Category: Diary

去りゆく夏

昼、散髪をしてもらいに、近所の理髪店へ。頭がすっきり軽く、いくぶん涼しくなった(笑)。まほろば珈琲店でコーヒー豆を補充し、吉祥寺に移動して、こまごました買い物をして歩く。

今日も、日射しが照りつけているところでは肌がじりじりと焦げるようだったし、ビルの谷間にはクーラーの廃熱がむわあっとたちこめているような、暑い一日だった。とはいえ、空を見上げると、光の加減も、雲の形も、真夏といった気配ではもはやない。肌をなでる風も、どこかさらっとしている。もうすぐ秋なんだな。

‥‥まあ、九月下旬からは、しばしの間、タイで真夏に逆戻りなんだけど(苦笑)。

自然と人のあいだ

約一年ぶりに、このブログのヘッダの写真を替えてみた。ツォ・モリリの湖畔で見かけた、チベット仏教の真言が刻まれたマニ石の写真。

しばらく前から、僕が何となく追い求めているおぼろげなテーマに、「自然と人のあいだ」というものがある。人は、自然とのつながりなしには生きていけない。自然の力はあまりにも強大で、時に無慈悲に、あっさりと人の命を奪い去る。遠い昔から人は、その強大な自然を目の前にして、何を思っていたのか。ある時は祈りを捧げ、ある時は抗おうとし、ある時は生きようともがき‥‥。

自然と人のあいだにあるものを追いかけていくことで、自然に対する人の本来のありようについて、自分なりに考えてみたい。ラダックの山の中を歩いているうちに見えてきたこのテーマ、次はどの場所で取り組んでいくべきか。来年以降の、自分にとっての課題。

細かい性格

終日、部屋で仕事。スピティとラダックについての雑誌記事は、原稿素材一式をまとめてチェックに回した。今日は九月下旬からのタイ取材の下準備に着手。

この取材では、四週間のうちに、結構びっくりするくらいたくさんの場所を調べて回る。下準備では、まずは旅程全体を通じて、街から街へとどうやって移動して、どこに泊まって、どんな風に取材を進めるかを、できるだけ細かく確認していく。特に、大きな街では、調べなければならない宿や店舗の数が膨大なので、地図を見て場所を確認しながら、どういう順番で回っていけば無駄なく効率よく回れるかをシミュレートする。

いやー、細かいなあ。なんて細かい性格。我ながらちょっと嫌になる(苦笑)。出たとこ勝負でがつーんと行けばいいじゃん、と正直思わなくもないのだが、何しろ取材項目が本当に途方もない数なので、少しでも効率化を図ってリスクを減らすしかないのだ。準備不足でくだらないミスをしたら、それこそ依頼元に申し訳ないし。

そんなわけで、これからしばらくの間、ちまちまと細かい作業を続ける。

目的はうろうろ

昼から都心に出かける。ひさしぶりに神保町界隈のアウトドアショップを回って、夏物セールで何かめぼしいものが見つかったら買っておこうかと思ったのだ。

‥‥が、何軒か回ってみたものの、よさそうなものは値下げされてなかったり、サイズや色が売り切れてたりして、なかなか見つからず。それから本屋も何軒か回ってみたが、こちらもピンとくる本が見つからず。結局、都心まで出かけておきながら、帰りに新宿でラーメンを食っただけに終わった。

まあでも、今日の目的は、単にうろうろしたかっただけなのかもしれないな。ここ最近、原稿執筆でカンヅメ状態だったから、かなりいい気分転換になったし‥‥。と、夏物セールに出遅れた自分を慰めることにする。

トマトとツナのそうめん

終日、部屋で仕事。一昨日くらいからめっきり涼しくなって、秋の気配を感じる。夏が終わってしまわないうちにと、今日はトマトとツナのそうめんを作ることにした。

トマトは湯剥きして、さいの目にざくざく切る。切ったトマトとツナを和え、ごま油を少々入れて香り付け。そうめんを普通に茹で、冷水で締め、氷でしっかり冷やす。そうめんを皿に移し、トマトとツナを上に載せ、市販のそうめんつゆを適量回しがけ、ネギなどの薬味を散らせば完成。

ものすごく簡単なメニューだが、和風の冷製パスタみたいな感じで、さっぱりしてて食べやすい。インドに行ってぶらぶらしてた分、人よりだいぶズレてるかもしれないが、こんな風にして今さらながら夏の気分を味わっている。