Category: Diary

幸福の国へ

昨日と今日の二日間、大学案件で計6件の取材。いいかげん脳みそがへちまの中身みたいになりそうだが、その原稿をろくに書く時間もないまま、明日から約1週間、ブータンに行く。

今回の取材は、数名の写真家さんたちと行く撮影中心のツアーのような形。現地では短期間ながらも割と自由に行動できるのだが、ここしばらく、ずっと書き仕事ばかりだったから、カメラを扱う勘が鈍ってやしないかと心配だ(苦笑)。あまりにも直前まで仕事がぎっちりで、帰ってからもぎっちり待ち構えてるので、気持もなかなか切り替わらない。それでもまあ、何とかするしかないし、何とかなるだろうけど。

日本では、「幸せの国」というわかりやすすぎるラベリングで語られてしまうことの多いブータン。実際に訪ねたら、どんな国なんだろう。自分の目と耳と鼻と、それから舌で(辛いんだろうな、エマダツィ)確かめてみるのが、一番間違いない気がする。

帰国は6月7日(火)の予定です。では、いってきます。

「会う」ということ

3月末から展示を続けていた、リトスタでのラダック写真展。約2カ月間の会期も、明日でついに最終日。始める前は長い長いと思っていたが、ふりかえってみると、本当にあっという間だった。

今回の写真展は、自分自身にとって、ひときわ記憶に残る展示になった。「ラダックの風息[新装版]」という思い入れの強い一冊の刊行に合わせての展示だったこともあるが、今回は仕事の合間をぬって可能なかぎり会場に在廊するようにしたことが、とても大きかったと思う。実際、僕が会場にいることをSNSで知った上で訪ねてきてくれた方や、あるいは知らずに偶然訪れて、僕と話をしたことで俄然興味を深めてくれた方も少なくなかった。

誰かに「会う」ということは、その人に対する興味や思い入れの度合いをぐっと深める、またとないきっかけになりうるのだと最近思う。もちろん、会ってみて幻滅したというパターンもあるかもしれないが(苦笑)、写真展の在廊やトークイベントへの出演というのは、そういう出会いの場を作る貴重な機会なのだと実感している。僕にとっても、そうしていろんな人にお会いして話をすることでフィードバックしてもらえる思いというのは、本当にかけがえのない、大切なものだ。

写真展最終日、気持ちを引き締めて、行ってこようと思う。

ゆで卵の秘訣

普段、自分の家で朝昼兼用の食事を作る時、かまたま納豆うどんを作ったり、ラーメンに卵を落としたりするので、冷蔵庫には卵がほぼ常にある。海外取材が入るタイミングでは冷蔵庫に残らないように計算して買っているのだが、来週からのブータン取材を前に、妙に取材や打ち合わせがたくさん入って、おひる用だけでは使い切れなくなってきた。だから今夜は、晩ごはんのおかずに、ゆで卵を2つほど作った。

ゆで卵というやつは、雑に作ると意外とうまくいかない。まず、ゆでるより少し前に冷蔵庫から出して、ある程度常温に戻しておく。鍋で湯を沸騰させたら、ごとんと放り込まず、おたまとかでそろっと卵を入れる。時々菜箸で転がしながら、10分ちょい。ゆで終わったら冷水で冷やし、殻をむく。

今日のゆで卵は、半熟よりちょい固ゆでくらいの、好みの加減にできた。たまに作って食べるとうまいな。

綱渡りの日々

昼、天王洲で打ち合わせ。事前に仕込んでおいた材料とプレゼン時の説明がうまくいって、今日決めておきたかったことは、とりあえず全部確定させることができた。この時点でつまずくと後のスケジュールが大変な事態になりそうだったので、ほっとした。まずは第一関門クリアというところか。

午後はリトスタで在廊。午後は写真展を見に来たお客さんもそんなにいなかったので、先週収録したロングインタビューの原稿の続きをひたすら書く。夜、家に帰ってからはその推敲と、昨日の取材の分の作業も。6月中旬に掲載するWeb連載の原稿も今週中には仕上げなきゃだし。ほいでもって、1週間後にはブータン取材なのである。

綱渡りの日々。今年に入ってから、ずっとこんな調子だな……。

取材で水戸へ

日帰り取材で、水戸へ。去年のGW前に行ったのと同じ大学だ。東京駅から特急に乗って、水戸まで1時間以上かかる。水戸駅からはバスで20分。乗り継ぎ時間も半端ないし、やれやれという感じの遠さである。

こういうしんどい遠距離取材の時は、せいいっぱいおいしいものを食べてないとやってらんないので、往路は去年と同様、東京駅地下でイベリコ豚重弁当を調達。取材を終え、ヘロヘロになって東京駅に戻ってきた時は、八重洲地下のエリックサウスで、サバと焼きネギのアチャーリーフィッシュ。おかげでだいぶ癒された。食べ物の力はすごい。

しかしまあ、少しは平和になるかと思ってた5月、全然その兆しが見えない……6月も厳しいことになってきてるし……早くラダックに逃げたい……。