Category: Diary

何かを確かめたくて

夕方から外出。三鷹のアウトドアショップ、ハイカーズ・デポ主催の、アラスカをテーマにしたスライドトークイベントに参加。

スピーカーの村石太郎さんは、アラスカのブルックス・レンジに惚れ込んで、十数年前から通い詰めている方。アラスカの原野を歩くことの難しさと楽しさをたっぷり聞くことができて、楽しかったし、いろいろ参考になった(結構根掘り葉掘り質問もしてしまった)。トークの前後に設けられた参加者同士のフリートークタイムは、人見知りの身にはかなりきつかったけど(苦笑)。

今回の話を聞いていて思ったのは、僕個人は、トレッキングにしろ、登山にしろ、カヤックやパックラフトにしろ、自然の中に身を投じる行為自体に惹かれているわけではないということ。ラダックの時からそうだけど、その先に歩いていくことでしか目にできないもの、確かめられないものがあると思うから、そうしているだけなのだ。旅とか写真とかに携わってる人は、多かれ少なかれ、何かを確かめたくて、それぞれのフィールドをひた走っているのだと思う。

僕がこれから確かめたいと思っているものは、何なのだろう。

旅の深さ

午後、新宿のコニカミノルタプラザへ。写真家の竹沢うるまさんの写真展「Indigenous」の会場で開催されるスライドトークイベントを見に行く。

竹沢さんの写真は以前からいろんな媒体で見かけてすごいなあと思っていたし、今回の展示も素晴らしかったのだが、スライドトークで三年間にわたる旅についての話を実際に聞いて、あらためて腑に落ちることも多かった。自分が旅をする理由、自分が旅の中で追い求めていくものに、ずっと真摯に向き合ってきた人でなければ話せない言葉だし、撮れない写真だと思う。

旅で訪れた国の数とか、費やした日数とか移動した距離とか、そういうことを自慢したがる人が世の中には少なからずいるけれど、そんな数字自体には、はっきり言って何の価値もない。その旅の中で、どれだけ目の前の世界と、そして自分自身に真剣に向き合えるか。それがその人の旅の深さを決める。竹沢さんはきっと、とても深い旅を経てきた人なのだと思う。

僕もがんばらねば、だな。

落ち着く場所

夕方から、駒場で取材。難しめの内容な上、思わぬトラブルでもたついたりもしたけれど、どうにか任務遂行。

帰りに吉祥寺の駅前でラーメンをすすって空きっ腹を満たし、公園近くにある武蔵野珈琲店へ。ブレンドコーヒーと季節限定のクグロフをいただく。吉祥寺には古くからの喫茶店からお洒落なカフェまで、いろんな店があるけれど、僕はこの店が一番居心地よく感じる。ひっそりと落ち着いた雰囲気で、隅々まで気配りが行き届いていて、何よりコーヒーがちゃんとおいしい。こういうお店が近所にあるのは嬉しいし、もしなくなってしまったら、すごく困る。

コーヒーをおかわりして、すっかり気分が落ち着いたところで、家路につく。それにしても寒い。

貢ぎ物

午後、都心へ。神保町のアウトドアショップや本屋を回る。

今日買ったのは、実家の岡山方面にいる姪や甥のためのもの。年末年始に数日ほど帰省する予定なので、ちょい遅れのクリスマスプレゼントとして。何だかんだで今や三人もいるので、それぞれに貢ぎ物を買うと結構おおごとになる。年明けにはお年玉も待ち構えてるし、帰省の際の新幹線代も合わせると、かなりのダメージ(苦笑)。

まあでも、自分は日頃、ほとんど岡山には寄り付かないわけだし、これくらいはやらないとな。致し方なし。

霜月から師走へ

昨日はひさしぶりに大学関係の取材の仕事があって、出かけてきた。今日はその取材を受けての原稿執筆。ネットで検索してもなかなか関連情報が見つからないような難しめのテーマだが、それを誰にでもわかるような文章に落とし込むのもまた難しい。

今週末にはまた別の大学で取材があるし、来月以降もちょこちょこ取材が入りそう。先月のタイ取材関連も、もうすぐ初校が出てくるのでその確認作業もある。年明けすぐにやる予定の割と大きめなインタビュー取材の準備もしなければならないし、僕個人で進めているプロジェクトの準備もおろそかにできない。

霜月は割と暇だったのだが、師走はやはり師走らしくなるのかな。何だか気ぜわしい。