Category: Diary

夢の中で

朝、ラッシュアワーで混み合う電車でもまれながら、信濃町へ。時間制限のある取材をどうにかやり終え、また電車で三鷹に戻る。今日もいい天気だ。帰りにフレッシュネスでハンバーガーとコーヒー。

早起きしての朝イチ取材で眠かったので、家に着いてからベッドにもぐり込み、二時間ほど昼寝。

夢を見た。九官鳥の九ちゃん。パグ犬のペコ。祖母がいて、父がいる。しばらくして、ああ、彼らはみな、もういないのだと気付いて、目が覚めた。

静かだった。ぬくもりと、なつかしさと、かなしみと、あきらめがあった。

春はゆるゆる

今日はほんとによく晴れて、暖かな一日だった。昼から青葉台の方に取材に出かけたのだが、歩いてるとあちこちで桜がふわっと花開いているのが見えた。一気にほぼ満開まで進んだようだ。

駅からバスに乗り換えて移動している間も、通りがかった公園では大勢の人が芝生に座って弁当を食べたり寝転んだりしてるのが見えるし、窓から差し込む陽射しにあたってると身体がぽかぽかして、もう、ゆるゆる(苦笑)。緊迫感も何もない状態になってしまって、我ながら大丈夫かと思ったけど、取材はどうにかしゃきっとやり終えた。

帰りの電車の中では、春めいた服装の若い女の子たちが、椅子にもたれ、ぽかんと口を開けたまま寝入っていた。

彼女ととんかつの行く末

夕方、駅前の定食屋へ。味噌かつ定食を注文。

僕が座った席から通路を挟んで隣にある四人掛けの席に、若い女の子が一人で座っていた。その子はテーブルに上半身を預けてスマホをいじっていたようなのだが、女性の店員さんが、その子の注文したとんかつ定食のお盆を持ってきても、何の反応もない。どうやら、テーブルに突っ伏したまま寝てしまったようだ。

「‥‥お客さん、お客さん」と、女性の店員さんが二、三度肩を揺すったのだが、その女の子はまったく起きようとしない。よほど眠かったのか、それとも花見帰りで酒が入っていたのか。で、店員さんは定食のお盆をテーブルに置き、そのまま厨房に戻ってしまった。それにもちょっとびっくり。

どっちもどっちだなあ、と思いつつ、僕は自分のごはんをもぐもぐ食べていたのだが、やっぱりこういう場合、お店の人は、ちょっときつめに揺さぶって大きな声をかけてでも、女の子を起こすべきだったのでは、と思う。だって本人にしてみれば、うら若き乙女なのに、とんかつ定食が冷めるがままになってる状態でテーブルに突っ伏して爆睡してるなんて、とんでもない赤っ恥の晒しもん状態だし。

彼女ととんかつの行く末がどうなるのか、ちょびっと気になりつつも、僕は店を後にした。

Aside

Facebookで他のサイトのページのURLを入力すると、通常はアイキャッチ画像や説明とともに枠付きで表示されるが、ページによってはそれらがうまく表示されない場合がある。そんな場合は、Facebookのデバッガーページを利用するといい。

最初にこのページでリンクをきれいに表示させたいページのURLを入力して「Debug」ボタンを押し、次のページの一番下に表示されるFacebook投稿時のプレビューをチェック。表示に問題があるなら、ページの上の方にある「Show existing scrape information」ボタンを押し、次に「Fetch new scrape information」ボタンを押し、再びページの下に表示されるプレビューをチェック。この2つのボタンを多くても2、3回くりかえし押せば、たいていのページはまともなプレビューが表示されるようになるので、その後あらためてリンクをFacebookに投稿すればいい。できるだけきれいな形でFacebookからリンクを張りたい時にお試しあれ。

折れない心で

三鷹北口界隈には、何軒かのラーメン屋がある。うちから一番近いのは、チェーン店を除くと、たぶんその中でも一番後発の店だ。

その店がオープンしたばかりの頃は、割と大勢のお客さんが来ていて、外で待たなければならない時もあるほどだった。でも、去年あたりからは、だんだんそういうことも少なくなって、夕方にふらっと行くと、他に誰も客がいないことも珍しくなくなった。まだ若くて愛想のいいご夫婦がやっている店なのだが、そんな風にがらんとした時に店に入ると、二人はしんどさを押し殺すようにして笑顔を見せるのだった。

味はけっして悪くないし、むしろなかなかうまい。店のしつらえからメニューまで、丁寧に気を配っていると思う。ベストを尽くしているはずなのに、うまくいかないもどかしさ。そういう思いは、場所や仕事は違えど、今の世の中でたくさんの人が抱えているものなのかもしれない。僕自身も含めて。

今日の夕方も、その店の暖簾をくぐった時は他に誰もいなかったのだが、その後、とととっと立て続けにお客さんが入ってきたので、少しほっとした。ちょっとなれなれしい感じの二人連れの女性客の一人が店のご主人に「おいしいラーメン屋さんがあるからって、この子を連れてきたんですよ!」と話しかけると、ご主人は「ありがとうございます。これからも続けていけるように、がんばります!」と頭を下げていた。

「ごちそうさま」と言って席を立つと、「いつもありがとうございます! またよろしくお願いします!」という二人の声が背中を追いかけてきた。

お互い、がんばりましょうね。ベストを尽くして。折れない心で。