Category: Diary

即席カレー二色盛り

終日、部屋で仕事。午前中から赤ボールペンを握ってゲラと格闘してるうちに、ふと気がつくと、外はもう真っ暗。腹は減ったが、ゆっくり時間をかけて自炊できるほどの余裕はない。

台所を物色すると、昨日炊いて冷凍しておいたごはんの他に、いなばの缶詰のカレーと、ナマステインディアで買い物のおまけにもらった、賞味期限切れ間近の小ぶりなレトルトカレーがあった。これらを全部あっためれば、とりあえず空きっ腹は満たせそうだ。

盛り付けの時、ふと思いついて、吉祥寺のピワンのカレーの真似をして盛り付けてみる。ごはんを皿の真ん中に縦長の土手のように盛り、その左右に二色のカレーを盛り分ける。やってみると、思いのほかゴージャスな見た目に。擬似的にリッチな気分をほんのつかの間味わう。

……何やってるんだ俺は(苦笑)。はてさて。

ビューティフル・ドリーマー

終日、部屋で仕事。新しく作る本の執筆・編集。細かい作業を一つひとつ、ちまちまと積み重ねていく。

いつかも書いたように、本づくりの作業は僕にとって、この世で一番楽しい仕事だ。但し書きをつけるとすれば、〆切というものがなければ、もっと楽しい(笑)。まあ、〆切がなければ、いつまでたっても何も形にはならないだろうけど。

子供の頃、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」という長編アニメ映画を観た。細かい展開はあまり覚えていないのだが、ヒロインのラムの夢の中で、学園祭の前日がいつまでもいつまでもくりかえされるという物語だったと思う。本づくりの仕事も、いつまでもいつまでも〆切前日のままなら、ある意味楽しいのかもしれない……いや、やっぱりそれはしんどいか(笑)。

完成した本を、読者の方に手に取って読んでいただくまでが、本づくりの仕事。なので、しばらく辛抱して、がんばります。

ラオスへ

タイからの帰国早々、仕事がいろいろ崖っぷち状態なのには、いくつか理由がある。そのうちの一つが、来年の年明け早々、半月ほどラオスに行く予定を入れてしまったことだ。

もともとラオスは、いつか旅してみたいと何年も前から思っていた国だった。タイ取材の時にはラオスとの国境の近くにある街も取材するから、文字通り、ラオスの目の前までは何度も行ったことがある。ただ、実際に訪れるチャンスはなかなかなくて、僕の場合、どうしてもラダックやアラスカの方が取材の優先順位が高くなってしまうから、このままだとラオスにはずっと行きそびれたままになってしまうのでは、と思っていた。

そんな折、スターアライアンスのマイルがそこそこ貯まってきて、時期さえ選べば、東南アジア方面までならタダで往復できる状況になった。1月は東南アジアでは乾季のオンシーズン。ここで使わなければマイルの一部の有効期限も切れてしまう。なので、関係各所に頭を下げて、ラオスに行く計画を進めることにした。個人的な旅ではあるけれど、現地で体験したことは写真と文章にまとめて、「BE-PAL」のWeb連載などで発表するつもりだ。

正直、灼熱のタイ取材から戻ってきたばかりの今の時点では、また東南アジアか……と思わなくもないのだが(苦笑)、未知の国を旅することを想像すると、やっぱり気持が昂まってくる。しかしまあ、その前に、日本での仕事だな。まじで何とかせねば。

とりあえず、忙しい

帰国して、十日と少々。とりあえず、忙しい。

帰ってきてすぐにタイで撮った写真を現像して整理し、リサーチしてきた情報と一緒にまとめて編プロにさくっと送ったまではよかったが、今、目の前に立ち塞がっているのは、来年春に出す新しい本の編集作業。ある程度予想はしていたが、とにかく手間がかかる。これ以上もたついてると、まじで関係各所に大迷惑をかけてしまう(汗)。

今月は大学案件の取材も入るとすでに予告されているし、正直、かなり焦り気味。まあでも、この本を作れるのは自分しかいないし、頼れるのも自分しかいないから、やるしかない。がんばるべ。

ドライマンゴーのヨーグルト漬け

タイから日本に帰国する前、何人かの知り合いへのおみやげと、一袋は自分用に、ドライマンゴーを買った。空港の売店で買うと高いので、バンコクの宿の近くのショッピングモールにある中華系の乾物屋で、ごくオーソドックスなやつを。

ドライマンゴーは酒の肴とかにそのままかじっても普通にうまいが、何かひと工夫して食べるレシピはないものか、と検索してみた。すると、プレーンヨーグルトに1日浸しておく、という食べ方が結構人気なのだという。簡単なので、スーパーでヨーグルトを買ってきて、やってみた。

……すげえ。これ発明した人、天才か。

ヨーグルトにドライマンゴーを1日漬けると、水分がほどよくマンゴーに移って、まるで生のマンゴーのような食感に戻るのだ。それでいて風味は濃縮されていて、うまい。その風味は水気の抜けたヨーグルトの方にも移っていて、それもまたうまい。一緒に食べるとさらにうまい。ものすごく贅沢なデザートを食ってる気分になる。

もちろん、素材のドライマンゴー自体の良し悪しにも味は左右されるとは思うが、程度のいいドライマンゴーが手に入ったら、ぜひ試してみてほしい食べ方だ。ほんと、まじでびっくりした。