Category: Diary

マニュアル通りの人生なんて

午後、高田馬場で取材。結構長丁場で、内容も難しくて大変だったが、どうにかやり遂げる。終わった後、さかえ通りの洋庖丁で晩飯を食べ、東西線で三鷹に戻る。

電車の隣の席で、大学生らしき男の子が、付箋やマーカーがびっしりの本を読み耽っている。終点の三鷹に着いて客が全員降りたのも気付かないくらい、一心不乱に。最初は勉強熱心だなあと感心していたのだが、ふと横目で本のページを見ると、それは就職面接のマニュアル本だった。

うーん、どうなんだろ。人それぞれいろんな考えがあるんだろうけど‥‥。就職の面接って、マニュアル本を読み込めばクリアできるようなものなの? ありのままの自分を出して、素直に会って話をしてくれば、それでいいんじゃないかと思ってしまうのだが。

少なくとも、僕は嫌だな。ただマニュアル通りに動くだけの人生なんて。

増税とテント

終日、部屋で原稿に取り組む。ややこしい部分にさしかかったが、乗り越えないことには先がない。

気がつけば、三月も今日で終わり。明日からは消費税が8%に上がるらしい。巷では増税前の駆け込み需要でにぎわってる店もあるようだが、僕もご多分に漏れず、ちょっと前に増税に踊らされてきた(苦笑)。

一週間ほど前に注文して取り寄せたのは、アライテントのエアライズ2。フライシートはフォレストグリーン。テントの中では定番中の定番モデルらしい。ラダックでトレッキングをくりかえしていた頃からずっと目を付けてはいたのだが、何しろラダックでは知り合いがまあまあ具合のいいテントをいつも貸してくれていたので、ついつい購入を後回しにしてしまっていた。でも、今年の夏はアラスカで一週間キャンプを張るからどのみち必要になるので、増税前に決断したというわけ。

実際に手に取ってびっくりしたのは、その軽さと嵩の小ささ。最近のテントってこんなにコンパクトで軽いのか‥‥。ラダックの知り合いには悪いけど、あっちで借りてたテントの半分くらいの重さという印象。これよりさらに軽い最先端モデルとかもあるんだろうな。素材と技術の進化ってすごい。

しかし、テントを手に入れたはいいものの、屋外はもちろん、部屋の中でも展開してみる暇がないほど、今は仕事に追いまくられているのであった。シームコートも塗らなきゃならないのに‥‥やれやれ。

初めての店

終日、部屋で原稿を書く。週末とは思えないくらい、仕事のメールが頻繁に届く。忙しいのはどこも同じらしい。

夕方、晩飯を食べに外へ。最近、夜はあまり自炊できないでいるせいか、近所でよく行く何軒かの店に入るのは、間隔が短すぎてちょっと気が向かない感じ。だったらいっそ、初めての店に行ってやれ、と、駅前の通り沿いにある古びた中華料理屋へ。三鷹に住みはじめた頃からずっとあった店なのだが、なぜか今まで一度も入ったことがなかったのだ。

入口を開けると、中には誰もいない。奥から店のおじいさんが出てきて、甲高い声で席をすすめてくれる。700円の唐揚げ定食を注文。ほどなくしておじいさんが運んできてくれた定食は、大きな唐揚げが山盛りに、カボチャの煮付けの小鉢までついてる。ほうほう、と思いながら食べはじめる。味は‥‥普通。とてつもなくうまいわけではないけど、何というか、おうちで出てきそうな味。でも、こういう味だからこそ、この店はずっと地元の人に支えられて、淡々と続いてきたのかもしれない。

また、ふっと気が向いて、食べに来たくなる時があるかもしれないな。

GWが待ち遠しい

昨日は午後遅めの時間から、赤坂で取材。出かけるまでに家で仕事を進めておこうと思ったのだが、朝はなかなか起きられず、起きても身体が異様にだるくて、家では何もできないまま、取材だけはかろうじて遂行したというていたらくだった。バングラから戻ってきて以来の仕事ラッシュで、たまっていた疲労が噴き出したのかもしれない。

今日はひさしぶりに丸一日、家にいられる。頻繁に着弾する仕事メールに返信しつつ、今週取材した分の大学案件の原稿を書き進める。昨日の夜、四ッ谷でうまいカキフライを食べ、前後不覚にぐっすり寝たからか、だいぶ体調が戻ってきた。自宅である程度まとまった時間が取れれば、あとは自分次第で何とかできるから、気も楽になる。

あー、早くゴールデンウイークが来ないかな。そうしたら、外から何にも邪魔されずに、ひたすら原稿に没頭できるのに! という願望を抱いてしまうのは、人として何か間違ってるような気もする(苦笑)。

写真のプリント

昨日は、昼に千駄ヶ谷で打ち合わせを一件こなした後、再びナロさん宅を訪問。目的はねこぱんちを受け止めるためではなく(笑)、プリンタをお借りして、写真のプリントをさせてもらうため。

来年の今頃くらいを目標に、今までラダックで撮影してきた写真の集大成となるような写真展の開催を計画しているのだが、会場候補として考えているギャラリーの年二回の公募受付期間が、来月から始まるのだ。ただ、そこでは、応募用の写真見本をインクジェットプリンタでプリントしたものに限定している。普段の仕事でもめったに必要にならないプロ仕様のプリンタを、そのためだけに買うのは難しい。どうしようかなと悩んでいたところ、たかしまさん宅でプリンタを使わせていただけることになり、ありがたくご好意に甘えさせていただくことにしたのだ。

昼過ぎに開始して、A4サイズの写真を計45枚プリントするのに、約4時間。乾燥待ちの間に近くの焼き鳥屋で軽く飲んだりして、結果的にずいぶん長い時間お邪魔してしまい、何だか申し訳なかった。それにしても、最近のプロ仕様のプリンタで、一番いい写真用紙にプリントすると、恐ろしいくらいに綺麗に刷り上がるのには、本当にびっくりした。日本のメーカーの技術力というのは、つくづくすさまじい‥‥。さんざん見慣れたはずの写真なのに、ファイリングしたものをあらためてしげしげと眺めてしまう。

さて、公募、どうなるか。承認されるといいな。ちなみにナロさんは、昨日はほぼずっとおねむだった(笑)。