Category: Diary

今川焼

昼、電車で都心へ。青山一丁目のCAFE 246でおひるを食べ、ぶらぶら歩いて神宮外苑へ。

神宮外苑の銀杏並木はだいぶ散ってしまっていたけれど、まだ黄葉が残っている木も結構あって、澄み切った空の下、早々と傾いた日射しに黄金色に輝いていた。今までたくさんの人が見にきたのだろう、足元の落ち葉はすっかり踏みしだかれて、黄色い粉末になってしまっていた。

B級グルメの屋台もたくさん出ていたので、何か買い食いしようかとも思ったのだが、どれも結構高い上にボリュームもでかくて、おひるを食べた直後の腹にはちょっときつい。その後、外苑前方面に歩いていると、但馬屋という豆の専門店があって、その店頭で今川焼を売っていたので、それを一つ。豆専門店らしく、中のあんはピーナッツペースト。これがまた存外にうまかった。

そういえば、今川焼を食べたのって、ずいぶんひさしぶりだな。たまにはいいもんだ。

冬の空

タイ関連のゲラの残りが割と早い時間に届いたので、昼のうちにチェックを進め、夕方、近所の郵便局からレターパックライトで発送。まだ、写真を大きく使っているページの具合を確認する必要が少しあるかもしれないが、ややこしい作業はこれでほぼ終わり。ほっとした。

郵便局に行ったついでに、コーヒー豆を補充しに、まほろば珈琲店へ。途中、たかねでひさしぶりにたい焼きを一つ買い、熱々なのをほふほふと頬張りながら歩く。まだそんなに遅い時刻でもないのに、あたりはもう薄暗い。暮れていく冬の空を見上げる。

ついこの間、夏だとか暑いとか思ってたのに、もうすっかり冬になってしまった。日々は瞬く間に飛び去っていく。また来年の暮れ、こんな風に冬の空を見上げるようになるのも、きっと、あっという間なのだろう。

うかうかせずに、でもあわてずに、日々をしっかりと生きよう、と思った。

来年の計画

年の瀬で何かとバタバタしてる今日この頃だが、その一方で、来年の個人的な計画も少しずつ固めつつある。

今年は特に前半でいろいろ苦戦して、諸事情も重なり、結局自分自身の企画での書籍を上梓することができなかった。来年は、前半のうちに一冊、年末までにもう一冊、作ってみたいと思っている。前半に出したい一冊は、去年からかれこれ一年も出版交渉を続けている本なので、何とか実現させたい。年末までに出したいもう一冊は、これも去年から大苦戦しつつ交渉を続けている本だが、今後の状況によっては僕個人の出版レーベルで刊行することも具体的に視野に入れつつ、準備を進めている。それに合わせて、来年末には写真展などのイベントも開催したいと思っている。

今年でほぼ唯一、自分自身の企画として納得できた仕事は、雑誌「ソトコト」2013年11月号での巻頭グラビア記事。スピティからラダックまでの道を辿る旅について、たぶん一番いい形とタイミングで世に出せたのはよかったと思う。こうした雑誌などの場での仕事も、納得できる形で携われるのであれば、来年はもっと増やしていきたい。まずはとにかく世に出さないと、誰にも何も伝わらないわけだし。

旅については‥‥今年の秋のタイ取材のような仕事は入るかもしれないが、その一方で、ラダックには来年は行かないと思う。仕事として依頼されれば別だが。その代わりというわけではないが、来年は夏の終わりに、二週間ほどアラスカへ行ってこようと思っている。狙っていた日程でのキャンプサイトの予約も無事に取れた。いきなりすごい成果を挙げられるとは毛頭考えてないので、まずはビギナーらしく、かの地での旅の仕方を勉強してこようと思う。

そんな感じかな。常に一年くらい先のことを考えておかないと到底やっていけないのが、フリーランスの身のきついところだ(苦笑)。

長い付き合い

昼の間、家でタイ関連のゲラチェック。夕方までに一区切りつけて、新宿へ。ラダックの研究をしている文化人類学者の友人、宮坂さんと会う。ひさしぶりに入った陶玄房で、寒ブリの炙り刺や、あん肝ポン酢和え、牛もつと豆腐の味噌煮込などをつつきつつ、よもやま話というか、ほぼ誰にもわからないラダックのマニアックな話で盛り上がる。

宮坂さんとは、かれこれ七年もの付き合いになる。仕事や住んでいる場所の関係で、会うのはほんのたまにだけど、ラダックという大事なものを互いに共有しているという点でも、代え難い友人だ(と僕は勝手に思っている)。考えてみたら、宮坂さんが紹介してくれなかったら、僕はレーのノルブリンカ・ゲストハウスと出会うこともなかったし、僕がラダックで過ごした日々もまったく違ったものになっていただろう。本当に感謝してもしきれないとあらためて思う。

宮坂さんは来年の春から、愛知県にある大学で教鞭を取ることになった。住む場所はさらに離れてしまうけど、そのうち、日本かラダックでまた会えるといいな。

想像力で補う

この間、ドラクエのiPhoneアプリが無料で配布されるというので、ダウンロードして、ひまつぶしに遊んでみた。初代のドラクエ1なので、手軽に遊べて、割とすぐにクリアできてしまう。何だか懐かしかった。

ファミコン版のドラクエ1、2、3は、学生時代に寮暮らしをしていた頃に遊んだ記憶がある。最近の超美麗グラフィックのゲームしか知らない人には笑えてしまうくらいシンプルに見えるだろうが、当時のファミコンの処理能力やROMの容量の少なさを考えると、よくもここまでいろいろ工夫したものだと感心させられる。

僕は、その後のドラクエは買ったり買わなかったりで、最近はゲーム自体からすっかり遠ざかっている。凝った世界観やキャラクター設定、複雑なシステムが出てくればくるほど、食指が動かなくなった。個人的なノスタルジアが多分に加味されているかもしれないけど、僕にとっては、ドラクエ1、2、3の頃のシンプルなスタイルの方が、頭の中の想像力でいろいろ補って遊べたので、マイペースに楽しめていたのかもしれない。

とりあえず、2と3まではアプリが出たらやってみようかな(笑)。