Category: Diary

虹の向こうへ

朝から、みぞれ混じりの雪が降り続く。部屋でラーメンを作り、コーヒーを淹れ、今書いている本の次章のレイアウトラフを描く。夕方、雪が止んだ頃に身支度を整え(ヒートテック上下着用)、出かける。青山のスパイラルで開催される、畠山美由紀のトークイベント&ミニライブへ。

店舗内に椅子を並べた小さな会場に、たぶん100人以上の人が集まって、立見の人も大勢いた。トークイベントでは、畠山さんと、先日出たアルバムのアートワークを描かれた奥原しんこさんと、「SWITCH」編集部の川口さんが登場。畠山さんと奥原さんはともに気仙沼の出身。震災の頃のそれぞれの様子と、その後の被災地での取り組みの話を聞く。状況は未だに難しいことを忘れず、少しずつでもできることをしていかなければな、とあらためて思う。

その後のミニライブでは、笹子重治さんのギターにのせて、畠山さんがのびやかに歌う、歌う。特に、「わが美しき故郷よ」の詩の朗読から歌へとつながる流れでは、泣けて仕方なかった。演奏が終わった後も、なかなか鳴り止まない拍手。最後はボサノヴァ調の軽やかなアレンジで「Over the Rainbow」。短いけれど、素晴らしい時間だった。

越えていこう、虹の向こうへ。

アナログな作業

冷えるなあ。今夜は雪になるのだろうか。

今日は終日、部屋で仕事。昨日の打ち合わせの内容を受けて、地図の制作を依頼するために必要な素材の準備をする。紙の地図を苦労してコピーしたり、グーグルマップの画像をプリントしたりしたものに、掲載したい地名や建物名を、赤ボールペンでちまちまと書き込んでいく。なんというアナログな作業(笑)。

でも、編集の仕事というのは、今でもこうしたアナログな作業に支えられている部分がすごく多い。で、僕個人としては、そういうアナログな作業で処理した方がはるかに効率がいい場面がたくさんある。レイアウトラフ然り、文字校正然り。パソコンだけじゃできないことって、未だにたくさんあるものなのだ。少なくとも、本づくりの世界では。

だから、自分の手を動かしてこういう作業をするのが好きという人は、編集者の素質があるんじゃないかな、と思う。

うかうかしてると

午後、外苑前で打ち合わせ。今書いているラダックのガイドブックについて、デザインフォーマットを検討して細部を詰めたり、収録する地図や、表紙のデザイン案などについて話し合う。

いつもながら思うのは、本づくりは、一人ではできないものなのだな、ということ。各方面のプロの方々の意見を聞いていると、自分だけでは思いもよらなかったアイデアや考え方を提案してもらえる。いい感じで化学反応が起きている手応えを感じた。

このガイドブック、順調に行けば五月頃には発売される見通しなのだが、打ち合わせでゴールデンウイークの頃の進行について話をしていると、何だか気が遠くなった‥‥。ついこの間、2012年が始まったばかりだと思ってたのに、もう半年くらい過ぎちゃった気分(苦笑)。

うかうかしてると、時間を無駄にしてしまう。気合いを入れ直して、がんばらねば。

ここではないどこかへ

終日、部屋で仕事。肩凝りも昨日よりはかなり楽になって、執筆に集中できるようになった。草稿は、全体の約半分くらいにさしかかったところ。

日がな一日机に向かっていると、例によって、どこか旅に出たい‥‥という気持がもやもやと湧いてくる。「何言ってんの、毎年のようにラダックに行ってるじゃん!」と言われそうだが、僕にとってラダック行きは、旅というより‥‥帰省みたいな感じ(苦笑)。知らない国の知らない街に行って、おろおろ右往左往してみたい。愉しいんだよなあ、右往左往するの(笑)。

でも、海外への旅とはいかなくても、自分をすぱっと切り替えられる旅はできるような気がする。国内にだって行ったことのない場所はたくさんあるし、登ってみたい山もたくさんある。忙しくても、時間は作ろうと思えば作れるわけだから、今年はもうちょっとそういう上手な時間の楽しみ方にトライできれば、と思う。

行ってみたいな、ここではないどこかへ。

肩凝りとの戦い

昨日の朝からやけに凝るようになった首筋と左肩は、夜のうちにさらに悪化。痛くて三、四回も目が醒めてしまった。

朝起きてみると、凝り固まってギシギシ痛んで、まともに首も回らない。シャワーのお湯を患部に当て続け、右手を回して少しずつ揉みほぐして、ようやくまともに動けるようになった。やれやれ。

マッサージの経験は人一倍あるので、他人の肩ならいくらでも揉みほぐせる自信があるのだが、自分で自分の肩となると、うまく力が入らないので限界がある。当面はストレッチとツボ刺激を根気よく続けるしかない感じ。

それにしても、なぜ左肩‥‥。酷使してるのは、マウスを使う右手の方なのに。