Category: Diary

いきなり工事現場

今朝は別に早起きする必要もなかったのだが、8時過ぎ頃、どんがらどんがら、がしゃんがしゃん、というけたたましい金属音で目が覚めた。

今日あたりから、うちのマンション(3階建て)の屋根の防水工事をやり直すという話は聞いていたのだが、なぜ1階にある僕の部屋のすぐ外でこんな大きな音がしてるのだろう。しばらくして外に出てみると、僕の寝室の外側に、地上から屋根の高さまで、外壁に沿って鉄パイプの細長いやぐらが組まれている。頂上にはウインチが据えられていて、工事に必要な材料を上に運び上げるためのものらしい。刺激臭のするコーティング剤か何かの缶が、浴室の換気窓の外に山積みされている。どうりで部屋がシンナー臭いと思った。

屋根の工事だから関係ないやと思ってたら、実は結構ダイレクトに影響を受けることになってしまった。これからしばらく、寝室のすぐ外が毎朝こんな感じなのか。何だか落ち着かないなあ‥‥。

薄着の人々

ラダック ザンスカール トラベルガイド」と「撮り・旅!」は同じ出版社から出ていて、出版社側の担当編集者さんも同じ人なのだが、彼は一年の大半を半袖ポロシャツで過ごす。それにはちゃんと理由があるのだという。

その編集者さんは、子供の頃は身体が弱かったそうで、親御さんは心配して常に厚着をさせていたのだが、しょっちゅう風邪をひいていたのだという。で、もしかすると、厚着をすることで余計な汗をかいたり身体の抵抗力が落ちたりしてるのではと、逆転の発想で常に薄着で過ごすようになると、ぴたりと風邪をひかなくなり、今では編集の激務にも耐えられる身体になったのだそうだ。今では、初対面の人との打ち合わせなどの時にも、彼の半袖ポロシャツエピソードは鉄板のつかみネタになってるし、いいことずくめである。

そういえば、短パンとサンダルをこよなく愛する知人のデザイナーさんもいるし、僕の周囲には薄着の人が多いようだ。というわけで、初夏ですね。

パセリの去就

昨日の午後、実家から野菜が届いた。箱を開けてみると、結構な量のパセリが入っている。その日の夜、母から電話がかかってきたので、なぜにパセリと聞いてみると「立派に育てられたから」とのこと。ともあれ、香りが飛ばない新鮮なうちに、何とかせねばならぬ。

とりあえずすぐ思いつくのは、パスタの仕上げに刻んだパセリを和える方法。即席のパスタソースを使う場合、僕はいつもパスタを茹でてる横で片手鍋にソースをあけて温めておく(温まったら火はすぐ切る)ので、茹で上がり直前に細かく刻んだパセリをソースの方に入れ、湯切りしたパスタをその上に投入してよーく混ぜ、パセリにほどほどにパスタの熱が通るようにする。こうすると生のパセリでも結構食べやすく、香りもいい。

あと、リトスタのミヤザキ店長から教えてもらったのは、刻んだパセリをオリーブオイルでさっと炒め、鰹節と醤油を合わせると、良い感じのふりかけになるという調理法。パセリのふりかけ。なんかうまそうだ。パセリの在庫はまだまだあるので、今度やってみよう。

迷子の女子中学生たち

この間、陣馬山から高尾山まで山歩きをした時のこと。

陣馬山の山頂から尾根伝いの道を高尾山に向けてのんびり進んでいると、前方から、10人ほどの女の子たちがとぼとぼと歩いてきた。見たところ中学生くらいで、山道を歩くにはあまり向いてなさそうな服装と靴。遠足か何かで来たのだろうが、高尾山周辺ならともかく、この近くでこういう子たちを見かけるのは珍しい。

軽く会釈して行き過ぎ、しばらくの間歩き続けていると、やがて後ろから、ザッ、ザザッ、と誰かが駆けてくる足音がした。トレイルランナーかな、それにしては切羽詰まった感じの走り方だな‥‥と思ってると、「あ、あの! すみません!」

ふりかえると、さっきの女子中学生たち。片手にA4のプリントを握りしめた、班長らしき女の子が、意を決した感じで僕に声をかけてきた。

「あの、景信山はどっちですか?」
「こっちですよ。僕が歩いてる方向」
「えー! やっぱり間違ってたんだ‥‥」
「景信山に何しに行くの?」
「そこがおひるごはんの集合場所なんです。12時半に」
「それには間に合わないんじゃないかな。ここからたぶん1時間くらいかかるよ」
「えー! どうしよう‥‥」

班長さんはくたびれきった他の女の子たちと話をして、仕方ないから、と、僕の後をついて歩きはじめた。何だか妙な道連れができちゃったな。ていうか、これじゃまるで僕が、道に迷っちゃった引率の先生みたいじゃないか。

ほうほうのていで景信山に辿り着いた女の子たちは、待ち構えていた本物の引率の先生に、「まったく! あなたたちがいなくなるから‥‥!」と、こっぴどく怒られていた。まあ、これもいつか、いい思い出になるよ。

三分の一

昨日で、2015年の三分の一が過ぎ去ってしまった。ついこの間、年が明けたばかりと思っていたのに。

世間的には連休ムードなのに、僕はむしろ普段以上に忙しい。目の前に積み重なってる原稿はもちろん、今月下旬に決まったイベントの準備や、それと連動した夏の企画の告知の準備も。前からずっと続いてる懸案事項もそろそろメドをつけねばだし、新企画も進めなきゃだし、夏のインド取材のもろもろの準備もせねばだし。秋のタイ取材も、来年以降のたくらみも‥‥。

そうこうしてるうちに、次の三分の一も、あっという間に過ぎ去ってしまいそうだ。子供の頃はもっと、時間の過ぎるのがゆっくり感じられたのに。まあ、人生も残り三分の一くらいかもしれないしな。