Category: Diary

卒業式

朝、取材のため、早稲田の戸山キャンパスへ。地下鉄の駅から地上に出ると、何だかやけに人が多い。袴姿の女の子が多いのを見ると、どうやら卒業式のようだ。一学年の人数が多すぎるので、何回かに分けてやっているらしい。

僕自身もこの戸山キャンパスに通っていた人間なのだが、卒業式には、結局出なかった。当時雑誌の編集部でやっていたバイトにかこつけて、サボったというのが正しい。

なんで卒業式に出なかったのかというと‥‥何かしらの研究で成果を上げて、清々しい達成感を感じながら卒業の日を迎えるというのとは、まったく程遠い学生生活だったからだと思う。最初からろくに講義にも出ず、就職活動を放棄したついでに自主留年して、バイトに明け暮れ、無鉄砲な旅に出て、ほうほうのていでやっとこさ単位を揃え‥‥書類上は卒業できる身分になっただけ、というのが僕の大学での日々だった。

そういうろくでもない学生生活を過ごしていると、こういうろくでもない人間が生成されるというわけだ(苦笑)。

ちなみに、卒業式で受け取らなかった卒業証書は、それから十年も経った後、突然大学から「取りに来てください」という督促状が来たので(苦笑)、一応、僕の手元にある。

カラータイマー

かれこれ四年目になるが、今年も大学案件の繁忙期に突入。先週は4件、今週は5件、来週も5件。たぶんその先も、GWまでは同じかそれ以上の頻度で入りそう。毎年のことながら、なかなかしんどい。

取材したらしたで、原稿を書かねばならない。今日のように一日家にいられる時は、なるべく書き進めておきたいところなのだが、何しろ僕はぽんこつなので(苦笑)、ちゃんと集中して原稿を書いていられる稼働時間がかなり短い。だいたい2、3時間でカラータイマーが点滅しはじめて、いったん休止してから再開してみても、まあ、そう長くはもたない。

外での取材の合間にノマド環境でとか、隙間の時間を使って器用に原稿を書けるタイプではないので、今の時期は執筆時間を確保するのが本当に悩ましい。とはいえ、どうしようもなく疲れて眠たい状態では、書いてもろくな出来にならないわけで。締め切りとのぎりぎりの攻防が、しばらく続くことになりそうだ。

とりあえず、明日も朝から取材なので、今夜はさっさと寝る(笑)。

ヤギとの遭遇

今朝は六時起きで、午前中に溝の口、午後に豊田方面で取材。

午前中の取材が終わった後、電車を乗り継いで京王堀之内駅まで行き、ネットでちょこっと調べておいた近くのラーメン屋さんに行ってみたら、あたり一面閑散としてる中で、その店の前にだけ行列ができていた。みんなそんなにラーメンが好きなのか。

行列に少し並んで、ラーメンを食べ終えても、まだ時間に余裕がある。取材の待ち合わせ場所まで、iPhoneで地図を見ながら歩いて行くことにした。うららかな陽射しの中、気持ちのいい散歩だなー、と思っていたら、道は次第に上り坂になり、周囲はみるみるうちに山っぽい雰囲気に。ふと気づくと、道端にある囲いの中で、ヤギたちが干し草をもしゃもしゃしながら、じーっと僕を見ていた。

えーと、俺、何しにこんなところにまで来たんだっけ? 世の中、いろんなことが起こるものなのだな。

まぐれ当たり

昨日、残り野菜を一気に片付けるべく、寸胴いっぱいに豚汁を作った。はっきり言ってものすごくテキトーに作ったのだが、できあがってみると、なぜか、妙にうまい。今まで自分で作ってきた豚汁の中で一番の出来だった。

料理については完全に門外漢だから何も言えないけど、たとえば自分の仕事では、何気なくシャッターを押したのがいい感じの写真になったり、さらっと書いてみたのがぐっとくる文章になったりすることがある。たぶん、写真や文章に携わる上で大事なのは、そういうまぐれ当たりを出せた時、何がよかったからそうなったのか、冷静に省みることなのだと思う。それが引き出しを増やし、打率を上げていくことにつながるのだろう。

でも、昨日の豚汁に関しては、はたして何がよかったのか、解明不能な謎に包まれている(苦笑)。

春うらら

昼、リトスタでおひるを食べながらの打ち合わせ。今日からいちごのババロアも登場ということで、一緒においしくいただいた。打ち合わせの方も、これからいろいろ面白いことが実現できそうで、楽しみになってきた。

それにしても、今日は暖かかった。20℃は余裕で超えてただろう。打ち合わせの後、おなかいっぱいで眠いし、まっすぐ家に戻るのが惜しいくらいのいい天気だったので、吉祥寺方面に散歩してみることに。風の散歩道では、気の早い桜が咲きはじめている。井の頭公園には早々と「宴会は22時まで」の横断幕が(笑)。すっかり春うららだな。

ぐるっと北に回って家まで戻ると、眠気がさめるどころか、ますます眠くなった(笑)。