Category: Diary

隕石落下

氷雨がぱらつく、寒い午後。先週の取材の原稿もどうにか書き終え、見直しの後、メールで納品。これでひとまず肩の荷が下りた。

で、休憩しつつネットを見てると、Twitterでみんながやたら、隕石、隕石と騒いでいる。何かと思ったら、ロシアに割と大きめの隕石が落下して、衝撃波で割れたガラスなどでケガ人も出たのだとか。そんなニュースもひさしぶりだなあと思ったが、その隕石が落ちてきた様子を撮った動画が、すぐに次々とYouTubeにアップされていたのにもびっくりした。えらい時代になったものだ。

明日の未明には、隕石どころではない大きさの小惑星が地球に最接近するらしい。今夜はアルマゲドンっぽい夢を見てしまいそうな気がする。

霧の海へ

今週は、先週取材した原稿の執筆に淡々と取り組んでいる。

朝起きて、おひるを作り、コーヒーを淹れ、原稿を書く。きりのいいところで近所のスーパーに買い出しに行き、晩飯を作り、再び原稿を書く。ノルマに達したところで打ち止めて、ビールを飲み、眠くなったら寝る。まあ、今のところ執筆も順調なので、明日にはこの件も一段落するだろう。

その後は‥‥明確な仕事ともいえない、厄介なミッションが待ち構えている。正直、本当に実現できるかどうかもわからない話。たとえるなら、真っ白な霧がたちこめて何も見えない海へ、ボートで漕ぎ出すような感じだ。

これに取り組むのは、はっきり言って、とてもしんどい。避けて通れるならそうしたいくらいだ。でも、これは、僕がやらなければならないこと。そして、やれるとしたら僕にしかできないこと。だから、たとえ心をへし折られるような苦痛を味わうことになっても、僕は霧の海に漕ぎ出す。

出版社と本の作り手

昨年暮れから編集作業を担当し、先月下旬に校了した書籍の見本誌が、今朝になって届いた。

通常、印刷所から出版社に見本誌が届いたら、版元の編集者は、著者はもちろん、制作に携わったスタッフや、取材に協力してくれた方々にそれを送付する。関係者に感謝の気持を伝えるという意味もあるが、万一何か問題が残っていたら、発売前に何かしらの手を打って(訂正紙を挟むなどして)対応するための最終チェックの役割も見本誌にはある。

この本の見本誌は、一月末日には出版社に届いていた。しかし版元の編集者は、僕のほか、デザイナーの事務所やDTPスタッフにも見本誌を送るのをうっかり忘れていたのだという。結局、制作スタッフによる見本誌の最終チェックを完全にすっ飛ばす形で、この本は世に出ることになってしまった。

出版社は、見本誌を制作スタッフに送るのは忘れていたのだが、制作とは何の関わりもない、外部のIT企業のお偉いさんや、好意的な書評をブログで書いてくれそうなクリエイターには、すでに積極的に見本誌をばらまいていた。そういう形で本の宣伝に力を入れるのは別に構わない。でも、その一方で、クリスマス連休も毎日休まず出社して作業してくれたデザイナーや、インフルエンザで熱を出しながらも作業してくれたDTPスタッフのことを、そんなに簡単に忘れてしまったのか‥‥と思うと、何だか虚しくなってしまう。

この出版社には、去年も別の編集者からかなりの迷惑を被った。仕事や会社の選り好みはあまりしたくないが、正直、もう自ら進んで関わろうという気にはなれない。残念ながら。

音楽と牡蠣の夕べ、再び

昨日は、のんびりした休日だった。

昼、前から気になってた中目黒のファイブスターカフェという店に行き、マレー風ブラックカレーのおひる。その向かいにトラベラーズノートの路面店を見つけてぶらついたり、そのまま代官山まで歩いていって、旅行書コンシェルジュの森本さんにご挨拶したり。そこから恵比寿までの道の途中、お気に入りの喫茶店ヴェルデに寄ってコーヒーを飲み、家飲み用に深煎り豆も購入した。

夕方からは、品川グローリア・チャペルで開催された羊毛とおはなのライブへ。教会という会場にふさわしく、ストリングスも加わったバンドでの素晴らしい演奏に聴き惚れた。三年ほど前、恵比寿ガーデンプレイスでのフリーライブで彼らの歌を初めて生で聴いた時のことを、なぜかまざまざと思い出した。

ライブの後は、品川駅のグランドセントラル・オイスターバーで牡蠣三昧。たぶん今季は、これで最後だろうな。牡蠣の季節が終われば、もう春だ。

気合を抜く日

昨日の夜は、取材先から家に帰り、風呂に入ってほっとした途端、どっと疲れが噴き出した。身体の背中側の筋肉が、ゴリゴリと音を立てて軋むような感じ。取材で気合が入ってる間は持ちこたえていたが、だいぶ疲れが溜まっていたのだろう。もう若くないな(苦笑)。

今日は朝から、何もせず。おひるにうどんを作り、先週ディモンシュで買ったキューバ産の豆でコーヒーを淹れ、夜は寸胴に白菜の酒蒸しをたっぷり作った。〆切もあるので、原稿を少し進めようかな、とも思ったが、やっぱり今日は、すっかり気合を抜いて休養して、心身ともに切り替えた方がいい気がする。

やるべきことはいろいろあるけど、明日から、明日から。