Category: Diary

五里霧中

昼、千駄ヶ谷で、今作っている本のデザインの打ち合わせ。大半のデータを託すことができたので、気分的にかなり楽になった。

考えてみると、これくらいガチで編集の仕事に取り組んでいるのは、ずいぶんひさしぶりだ。で、今のように本づくりにどっぷりハマってると、この本が面白いのかどうか、自分でもだんだんよくわからなくなる(苦笑)。これって、本当に面白いんだろうか? 客観的に判断することができなくて、自信がなくなってくる。

そうなってる時点でもう、編集者にあるまじき状態なのかもしれないが、それでも「たぶん‥‥こっちで大丈夫なはず!」と、霧の中を先頭を切って突き進んでいくしかないのだと思う。その道が正しいかどうか、行ってみなければ誰にもわからないわけだし。

五里霧中の道をイチかバチかで突き進む、本づくりはもうしばらく続く。

羊肉の味

昼、銀座へ。シネスイッチで映画を観ようと思ったのだが、狙っていた回の一時間前に窓口に行ったのに、すでに立ち見のみという状態で、夕方の回にずらすことに。それまでの間、千疋屋でイチゴパフェを食べたり、近くの店を冷やかして、なぜか沖縄の肉味噌の瓶詰めを買ったりする。

映画を観終えた後、何年かぶりにグルガオンへ。ライオンスタウトを飲みつつ、カリフラワーをタンドールで焼いたのをつまんで、メインはマトンカレーとバスマティライス。たっぷりスパイスが絡んだ羊肉を口に入れたとたん、これだ、と思った。ここしばらく、僕に足りてなかったもの。これからしばらく不足が続くであろうもの。ラダックやインドでは当たり前のものだった、この羊肉の味と噛みごたえ。何だか懐かしい気分になった。

願わくば、骨付きの羊肉だとさらにリアルな記憶が甦ったのだけれど(笑)。

1000エントリー目のリニューアル

一昨日くらいから、ふと、このブログのデザインをリニューアルしてみようかと思いはじめた。2010年にWordPressのデフォルトテーマのTwenty Tenをカスタマイズして使いはじめて以来、かれこれ4年近くになるわけで、ちょっと飽きてきたのと、スマートフォンやタブレットに最適化した表示にできないのがずっと気になっていたのだ。

で、たぶん2年ぶりくらいにMAMPを起動して、土台にするのに適当なテーマを探しはじめた。最初はいくつかあるWordPressのデフォルトテーマのどれかをまたカスタマイズして使おうかと思っていたのだが、どれもまともに仕上げるにはかなり手間がかかりそうで、メンドクサイなあと思ってたところ、ひょっこりよさげなテーマを発見。Mathesonというテーマなのだが、とてもシンプルな見た目で、どんな画面でも柔軟に可変表示できるレスポンシブデザインになっている。試しにローカル環境で動かしてみても、日本語表示などに特に問題はない。無料版でもよかったのだが、各部のカスタマイズやフッタ部分のウィジェットの必要性から、今回は思い切って有料版を導入した。

実際のリニューアル作業は、本当に、あっという間に完了した。テーマをインストールして管理画面からポチポチと設定を選ぶだけ。カスタマイズしたとすれば、本文の日本語表示や段落間を調整するCSSを追記したくらいか。それも管理画面のカスタムCSSという項目から追加できるので、子テーマを作るなどというわずらわしい作業も必要ない。凝った造りに見えるPortfolioのフォトギャラリーも、Jetpackと組み合わせれば一瞬で作れる。つくづく便利な世の中になったものだ。

そんなこんなで、リニューアルについてエントリーを書こうとしたら、なんと、これがちょうど1000エントリー目。別に狙ったわけでも何でもないのだが、文字通り、節目でのリニューアルと相成った。これからも、日々の割とどうでもいいことから、たまにそんなにどうでもよくないことまで、つらつらと書いていくつもり。どうぞよろしく。

ただぶらぶらと

今日は仕事を休んで、昼から外出。新宿のニコンサロンで開催中のチベット写真展へ。すると会場でいきなり知人に遭遇してびっくり。類は友を呼ぶというか何というか(笑)。ギャラリートークを聞いた後、その知人とらんぶるでお茶を飲みつつ、旅とカメラ談義。

一人になった後、原宿まで移動。表参道はとんでもない人出。早々に脇道に入り、夏向けのTシャツでいいのはないかと、いくつかの店をのぞきながらぶらぶら歩く。結局、色やサイズで不満が残って、何も買わないまま、渋谷から帰路につく。

ひさびさに頭をカラッポにして、一日中、ただぶらぶらと一人で歩き回って、何か楽しかったな。いろいろリセットしていかなければいけない時期なのかも。

見えてきたゴール

ちょっと蒸し暑いくらいの天気。終日、部屋で仕事。届いた原稿を整理し、デザイナーさんに渡せる状態にデータを整える。

今回の本には20人近くの外部の方々に協力をお願いしているのだが、みなさんお忙しいのに、ちゃんと〆切を守って下さって、おかげで必要な素材はほぼ揃ってきた。たぶん連休が明けたら、ほとんどのデータをデザイナーさんに託すことができるだろう。

ついに、うっすらと見えてきた、ゴールの影。ちらりとでも見えると、俄然気力がよみがえるものだ。まあでも、調子に乗って、すっ転んだりしないようにせねば‥‥。あのゴールだって、蜃気楼かもしれないし。

今回の本は今まであまりにも苦難続きだったので、すっかり疑心暗鬼になってる(苦笑)。何も起きませんように。