひっくり返しつつ、カタカタとキーボードを叩き続ける。

こうして執筆に没頭していると、ポール・オースターの初期の作品によく出てきた、部屋に閉じ込められたままひたすら文章を書き続ける男のモチーフを思い出す。周囲の世界が消滅して、この部屋だけしか存在していないかのような感覚。こんなことを続けていて大丈夫なのか。自分がやっていることは間違ってはいないのか。ふいに不安になることもある。

でも、これは、僕が自分で選んだ道だから。誰かに道案内してもらっているわけでもなく、自分の足で前に進んでいるのだから。どれだけ苦しんでも、どれだけ途方に暮れても、その先にあるものを目指すしかない。

たぶん僕には、そういうやり方しかできないのだと思う。