Category: Diary

年の瀬感

終日、部屋で仕事。タイのグラビアのチェックもようやく終わり、あとは年明けに色校で写真の色味を確認すればOKというところまでこぎ着けた。来年以降の仕事の準備はもちろんあるけど、とりあえず、直近で気がかりなことを抱えたまま年を越すことにならずにすんで、ほっとした。

世間では今日が仕事納めという会社が多いらしく(当たり前か)、僕のところにも、仕事関係の方から「よいお年を!」というメールが何通か届いた。そうか、仕事納めか‥‥僕はまだ、納まりそうにない‥‥(苦笑)。

否応なしに、2014年が過ぎ去ろうとしている。もうちょっとだけ、待ってて。まだ、週明けに仕事が一つ残ってるから。

クリスマスイブ

終日、部屋で仕事。タイのグラビアの初校をチェックして戻し終え、ほっと一息ついたと思ったら、別の仕事関係のメールが立て続けに着弾。そうすんなりとは仕事納めをさせてもらえそうにない。

夕方、食材の買い出しのため、外へ。近くのコンビニやパン屋の前では、サンタコスプレに身を包んだ女の子たちが、冷たい風に身を震わせながらチキンやケーキを売っていた。クリスマスイブの今日も、みんなそれぞれの場所で、それぞれの戦いをしながら生きている。

うちも、今夜の晩ごはんはチキン。スーパーのお惣菜の唐揚げだけど。うまいよ、唐揚げは(笑)。

節電って?

年の瀬ということもあって、三鷹でも、駅前や商店街にイルミネーションが灯される季節になった。僕は感受性の薄い人間なので、イルミネーションを見てもたいして何の感慨も湧かないのだが、そういえば、節電って、どうなったんだろう、などと思ってしまう。

震災が起こったのは、まだほんの三年前。あの頃、世間はとにかく節電、節電で、イルミネーションはもちろん、街灯や駅の構内の照明まで落とされていた。でも今は、そんなことなどすっかり忘れ去ってしまったかのように、むやみやたらにイルミネーションは灯され、そこらじゅうで湯水のように電気が消費されている。

日本のエネルギー事情がこの三年間でそんなに好転したとも思えないのだが、みんな、その辺はどう思っているのだろう。日常の中で電気の便利さに溺れているうちに、僕たちは将来、誤ってはいけない判断を誤ってしまうのではないか、という気がしてならない。

それで効果があるかどうかではなく、使わなくてもいい電気は使わないようにする、という気持を一人ひとりが持つことに意味があるのかな、と思う。

ざくざく歩く

昼、特に決まった用事もなく、外へ。電車に乗って、都心に向かう。

とりあえず行ってみたのは、神楽坂の文鳥堂書店の跡地にオープンした、かもめブックス。思っていた以上に素敵な雰囲気のお店で、本のセレクトも、思わず棚の前で足を止めて見入ってしまう感じ。いくらでも長居できそうだ。店内でゆっくりコーヒーでも飲んでみたかったのだけど、お客さんが大勢いたので、またの機会に。

途中でたい焼きを買い食いしつつ、いつになく人通りの多い神楽坂を下って、飯田橋から電車に乗り、原宿へ。GAPの前でお姉さんたちが「全品50パーセントオフでーす!」と悲痛な声で叫んでいる。表参道もすごい人出で、それを避けるようにキャットストリートに抜け、いくつかのお店をのぞきながら、渋谷方面へ。渋谷もどえらい人出で、ほとんど逃げるようにして井の頭線に乗り、吉祥寺に戻る。吉祥寺もこれまたすごい人出だったが、晩飯にと行ってみたまめ蔵は奇跡的にまだ空いていて、うまいチキンカレーにありつくことができた。

何か買ったわけでも、何かしたわけでもなく、ただひたすら、人ごみをぬって、ざくざく歩いていた日曜日。ま、いいか。

みっともなくても

昨日はずっと家にいて、一昨日の取材の原稿を書いていた。晩飯にキャベツとコンビーフを煮て、仕事を終えた後、カマンベールチーズをつまみにビールを飲んだ。淡々と過ごした一日だった。

Facebookには、たくさんの人から誕生日祝いのメッセージが届いていた。僕自身はそういうことに無頓着なので、何だか申し訳ない気もする。僕の人生は、たぶんとっくに折り返し点を過ぎ、ぜいぜいと喘いでいるうちに、終わりが近づいているのだな、と思う。

その残された時間の中で、自分に使える力のできるだけ多くの部分を、旅にまつわる本たちを作ることに注ぎ込んでいく。たとえ、どんなにみっともないことになっても、人生が続くかぎり、旅の本にこだわって取り組んでいく。この一年は、そんな覚悟のようなものを、自分自身の中で固めた一年だったような気がする。

とはいえ、まあ、いろいろしんどいけれど(苦笑)、やれるだけやってみようと思う。