Category: Diary

子供とゲーム

この間、安曇野で会った甥っ子1号の最大の関心事は、「ゲーム」だった。

「最近、面白いなあと思うことは?」「ゲーム」「今、欲しいなあと思うものは?」「ゲーム」

1号自身は、ゲームを持っていない。妹一家は、子供たちにはゲームはやらせない教育方針なのだという。子供にゲームをやらせるかどうかというのは人それぞれだし、どちらも決定的に間違っているとはいえない。良作のゲームが子供の情操や感性に良い影響をもたらすこともあるし、節度なくやらせてしまうことで悪い影響をもたらすこともあるだろう。

ただ個人的には、ゲームに興味があるのに買ってもらえない子供たちは、かなり肩身の狭い思いをしてるだろうなと思う。妖怪ウォッチとかの人気ゲームやグッズを持っている友達に、「それ‥‥やらせてもらってもいい?」と聞かなければならない時に毎回抱く、子供としてはこれ以上ないほど卑屈でつらい気持も、ゲームをやらせない方針の親はきちんと理解して受け止めてやるべきだ。

ちなみに僕は甥っ子1号に、こんな風に言ってやった。

「そんなにゲームしたいんならさ、ママとパパに交渉してみたら? 学校の勉強をがんばるから、ゲームを買ってくれって。学校の成績が何点より下になったらゲームを取り上げられてもいいからって」
「えー。ぼくはちいさいから、がっこうのせいせきとかあんまりかんけいないんじゃ。じゃからゲームかってほしい」

奴にはまだ、交渉事は早すぎるようだ(苦笑)。

背くらべ

安曇野でわがまま放題にふるまえるチャンスを、成長痛とおぼしき症状で自ら失った甥っ子1号。そんなに背が伸びたのかと、安曇野の家で測ってみた。

家の真ん中にある柱には、姪っ子や甥っ子1号2号がこの家に来た折に背丈を測った時の目印が残っている。1号を柱を背に立たせ、メジャーで測ってみると、123センチ。去年から8センチも伸びていた。

柱の123センチの場所には、別の目印が残っていた。姪っ子が8歳の時の目印だ。甥っ子は6歳半で8歳の時の姪っ子の背丈に追いついたことになる。

その日の夕方、岡山にいる姪っ子から電話がかかってきた。6歳の1号が8歳の時の姪っ子の背丈に追いついたという話をすると、14歳の姪っ子は、4、5秒沈黙して、こう言った。

「ふ、ふーん。でも私、今は152センチあるし!」

本気でくやしいのか(笑)。面白い姉弟である。

八方尾根にて

happo
二泊三日の日程で、安曇野で実家の人間たちと会ってきた。本来は妹の一家もほぼ全員来る予定だったのだが、台風の影響で姪っ子のブラスバンド部の発表会が順延されて日程がかぶってしまったので、結局、安曇野まで来たのは母と甥っ子1号だけだった。

両親の監視もなく、ライバル(?)の姉と弟もおらず、母と僕に甘え放題の自由を謳歌できるはずだった甥っ子1号だが、安曇野に到着したとたん、成長痛なのか何なのか、朝になると「あしがいたい、おなかがいたい」とぐずぐず泣き出す。昼を過ぎるとある程度痛みはひくようなのだが、翌朝になるとまた同じ状態のくりかえし。本人がやりたいと言っていた僕とのキャッチボールやサッカーも、結局できずじまいだった。

滞在二日目の朝、母はそんなパワーダウン状態の1号と僕を車に乗せ、白馬連峰の八方尾根まで連れていった。ゴンドラを三つ乗り継いで八方池山荘まで上がり、そこから片道1時間ちょっと歩いて八方池まで行くというのが母のプラン。でもゴンドラを降りた後、1号は明らかに気が進まなさそうだったので、「歩きたいの、歩きたくないの、どっち?」と聞くと、「あるきたくない」と。それなら仕方ない。そのままゴンドラで引き返すことにした。

昔、姪っ子が小学校低学年だった頃、僕の父と母と一緒に八方池まで歩いて往復したと聞かされた1号は、くやしそうに「ねーちゃんはリュックをしょってなかったからじゃ。ぼくもリュックなしであしがいたくなかったら、らくしょうじゃ」と言っていた。そんな僕たち三人の頭上を、ふわり、とパラグライダーに乗った人が舞い上がっていった。

台風とジャンクフード

台風11号の余波で、東京は朝から荒れ模様の天気。強くて生ぬるい風が、時々、シャワーのような激しい水しぶきの雨を連れてくる。

こういう非日常な感じの日には、コンビニで売ってるようなジャンクフードをもそもそ食べるのが気分に合う。今日のおひるは、遅まきながらのトムヤンクンカップヌードル(正直、世間で言われてるほどうまいとは思わなかった)。晩酌のつまみには、コンビニでパック入りの焼き鳥を買ってきた。うまいかどうかでなく、あくまでも気分なんだよな、こういうのは。

夕方、雲が飛び去るように流れていく西の空は、すぐ近くで火事でも起こってるかのような異様な色に染まっていた。どうやら明日は、また夏空と暑い日射しが戻ってきそうだ。

ゴーヤの塩もみ

暑い夏、ゴーヤが旬だ。近所のスーパーに行けば、三鷹産の立派なゴーヤが1本100円かそこらで手に入る。

ゴーヤを使った料理というと、昔はゴーヤチャンプルー(意外とキレイに作るのが難しい)くらいしか思い浮かばなかったが、先月くらいから、ゴーヤを塩もみにして食べるのに結構ハマっている。

縦半分に切って内側の種の部分をスプーンで取り除き、根気よく薄切りに。塩水に10分ほどさらし、水を切ってから小さじ1杯ほどの塩をもみ込む(ジップロックでやると楽)。しばらくして水が出てきたら捨てて、冷蔵庫で保存。

食べる時は、少量のごま油であえることもあれば、同じく少量のオリーブオイルであえることもある。醤油はたらすとしてもほんの少し。茗荷とかを合わせればさらに豪華だが、個人的にはシンプルにゴーヤをぽりぽり食べつつ、ビールをぐびり、というのが好きかな。

旬の緑黄色野菜、身体に悪いはずがない。飽きるまで食べ続けよう。