Category: Diary

過程と結果

昨日から降り続く冷たい氷雨は、しばらく止みそうもない。

コーヒーをいれて仕事机に運び、パソコンを開いたら、何人かの人が「誕生日おめでとう」というメッセージを送ってくれていた。ありがとう。自分としては、また一つ年を取っておっさんになったというだけで(苦笑)、さして感慨もないのだが、この一年、特に病気にもならずに健康に過ごせたことは、ありがたいなと思っている。

次の一年は‥‥結果にこだわっていきたい、と思っている。今年もあれこれ努力はしていたけれど、いろんな事情が重なって、ずっと足踏み状態を続けることになった。過程としては、けっして手を抜いたりはしていない。むしろ、今まで以上に必死に努力をしてきたつもりだ。でも、その努力も、結果に繋げられなければ、誰にも何も伝わらない。努力してきた過程を言い訳や慰めにして、結果を残すことを途中であきらめたくはない。

どれだけ苦しい過程でも、必要な努力を一つずつ積み重ねていけば、どんな形であれ、いつかはその過程にふさわしい結果に繋がると信じている。そうして結果を残していくことが、僕の仕事であり、役割でもあると思う。

新しいカメラ

数年ぶりに、仕事用の新しいカメラを買った。ニコンのD800。当面の主力レンズとして、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRも。二つ合わせると、家電量販店でもかなりの値段になってしまうが、手持ちの古い機材をマップカメラに下取りに出してレンズを入手したり、アマゾンで最安値をつけた瞬間を狙ってボディを注文したりしたので、予期していたよりは多少安く手に入った。とはいえ、手痛い出費であることに変わりはない。先月は同じく数年ぶりにMacも買い替えたし、もう鼻血も出てこないほどの出費だ(苦笑)。

ただ、高画素化が進んだデジタルカメラとそのデータに対応可能な作業環境の導入は、避けて通れない道であることは前々からわかっていたことだった。新しいカメラもレンズもMacも、これからもっとたくさんいい写真を撮って、もっといい仕事に繋げるためのもの。来年からまたがんばらねば、とあらためて気を引き締める。

とはいえ、これからもいろいろ物入りなんだよな‥‥。大容量のメモリーカードとか、予備のバッテリーとか、地味にいろいろと。なので、お仕事のご依頼、お待ちしています(笑)。

近場の取材

朝から吉祥寺で取材。今年の二月にやったのと同じ大学が収録現場で、家から歩いて15分ほど。たとえば県外で朝イチからの取材とかだと、寝坊しないようにというプレッシャーや通勤ラッシュの混雑で、到着までにほとほと疲れきってしまうのだが、歩いて行けるというのはほんとに気楽だ。まあ、めったにないんだけど(笑)。

今日の取材は、全部で四件。それぞれの間が一、二時間ほど空いていたので、昼は吉祥寺の街の中心まで出ておひるを食べて、ついでにロフトで来年の卓上カレンダーを買ったりした。で、午後の取材開始前の待ち合わせ場所に戻ると、他の方々がみな、「ヤマモトさん、家まで戻っておひる食べてたんですか?」と聞いてくる。いや、さすがにそれはない。家まで戻ってしまったら、完全にくつろいでしまっちゃうし(笑)。

明々後日は、同じ現場で再び取材。次は件数が多い上にスケジュールもタイトなので、気を引き締めてかからねば。

ふたりのルーツ・ショー

昨日の夜は、恵比寿で開催された、アン・サリー&畠山美由紀「ふたりのルーツ・ショー」を観に行った。

同い年で誕生日も一日違いという仲良しの二人によるこのライブも、今年で三回目。僕は初参加だったのだが、二人とも大人の余裕というか、茶目っ気たっぷりのゆったりした雰囲気のライブで、本当に楽しかった。渋いチョイスの曲はもちろん、松田聖子やシュガーの懐かしの曲、さらにはアンさんの「矢切の渡し」に美由紀さんの「好きになった人」という演歌セクションもあり、会場も大盛り上がりだった。あれだけ振れ幅の大きい曲たちを、超シンプルな編成でさらりと演奏してしまう笹子重治さんたちにも脱帽。

個人的にうれしかったのは、今まで一度も生で聴いたことがなかったアンさんの「時間旅行」を聴けたことだった。この曲、何かの拍子にふと思い出してiPhoneで聴くことが多くて、この間のタイ取材の時にも、バスでの移動中に外の景色を眺めながらよく聴いていた。果てなき旅へ、という最後のフレーズの余韻が、今も耳に残る。

ライブなんだけど、何だか「宴」と呼びたくなるような、本当にいい夜だった。来年もまた行けるといいな。

言葉にできないもの

ずっと前から、いつか書かなければと思っていて、でもなかなか書けずにいた文章が、ふいになんとなく、今日は書けるんじゃないか、という気がした。

Macでテキストエディタを立ち上げて、タタタッ、とキーボードを叩く。とたんに指が止まる。うまくまとまらない。こんがらがってる。何も伝わらない。そもそも、自分は何を書こうとしていたのだろうか。

言葉にできるものを書くのは、時に難しいこともあるけど、やってできなくはない。でも、言葉にできないものを書こうとするのは、本当に難しい。そもそも、そんなものは書けないのかもしれない。

それでも、書こう書こうとあがき続けたその痕跡が、何かを人に伝えることもあるかもしれない。だから、やれるだけやってみよう。さて、書くか。